仏像倒れる
火神達は月詠、天照、伊邪那美、伊邪那岐を難なく倒していった。そして彼らはオロチ丸の頭部を隠して持っていた。4つの頭部を取り戻したオロチ丸は元の姿へと戻り火神に感謝するが自らのおかした過ちに後悔するのだった。
あと残りは仏陀と基督のみである。
この2人は安倍晴明は魔王と呼んでいるが実際の所魔王ではない。そもそも仏陀と基督がここにいるはずないのだ。伊邪那美が呼んでないのだから。
この世界を創った伊邪那美が倒された事で世界の均衡は崩れ崩壊を始めた。海は割れ山は砕けた。それでも人々は何とか生活を続けている。
破壊神クラ、難陀、裟伽羅、ウロボロス達は火神の帰りを信じアンと共にイェド・プリオルにて事態鎮静化に当たる。しかし状況は芳しくなく、世界各国では暴徒化する人と凶暴化する魔物による混乱が続いていた。
一方火神たちが居るガンジャも異変が起こり6つあった切り立った岩山は魔王を倒す度に崩れあと2つになっていた。
「とうとうあと2つになったね?」
『は、はい。火神様。どちらから行きますか?』
「オロチ丸に任せるよ……と言いたいところなんだけど……俺はこっちにしようと思う。完全に勘なんだけどね。」
『火神様がそうおっしゃるならそちらから行きましょう。』
俺達は右にある闇地獄から行くことにした。これで最後は聖地獄のみとなる。
闇地獄中に入るとそこには一体の巨大な仏像が鎮座していた。それは筋骨隆々の金剛力士像の様であった。
『ふぇ~!こりゃまた凄いですね!』
「うん。でっかいね!もしかしてこれが相手なのかな?」
ズズズズズズズズズズウーーーーーン
巨大な仏像が鈍い音と共に立ち上がる。その大きさ15m。2mにも満たない火神にしてみれば凡そ8倍の身長差である。
『くわっくわっくわっ!貴様ら虫けらが私様に何の用だ?あぁ?死にたい?そうかそうか。神は慈悲深い。慈悲深い私様が虫けらの全ての悪行を断罪してやろうではないか。《死をもって償え!》』
突然仏像が揺れたかと思ったら残像の残る速度でこちらに攻撃を仕掛けてきた。
「あっぶねぇ!今のは危なかった……オロチ丸無事か?」
『はい!火神様。ここは僕のブレスで……』
「いや。俺が殺るよ。」
「全てを断罪する神など存在しないんだ!こんな偽物俺が燃やし尽くしてくれる!」
《神滅獄炎発勁》
轟々と燃える拳を両手で押し出すように仏像に当てる。高速の発勁は空気抵抗による熱の上昇を伴い地獄の業火と遜色ない温度まで上昇する。その温度凡そ10万度。太陽すら温いと感じる温度。拳が仏像に当たった瞬間に爆ぜる。
火神とオロチ丸も同時に吹き飛ばされた。
『「うわーーーー!」』
仏像が爆発したことでモクモクと煙が吹き出し周囲は真っ白だ。
「何も見えない……」『ですね……』
緊張感の無い2人。
突如金色に光る何かが物凄い速度で火神に迫った。
ビシュン!
周囲の煙は霧散して15mあった仏像は粉々に砕ている事が判明。倒したか?と思われたが先程の金色の何か。
そこには3面の顔を持つ黄金の阿修羅像がコチラを睨んでいた。
「阿修羅?」
『なぁ日輪。アレをどうする?』
『おぅ月輪。コレで串刺しか?』
『いゃ星輪。ソレで皆殺しだ。』
三面六臂の6本の腕でそれぞれの得物を持つ阿修羅。
槍、剣、弓、斧、錫杖、そして飛輪。
全ての武器を駆使し阿修羅は攻撃してきた。
「ちいっ!小賢しい!行くよ!オロチ丸!《滅炎覇刹》」
天叢雲剣に炎を宿した殺人剣。全てのものを切り裂き融解させる。
『はい!火神様!《八式嵐舞》』
オロチ丸は久々の奥義炸裂である。それもそのはず。八本の頭が無いと使えない奥義だからだ。8属性のその攻撃はどの属性よりも優れ火神の攻撃すら凌駕する。
『許しを乞え』
『そして抗え』
『罪深き者よ』
阿修羅も負けじと6本の腕で応戦する。
しかし徐々に火神の剣戟で腕が落ち、オロチ丸のブレスで溶ける。
最終的には顔1つ残して全てバラバラになった。
『日輪……』
『月輪……』
『星輪……』
3つの顔が同時にそれぞれの名前を呼んだ所で阿修羅は事切れた。
「ふぅ、、、結構厄介な敵だったね。」
『ですね。火神様。しかし奴からこんなアイテムが落ちるなんて……』
阿修羅を倒す時アイテムを落とした。
翡翠で出来た勾玉を。
途中ぶっ飛ばしてしまいました。笑
スピンオフを書く事があるかも知れません。




