表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生がリアルすぎる!?  作者: 全州明
一章 異世界転生編
7/28

初の防具がショボすぎる!?

「アハハハッ!!」

「ちょっと、かわいそうよペティ」

「そうだよ……」

 会計中の僕の背後で爆笑するペティ。レジカウンターにはペティが羅針盤と呼んでいたコンパスと地図、そしてうすっぺらいメリケンサックのような頼りない武器が置かれていた。

 そう、1500ギルグでは、まともな武器も防具も買えなかったのである。

「えーっと、羅針盤と地図が一点、これはーーーーあぁ、ハンドアーマーですね。計1490ギルグになります」

 早くも財産がほぼ底を尽きた。というか店主ですら一瞬考えないとわからない商品ってなんだ。売れ残りか? 在庫処分品なのか? しかもハンド”アーマー”って……。

 店を出てからペティに教わった手順でステータスを確認すると、


『ハンドアーマー 防具 アビリティ:打撃耐性、防御力小UP 説明:打撃系の武器としても使える』


「ーーーー防具じゃねぇか!!」

「アハハハッ!!」

 ペティはまだ笑っていた。

 なんだこの夢がなさすぎるRPGは。確かに最初はおなべのふたや木の棒といった武器とすら言えるのか謎なものが定番だが、それはあくまでも初期装備であって、ショップに行けば一通りまともな武器防具をそろえられるのがお約束なはずだ。それがまさか、

「……メリケンサックだけとかマジかよ」

「アハハハ!!」

 しかも買えたのは片っぽだけで、利き手じゃない左手はもはや素手だ。金属製とはいえ、もっとマシなものはなかったんだろうか。

「おい! いつまで笑ってんだよ!!」

「アハハ、ごめんごめん、だって、あんまりにも面白くて。さっきまであんなに喜んでたのに、ハンドアーマーって。武器ですらないじゃん。ふふふっ」

 笑いすぎて涙目になるペティ。イアンとマードラもこらえきれずにくすくす笑っていた。

「ま、とにかくさ、これで一応、戦える武器? もそろったし、行こうよ」

「バカにしてるだろ!」

「アハハハッ!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ