No.8 初めてのレベルアップ
(よし一度この場から逃げるのじゃただし敵をひきつけながらな)
(分かった!)
フェイは剣を抜いてその場から敵をひきつけつつ逃げていった
(それでどこまでひきつければいい)
(基本的には地形的有利な場所だ例えば相手より高い位置をとることや背後をつきやすいところなど場所によって状況は変わるここは森林地帯じゃからなできれば複雑に入り組んだ場所に誘い込む場所が良いじゃろう)
(分かった)
フェイは逃げつつ周囲の有利な状況をとれる場所を探したしかしいくら探しても見つけることはできなかった
(なかなか見つからないな)
(仕方ないこれ以上時間をかけても無意味じゃこういう時は正面切って戦うしかない)
フェイは振り返りリトルオウガに剣を構えたすると敵はいきなり棍棒を振り回し始めフェイに不意打ちをくらわせた
ぐおおおおお!!
「ぐはっ!」
フェイはHPの10あるうち5残った
(今の攻撃で半分かやはり自分より高レベルの相手はやはりきついな)
(これ以上くらうのはまずいぞただでさえレベルの差があるからのぉ)
(わかっているこういう時は相手の攻撃パターンを分析して確実に詰めていくしかないんだろ)
(そうじゃなパワーで負けているなら知力で補うしかないこれも戦術の一つじゃ)
フェイは一度攻撃から防御に転じ相手の攻撃パターンを分析し始めた
ぐろおおおお!
すると一直線に棍棒を縦に振り下ろしたそれを見てフェイは躱した
(なるほどこの攻撃事態は素早さはあまりない比較的よけやすい)
次に棍棒を振り回して回転を加えた攻撃をしてきたフェイはこの攻撃を一度くらっているため素早く躱した
(これはさっき俺がくらった振り回しこれは案外素早かったこの攻撃は警戒だな)
するとリトルオウガは疲れた様子で膝をついた
(どうやらここまでがリトルオウガの攻撃パターンのようじゃな)
フェイは剣を抜き素早くダメージを一撃与えた
(やっぱりあまり入らないなだが攻撃パターンは大体わかった)
フェイは攻撃パターンが分かると一撃ずつ確実にダメージを与えていった
そしてしばらくそれが続くとリトルオウガのHPが残りわずかになった
(よし次の攻撃で倒せるこのまま攻めるか!)
フェイは最後のとどめを刺しに行った
(待て!フェイ攻撃をやめるんだ!)
するとリトルオウガは立ち上がり飛び上りフェイの背後をつき、棍棒でフェイにダメージを与えた
「ぐはっ!がっは!」
フェイの残りHPは奇跡的に5あるうちの1残った
(あ、危ねえ!今の攻撃が振り回しならやられていた・・・)
しかし考えている暇など与えず間髪入れずにリトルオウガの攻撃を繰り出してきた
(言い忘れていたが魔物の中にはピンチになるとパターンを変えてくる奴もいるのじゃだがまさかリトルオウガがその部類に入っているとは思わなかった)
(それを早く言ってほしかったがドラグも意外だったわけか)
リトルオウガの猛攻にフェイは躱し続けた相手に隙ができるの待っていたが途中で木の根に引っ掛かり倒れてしまった
(しまったまずい次の攻撃でやられる・・・!)
ぐろおおおおおお!!
リトルオウガは棍棒を掲げ振り下ろしたのと同時に自分の剣でガードした
(うぐっなんて力だこれ以上は防ぎきれない)
フェイはふと思い出した自分の目的である刻印の呪いを解くことを成し遂げるのだとそれを思ったフェイは今までにない力を発揮した
「うおおおおお!!」
フェイはリトルオウガを棍棒ごと押し返した
ぐるああああああ!!
「これでとどめだっ!」
フェイは倒れているリルオウガに最後のとどめをくらわせた
ぐあああああああ!
(はぁ・・・はぁ・・・倒したぜやっと)
自分のステータス画面を見るとレベル1から6に上がっていた
(結構上がるな魔物一匹倒して)
(当然じゃな相手はレベル6倒したら3以上は確定で上がれるのじゃそしてお前さんに渡したレベルアップ効率でさらに上がっているからなこの補正も大きい)
(なるほど)
フェイ 男
レベル6
HP 24
Attack 16
Defence 14
Magic 12
MP 13
(結構ステータスも戦えるようにはなってきたな)
(そうじゃなそれにお前さんには新たなスキルも獲得できたようじゃし)
(スキル?)
フェイはスキルを確認すると今までなかった覧に載っていた
下位剣技 火炎斬
「火炎斬か」
(そして儂が渡したスキルを含めると2つじゃな)
(でもなんでこの覧にはないんだ)
(それは今のお前さんにはそこまでの実力まで到達できてないということじゃだが唱えれば使えるがのぉ分かっているとは思うが)
(わかっているあのスキルはいざとう時のためだろ)
するとこっちに走ってくる音を聞いたその音の正体はルーナだった
「フェイー!」
「ルーナ大丈夫だったか?」
「うんなんとか倒せたよフェイこそ大丈夫だった?」
「ああドラグ戦闘のサポートをしてくれたからな」
「そっか」
そしてそれから日が暮れる前に野宿できる場所を探した
その頃フェイたちが住んでいた街、ユーリアン街ではエイレンとリンがディオスに状況を報告していた
「ディオスさんあらかたこの街の崩壊について報告します。街の大半は爆破で建物が全土に広がってますね」
「おそらく黒玉による力だね」
「黒玉?」
「ああファントムキラーがよく犯罪をするときに使う手口だ。街あるいは国を一度壊滅に追い込むほどの火力だとか相当危険な奴らのアイテムだ」
「へぇ競売品でも見たことありませんでしたよ」
「まああのアイテムの出どころ今のところ不明だからね引き続きこちらで調査をするよそれより君らにはファントムキラーのメンバーの名前、強さ、人数の調査を頼む」
「了解です」
「ああ~!もうこの調査はつまらないわ!報告が済んだら次の依頼を探しましょ暴れ足りないわ」
「調査も立派な仕事ですよでも確かに物足りないですね次の調査はファントムキラーを相手にするかもしれないですよ」
「へぇそれは楽しみね」
エレインとリンはファントムキラーの調査へと向かっていった
それから4日が経過したフェイとルーナのレベルは大体同じぐらいとなっていった
「よし4日目だなこの日のうちにレベル10以上いきたいな」
「そうね」
その一瞬誰かの視線を感じたこの視線は獲物を仕留めるような視線であった
「わかったか今の視線・・・」
「うん私の固有アビリティで気配は一つしかもこの森の魔物より強い」
「森の主か」
「わからないでもどこからくるかは分かっているそこを警戒して」
「ああ!」
フェイとルーナは得体の知らない視線にを警戒した