スウェーデン式飲み物
とりあえず、先に謝っておきます。
汚い話でスミマセン。
スウェーデン式飲み物
1
さて、物語の舞台は、ヨーロッパで起こった三十年戦争。(1618年~1648年)
えっ、三十年戦争って何?
この「小説家なろう」とはなかなかに素晴らしいので、「三十年戦争」で検索したら、多分これを題材にした作品が出てくるはずだ。
もし見つけたら、これを読み終わった後に、興味のある方はご一読を。
筆者のこの作では、あまりこの戦争の詳細については語らない。
PCで読んでいる方は、別タブを開きウィキペディアで検索して、内容を掴むもよし。
2
ヨーロッパ北方の強国であるスウェーデン王国は、国王グスタフ・アドルフに率いられ、1631年にこの大戦に参戦した。
次々に皇帝軍(神聖ローマ帝国側勢力)を撃破して行き、ドイツ南部まで深く進出した。
このスウェーデン軍、というより当時(今も!?)の軍隊なら大半がそうだが、破壊と略奪をもたらした。
あのビンゲンのヒルデガルトの棺が納められた、ルーペルツベルク女子修道院も完全破壊したのだ。
えっ、「ビンゲンのヒルデガルト」って何?
ぜひともこれを読み終わったら、トップページの「小説検索」より、「教会博士、ビンゲンのヒルデガルト」で検索し、当作品を読んで欲しい。(切実)
修道院は破壊されたが、ヒルデガルトの棺と修道女たちは、無事避難できた。
だが後に戻ると、ルーペルツベルク女子修道院は、もはや再興が不可能だったので、彼女たちとヒルデガルトの棺は、ライン川対岸の破壊を免れたアイビンゲン女子修道院に移る。(宣伝終わり)
3
さて、戦記物小説では、やれ兵站だの、兵を飢え死にさせないだのと、細かく書く方たちがいる。(多分)
確かに食料が無ければ、戦いなど出来ないのは事実だ。
そこで現地略奪などが起こるのだが、本作はそういった方面の悲劇を伝える話ではない。
とりあえず、率いる将兵にはまず食べ物が必要。
そして、交戦をしていれば捕虜もでる。
捕虜は重要だ。尋問して対峙している勢力の情報を聞き出せる。
だが、剛の者なら、大抵の拷問には耐えられるだろう。
それに、大量の捕虜を抱えるとなると、彼らも食わせなければならない。
そこで、当時のスウェーデン軍は、捕虜もを食わし、かつ効果的な尋問を開発した。
人間、食べ物を食せば、飲み物を飲めば、出る物は出る。
出た物を桶の中でかき混ぜ、捕虜である敵軍将兵に無理やり飲ませるのだ。
「おらっ!お前たちの軍の主力はどこを拠点にしている?白状しないとこれを飲ませるぞ!」
このおぞましい飲み物は、,,Schwedentrunk'' 「シュヴェーデントルンク」として、今でも語り継がれている。
筆者の持つ独和辞書にもしっかりと載っている。(小学館の独和大辞典です)
スウェーデン式飲み物 了
歴史で食事がテーマなのに、こんなろくでもない汚い話で、申し訳ありませんでした。m(__)m
っていうか、ただの宣伝作品でした!
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