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破滅の刻印  作者: 龍神
冒険者試験編
4/9

No.4 覚悟

続けて次の話です

本編へ

街は崩壊の後を残していた焼けた家屋が街のはじから中心地へと倒壊していたほとんどの住人は突如起こった爆発によって亡くなっていったそして少数は街の外へと運よく逃げていた。その中でルーナの夫妻であるシンとネイナは交戦中でありルーナも戦いに入っていた


(どうする今のレベルじゃ100%勝てない)


「さてそろそろ片を付けましょうか」


『六光星斬【上位大剣技(光)】』


レンブによる上位技の攻撃がまた放たれたその攻撃は六つの斬撃が光を放ちまるで星が流れるような素早い攻撃であった。ルーナはその攻撃を躱しきれず大ダメージを受けた


「ぐはっ!がはっ!!」


「ふうこれであなたはもう動けませんねですがわざと威力を弱くしてかつ急所は外していますからしゃべれるはずです」


ルーナは自分のHP(体力)を見ると40のうち残りあと2という次の一撃で死が確定した状態であった


(どおりで生きているわけだ手加減してこの威力全力できていたら即死だった)


「それでは質問しますよその包みにある物は何です?」


「言えない・・・!」


『ショットダガー 【下位短剣技(打撃)】』


ルーナはそう言い放ち短剣による不意打ちの攻撃をしたが躱されてしまった


「私に不意打ちは効きませんよどうやら状況がよくわかっていませんね」


レンブは地面に倒れていルーナに蹴りを入れた


「ぐはっ!」


「このままあなたの頭をボール代わりに蹴ることだってできるんですよそして今の生殺与奪は私にあるそれを忘れないことですね」


(も、もう動けない・・・)


「さてもう一度聞きますよその包みは何です?」


ルーナを遠くで見ていたフェイは迷っていた


(ど、どうすれば・・・助けたいでも俺には実力が・・・)


迷った際にふと頭に浮かんほんの一つの過去の思い出がよみがえった


『やめてよ私にそれを返して!』


『へっ!お前こんないい武器買ってもらったのかよ全くむかつくやつだぜお前らやっちまえ!』


『『オッケー』』


『い、いや!!』


『やめろ!その子がかわいそうじゃないか!』


『なんだぁ?誰かと思えばその可哀そうなフェイ君じゃないか』


『剣も魔法も体術の才能の欠片もないクズがしゃしゃりでるんじゃねぇ』


『俺のことはいくらでも馬鹿にしていいだけど弱いやつをいじめる奴は俺は許さねぇ!』


『何言ってんだこいつ?おいあいつもやっちまえ』





……



…………


「そうだ俺はどんなに弱くて才能がなくても立ち向かっていった結果俺はいつも打ちのめされていたそれでも俺はあきらめなかったなぜだろういつから俺は立ち向かわない腰抜けになっていたのかでもこの思い出のおかげで俺は前へ進める!」


フェイは覚悟を決めてルーナを助けに向かった


「しゃべらないのですかならあなたには用はないです殺してから調べましょうか」


「そこまでだ」


「ん?何です?あなたは」


(フェイ生きていたのね!早くこれを渡さないと)


「あなた強くないですね少なくともそこに倒れている子より弱いですねなぜ助けようとするんです?」


「なんで助ける?決まっている俺が助けるのに理由はいらないからだ!」


(フェイ・・・ありがとうその覚悟が決まった顔、幼少の頃私はそんなあなたの立ち向かう姿に私は励まされた弱くてもがむしゃらに戦うその精神力)


フェイは剣を抜き立ち向かった


「レベル1ですか今まで面白くない相手ですよただの馬鹿としか言いようがないですね」


「そんな言葉もう何回も聞き飽きた!」


フェイは真正面に剣を振りかざしレンブに斬りかかった


「失望ですよ芸がないですが光栄に思ってくださいファントムキラーの私に殺されることをね」


すると物凄い速さの拳がフェイの胸を貫いた


(フェイ・・・)


「まあこんなものですか」


フェイは心臓を潰されHP(体力)は0になっていたそれを見たルーナはフェイが死んだとコンマ数秒で悟った


「フェイー--!」


「うるさいですよまあ大丈夫ですあなたもすぐに同じ場所へ送って差し上げますよ」


(フェイ・・・ごめん・・・ごめん・・・でもこれをあなたに渡す。わからないけどこれを渡したらあなたは生き返るそんな気がするの私が絶対生き返らせてあげるから待ってて!)


「さて今度こそ終わりです」


レンブは大剣を素早く振り下ろしたそのタイミングを見て最後の力を振り絞りフェイのもとへと向かい包みから刻印を出しフェイの右腕に押し付けた

するとフェイの右腕は赤く輝き始めその赤い光はフェイの身体に入っていった


(何!?躱されましたかいやそれよりもあの包みの中にあったものはまさか破滅の刻印!?なるほど何となく予想はしていましたがあの娘が持っていたとは)


その頃暗闇の中でフェイは横たわっていた


(ここはどこだ地獄かそれとも天国か)


(いやどちらでもないぞ小僧)


(誰だ・・・)


(すまないな小僧自己紹介が遅れた儂の名前はドラグ人間は皆破滅の刻印と呼ぶらしいが儂はお前さんを知っている)


(何?どういうことだ俺を知っているのかそれに破滅の刻印って)


(質問攻めじゃなまずここはどこかだがここはお前さんと儂を繋ぐ精神世界じゃ周りの背景が黒いのはお前さんが生死をさまよっている最中だ俺を知っているのかという問いはお前さんの父が刻印の所有者であったからだ)


(父さんが刻印の所有者?それはどういう・・・)


(儂が何者なのか全部説明したいのは山々だが今はそれどころではないお前の友人が儂をフェイへと所有権を渡したあの娘をまずは助ける)


(娘・・・ルーナのことか!なら早く助けないと)


(そうじゃなお前さん見たところ弱いなレベルが1のまま)


(そうだよなんかわからないけど)


(その理由を含めて後で話すとしてお前さんに今回だけ特別に儂の一部の力を与えようそれであの男と互角に戦えるはずじゃ)


(ありがとうドラグ)


(なあに気にするなお前さんは弱いながらもあの娘を助ける覚悟儂はそれを見てお主に協力したいと思ったからじゃ)


(そうか・・・)


すると目の前に光が現れそこに吸い込まれるかのようにあたりが光に包まれた


「さてもうあなたに逃げる場所はありませんよさっきで力つきましたよね」


(お願い生き返って・・・!)


するとフェイの身体はたちまち光はじめ赤いオーラを全身に纏い立ち上がった


「ば、馬鹿なHP(体力)は0なはずですなぜ生き返るのです」

(しかもさっきより大幅に強くなっている一体何が起きたのです・・・まさか破滅の刻印あれが原因かなんとしてもやつを捕獲しなければ)


「今度こそお前を倒す」





次回 No.5 白金の冒険者

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