制限解除(リミットスイッチ)
暑さのせいで書く気力がない。休みの日にはたくさん書いておこう…
「ブラボー、ブラボー!わしをここまで追い詰めた挑戦者はお主が初めてじゃな。そう水を飲んでその分だけ氷を製作する、気力持ちの術技者は凄いのぅ」
そういうことなら話は早い。
水を含ませないように連続で攻撃すればいずれは隙を見せる。そこが狙い目だ。
「思った通りだな。『水分補給した分の氷を生成することが可能である。』なら連続技で仕掛けることをすればあんたを倒せるわけだな」
「いんや違うねぇ…当たってはいるが半分正解というとこか」
「何が言いたい?」
「お主はわしに水分補給させる暇を作らせないようにしているが、もう一つの固有術技も発動する”制限解除”この意味が分かるか?」
何を言い出すのかと思えばハッタリまがいなことを言うことに飽き飽きしていた。固有術技は1人につき1つまでじゃないのかと思っていたが、この老人は2つも持っている…というのか。
「わからないけどただ言えるのは今の攻撃をもう一度受けたら確実にとどめをさせることがよくわかったよ。次は本気で行く」
「さて、いくかのぅ」
クレイブンが腕を上げるとズバッと空中に先ほど出した氷柱、しかも2倍の大きさのものが立ち並んだ。老人は水を含まずに詠唱なしでその氷柱を出したのである。
おいおいマジかよ!?無詠唱で出せるなんて聞いてないぞ!とにかく今は回避に専念しないと…
イズルに向かってきて砕けると思いきやググっと一時停止したかと思えば再び追ってきたではないか。訳も分からず俺は回避に専念するがモロに食らってしまう。血反吐が出て唇を切った、吐き気もするもクレイブンは攻撃をやめようとしない。コフィンが止めに入るも全身を氷に覆われて身動きが出来ないようにがんじがらめにされていた。
「強い、三流魔導士って言ったのは撤回するけど負けっぱなしは嫌なんでね!!」
「(来るか、なら奥の手で黙らせるとしよう)」
クレイブンが空に向かって魔法陣を描くと老人の全身に氷の鎧が身に付けられていた。きっと彼の固有術技だろうが彼の頭上には氷の槍が着々と作られていた。
あんなのを喰らったらマジで死んでしまうな。すべての術技を組み合わせた最高の技で対応できないと怪我じゃ済まないだろ。だからと言って負けるつもりはないけどね!
クレイブンが強大な氷槍”ニレオロ”を放つと同時に向かっていったと思えば体をねじらせ横に回転し始めた。剣の先から気力がリボンのように回転してる体にまとわり、小さな刃ができ始めた。ニレオロにぶつかるとまるで氷を砕く削岩機のようにガリガリと音を立てながら氷槍を削り取っていった。
「これが思いついた最大限の術技”回転突進”だ!!」
これワードパッドで書いてるけど近々ワード使ってやる予定
900PV達成、おめでとう自分。