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異世界転移して最強無属性傭兵となってしまった !?転移した先は獣人だらけの世界で生活なんて俺はどうかしている  作者: 絵食いフミ
第1章 ケモノだらけの世界で生活なんてどうかしている
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犬小人(コボルト)の仕業

ユニークアクセス200突破!

多く見てくれてありがとうございます。

「な、な、な…なんじゃこりゃあ!!!植えたのに掘り返されている!」


  1坪ある畑を耕してジャガイモ栽培を試みたものの、翌朝には全てが掘り返されていた。しかもそのジャガイモが忽然(こつぜん)と消えていた、あるのは皮のみであった。

「…こいつはたぶん犬小人(コボルト)の仕業だろう」


 犬小人(コボルト)?一体そいつらは何者なんだ。


「(問いにお答えしますの。ご主人様の転移した世界には獣人の他にもファンタジー小説に出てくる魔物という種類が存在いたしますの)」


 つまり、魔物である犬小人(コボルト)が俺の畑を荒らしに来たってわけか…昨日の物音はおそらく偵察しに行ったのだろうな。正体はわかったけどどんな感じのやつなんだ?その辺を詳しく知りたいんだが

「おっさんは犬小人(コボルト)見たことがあるの?」


「ああ、

 部分的だが彼らは群れで狩りを行い集落を作り居住して生活している。見た目は犬の姿をしていて小人で辛うじて二本足で立つ弱い魔物だが、獣人種(ビースタイル)のテリトリーは襲わないはずなんだがな」


 そういうもんなのか。

 対話が出来ることなら理由を聞いて事の発端を話してくれと頼みたいが実際はどうなんだろうか…

 今度食料を置いて(トラップ)に掛かったら後を追ってみるか…

 ◇           ◇             ◇

 そして夜、案山子(カカシ)の後ろにローブを着せて俺1人が隠れる空間を作り監視する視点を設けた。これなら確認次第犬小人(コボルト)達を追跡できるわけだ。


 さて、待って見たはいいけどほんとに来るのか?ん?

 (トラップ)の先にはみすぼらしい格好をした犬小人(コボルト)が警戒しながら餌の方に近づいていくしかもその人数は30匹以上はいるだろうか。両手に抱えきれないほどの食料を持ち帰りそのまま去っていった、イズルもその後を追う。


 追跡していると崖の先に集落が見えた。

 おっさんのログハウスから大分離れていた所に住居を立てており、犬小人(コボルト)の男だけでなく女性と子ども合わせると70匹の大所帯になっていった。


「あいつらがジャガイモ栽培を邪魔しているんだな‥」


 おっさんから借りてきた鉄の剣を携えてきたが、あくまでも話し合いの解決が優先だ。もし、彼らが躊躇(ちゅうちょ)なく攻撃した場合は斬るしかないな。



 準備が整うと俺は崖の先にある集落までひとっ飛びして降り立つと犬小人(コボルト)達はそれぞれの得意な武器を取り出して身構えた。

「ニンゲン?!何の用だ!」


「落ち着けって、俺はおまえたちがなぜ俺の作物栽培の邪魔しているのか知りたいだけなんだ。だから武器を下ろしてくれ」


「う、うるさい!こっちは生活していかないと死んじゃうんだぞ!みんなアイツを殺してやるぞ、いいな?!」


 話し合いで解決できるほど彼ら犬小人(コボルト)は頭が良くないらしいな。向こうは遠ぼえしてナイフを掲げて士気を高めている、ならやることはただ一つ。


「(そっちがその気なら死んで後悔しても知らねぇぞ!)」


  気力開放(プレイオーラ)で俺は犬小人(コボルト)達の懐に一瞬、入り込むと首に向かって剣を振りかざした。仲間を斬られて怒り狂う犬小人(コボルト)は弓を取り出して戦うも武器をはじかれて無残にも1匹また1匹と斬り伏せられていった。仕方のないことなのかもと思えるが、戦える者を斬り伏せた後に族長らしき人物が現れた。

 しかもイズルよりも年下の男の子だった。


  「もうおやめくださいニンゲン様!私たちはただひっそりと暮らしたいだけなのにどうして‥どうしてこんな(ひど)いことをするのですか?」


「あんたが族長か?どうしてこんなことを。犬小人(コボルト)は危害を加えないはずだろ?」


 犬小人(コボルト)の族長は涙ながらに話す。自分たちはひっそりと暮らしていたが悪鬼(ゴブリン)族に食料を貢がないと子供を食ってしまう人質に近い理不尽な条約を結ばせた。

 その条約に反対した男たちの反抗も空しく斬り伏せられてしまい力の弱い犬小人はただただ従うしかなった。


「本当にごめんなさい。ごめんなさいッ!!」


 この世界にも弱肉強食は存在するのか。話してくれてありがとよ。


「その悪鬼(ゴブリン)の居座る場所に連れていってくれ。俺が倒してやるからさ」


「ッ!?何を言っているのですか、あなたは自分のしたことがわかっていないのですか?僕たちに暴力を振るった結果、多くの仲間が死んだんですよ!それに飽き足らず敵討ちだなんてこの悪魔め殺してやるぅ!!」


 族長の男の子は腰に携えている(さや)から短剣を取り出して俺の喉に突き付けた。俺が殺したか、よく聞いてみろよ族長さん。


 すると斬り伏せたはずの犬小人(コボルト)が何事もなかったかのように起き上がり傷を確かめるも何ともなかった。

 むしろ血だと思っていた赤い汁は甘酸っぱい味がした。


「安心しろよ族長さん、”安全打撃(セーブスマッシュ)”にて峰打ち気絶させただけだよ」


 ビックリするよな、マギと相談したのは戦闘になった時に峰打ちみたいな術技を出来ないかとイメージしてぶっつけ本番でやったけど成功したようだな。族長さんも仲間たちと再会しているのを喜んでいるが諸悪の根源がようやくわかったんだ。

 俺がなんとかしないと、な。


 犬小人(コボルト)達とも和解したのか集落は祝賀会ムードのようで先ほど(トラップ)にした食料を宴の出し物として提供してきた。子供たちとひと時の戯れをした俺は族長と護衛に付き添い悪鬼(ゴブリン)族が居座る洞窟の入り口へと案内した。


 ここが奴らの居住地か…


 弱いものをいじめて何が楽しいっていうんだ。

 悪鬼(ゴブリン)族なんて犬小人(コボルト)同様になんでもないな。

 悪鬼(ゴブリン)族が住まうとされる洞窟に入ると同時に犬小人(コボルト)の族長達はお辞儀をしていた

 俺の武運を祈っていると…


バトルで使われる技の伏線を回収する予定ですが

どういう技を使うのか予想してみてください

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