ナ―ロッパという世界で
面白いとか技術力とかどうでもよくて、自分の小説が自分が楽しければそれでいいなと思っています
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁ!!!!! し、死ぬって。これはガチで死んじまうよぉぉぉ」
現在、俺はミズネと言う醜いネズミ女の妖術で異世界転移されてしまった。しかも真っ逆さまに空から落っこちているから阿鼻叫喚以外の動きしか出来ない。このままだと本当に死ぬけど着陸なんてどうすればいいんだよ?! もう下は…デカい噴水?あれに飛び込むしかねぇか?いやいやいや、水面が低すぎてどっちみち死ぬじゃん!
大絶叫のなか俺はわずかな希望をかけてムササビのように位置を調整。とにかく水深が深いことを祈るしかないばかり。着水まで3,2,1‥‥
「あれ?着水しないぞ‥ってなんじゃこりゃ!!浮いてんじゃな」
ビュシャッ
一回止まっては勢いよく鼻を打ちました。
予想してたけど、水深はせいぜい足湯が出来るほどしかない簡単な造りであった。ミズネも転移早々死んでしまったら意味がないから止まる仕様にしてくれたことに感謝していいのかどうか。生死の確認をすると手足もどこも痛くはなかった。
これはなんという奇跡でしょう!
完治約3カ月はかかるという大怪我を魔法使いによって直してもらって一件落着ってんなわけねぇだろ!!ボケナスゥゥゥゥゥゥ!!!!!
昼間っから何叫んでいるだろ‥俺はミズネという女に強制転移されてしまったというわけだが、にしても人間が誰一人としていない。ファンタジー小説に出てくる獣人?
だろう見た目はしているし、つ~か、ここどこよ?飛ばされたのはいいとしてここが何大陸の何国なのかをはっきりさせないと――
俺は噴水から辺りを見渡すと先にとても大きな建物が見えたので行ってみることにした。いわゆる、彼が思うには市役所の役割を果たすだろうとしか考えていなかった。腹が鳴る音も気にせずに辿り着くと、“Narel” と石造りだろうか大きな建物へ足を踏み入れた。
「ようこそいらっしゃいました傭兵様。ご用件はなんでしょうか?」
これは一体なんだっていうんだ?市役所みたいな建物だと思っていたのに受付嬢だろうかの豹のお姉さんがかわいいとして周りはなんかケモノだらけ…しかもめっちゃ見られているし。
グゥ~ギュルルウウウ~
「腹が減ったな…」
「あの、もしかして新規登録をご希望でしょうか?でしたらお話をお伺いいたしますので」
「あ~助かるよ。まあ転‥間違って…そう乗り間違えてしまってここに流れ着いてしまって、ここがどこだかわかんなくてさ」
受付嬢の豹獣人に言われるがまま応接室へと招かれてしまった。新規登録かわかんないけどここで生きるためには仕方のないことなのかな…ちょっと待って、今なんて言ってたけ? 傭兵様? もしかしてだけど俺、新規の傭兵として登録されようとしてる‥‥イヤイヤイヤイヤ!!! 無理無理無理無理~!!!
俺なんかまだ13よ! 年子の子供にそんなことをさせんの!いきなり無理ゲーじゃんこれ。どう頑張っても無理だと思う、よし場所だけ聞いて帰ろう!
そう志すも受付嬢は俺に菓子やお茶などを提供してもらってくれた。
「それで新規の傭兵様のお名前はなんでしょうか?」
「‥その前に1つ良いかな? 俺、迷い込んでしまったから地名とか全然わからないからどこだか教えてもらいませんか?」
受付嬢が言うには獣人だけが居住するナ―ロッパ大陸の大都市部のナレルという街で大手ギルドと呼ばれるナレルギルド”カレッツァ”ってところだけど‥
ナ―ロッパにナレル? 獣人だらけの世界??? 死ぬ未来しかない…
早くチート能力見てみたいな感じですか?能力貰うまでは今しばらくお待ちくださいませ。