No.7 レベリング
「試験を受ける前に君たちはあまりレベルが高くないね特にフェイかまあフェイはしょうがないとして実力がないと試験は受けられない」
「それで修業みたいなものを行うんですか」
「そうだね最低でもレベルは17以上はほしいねあと下位のスキル技を二つほど覚えればまあいけるかな」
(フェイ・・・すまないのぉ儂のせいで)
(いやドラゴのせいじゃない呪いのせいだ)
(そんなお前さんに儂からの特典としてこのスキルを託すだが使い道を誤るなよそれを使うべき時はフェイお前さんがよく知っているはずじゃ)
(これは・・・!!)
「どうしたの?」
「ああいや何でもない」
「さてあなた方がまずやる修業は三つのスッテプを通して行います一つ目はレベリング、二つ目は基礎能力の向上、三つ目に僕と戦って一撃でも当てること無論その時のあなた方の力より少し上で戦わせてもらいます」
「わかりました!」
「それではまず最初スッテプであるレベリングからの修業ですが修業内容は次の街で説明しましょう」
フェイたちは準備をし無人の街から去っていく間際ある人物二人に出会った
「お~う来てくれたか」
「ディオスさんも人が悪いなわざわざ遠いとこからこの街ユーリアン街に来させるなんて」
「それでうちらがここの調査をすればいいんでしょ?全く面倒ね」
「おいおい上官に向かってため口はないじゃないかリン」
「うるさいあんたを上官と認めてないし」
「あのこの方達は・・・」
「おっとすまないねこの人たちは冒険者でこっちのキザな男が黄金の階級のエイレン」
「キザは余計ですよ」
「でこっちの素直じゃないツンデレ美人が同じく階級黄金のリン」
「はぁ?別にツンデレじゃないし美人は余計だ」
「まあまあいいじゃないのそれでこの子達は僕の弟子のフェイとルーナちゃん」
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
「へぇディオスさん弟子とったんすか」
「まあね一応この子達も被害者だからね」
「なるほど」
「それじゃあ調査頼むね」
そこからまた歩き出し次の街へと向かっていったしばらく20分ぐらい歩くと何やら次の街に到着した
「さてここがランジと呼ばれる街だまあ至って普通な街だ冒険者宿舎があるぐらいだねあとは宿が頻繁に経営しているから休憩所とも呼ばれている」
「そうなんですね」
「それで私たちの修業内容は」
「君たちにはこれからある森で魔物を倒してレベリングをしてほしい」
「いきなり実践ですか」
「ああ君たちには実践を通してのレベル上げだ確かに冒険者になってから実践に慣れていないとかなrり厳しい。よって実践でのレベル上げをする必要がある」
(確かに本当はアカデミアの卒業から冒険者の推薦を受けることができるけど私達はアカデミアの課程を修了していないだから実践でそれを補う必要がある。そういうことね)
「でも俺はレベル1で実践なんてほど遠いんじゃあ」
「ああそれは心配いらない低レベルの場所がいくつかあるそこではレベル1でも戦えるようにはなっているはずだ」
「この第1スッテプの期間は?」
「期間は5日その間にレベルを最低でも10以上にすることそれが条件だ」
「レベル10・・・」
(私ならあとレベル5上げれば達成できる問題はフェイが達成できるかにかかっているね)
(俺がそこまで到達できるか不安だ)
(安心しろフェイお前さんは呪いの副作用から解放されたことで通常の人間のレベルアップ速度が3倍に上昇した)
(さ、三倍!?まじか)
(それだけではないステータス上昇にも補正がかかる数値が通常より1.5倍ほどじゃ)
(すごいな破滅の刻印の力は)
「あの俺の心配は大丈夫だルーナさっきドラグと話したら俺のレベルアップ速度が通常より三倍らしい」
「す、すごい・・・破滅の刻印ってそんなスキルもあるのね」
「だったら意外と早くレベルが上がりそうだねよしそういうことなら大丈夫だろう修業場所はオーガ森林」
「オーガ森林確か危険度そこまで高くない者でも倒しやすい森のダンジョン」
「まあそうだねそこで5日間でレベルを10以上上げること」
「「はい!」」
それからディオス達は宿をとり一休みしてからオーガの森林へと向かった
「じゃあ僕は本部に報告することがあるからあとはよろしく」
「えっあっちょっと」
「いちゃったね」
「ああ」
「とりあえず魔物を探そうか」
「ええ」
フェイとルーナは魔物を倒しレベルを上げるため探しに行った森の雰囲気は特に不気味な感覚はなく静かであったしかしあまりにも静かすぎる点が不気味であった
(結構静かだな冒険者はこんなところにはめったに来ないって聞いたことがあるがまさかここまでいないとは)
しばらく進むとあちこちで草叢がかさかさと揺れ出した
「魔物がすぐそばにいるのか?」
「そのようねでも二匹いるようね」
「なんでわかるんだ」
「私の固有アビリティは直径10m以内の気配を察知できる能力なの」
「その固有アビリティは俺にも使えるのか」
「そうねそれぞれ違った固有アビリティを持っているね」
すると草叢から二体の魔物が現れた
「おっといきなり現れたな」
「この魔物は・・・いきなり私達よりレベルが高いなんてしかもリトルオウガ」
「リトルオウガ・・・オウガ族の中でも最下級レベルだが初心者冒険者が苦戦するほどの魔物」
リトルオウガA
レベル8
リトルオウガB
レベル6
「私はレベル8の方をやるわフェイはレベル6をお願い」
「ああ正直レベル1でここまでレベル差が離れているときついなだが任せてくれ」
「うん!」
フェイとルーナと別れてそれぞれ戦闘を始めた。
(今回は儂もサポートしようかのぉ戦いのな)
(助かるドラグ)
(うむまずは相手よりレベルが劣っているときの戦いは無理に勝とうとしなくてよいそれよりもひきつけて自分の有利な状況を作る)
(有利な状況かどうやって作る?)
(それは戦いながら教えるまずは剣を構えろ)
フェイは剣を構え戦闘態勢へと入った
次回 No.8 初めてのレベルアップ