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宿屋で一悶着

宿ではぐっすり眠り久々に穏やかな朝を迎えた気がした。


くーすぴーー


オロチ丸は俺の胸の上で寝ていた。


しゅぅるるーしゅぅるるー


アルマゲドンも俺のベッドに入り込み俺の腕ですやすやと眠り、変な音の鼾を出していた。


猫や犬が鼾をかくことは知っていたがよもや蛇や山嵐もとは驚きである。


「おはよー!」

「おはようございます、、、ふわぁぁぁあー」

「キュキュキューーー」


2人とも眠そうだが目を覚ました。

「じゃあ食事にしようか?下に食堂があるんだ!」


3人は食事のため1階に降りた。

そこには宿泊者たちが犇めきあって朝の食事をとっていた。

一つだけ空いていたテーブルに着くと俺たちはモーニングメニューを頼んだ。

メニューは簡素な硬そうなパンと苺ジャム。スープにはキノコとトマトのあっさりスープだ。ミネストローネ風だが色味が薄い。


俺たちは準備されてあったセットを取りに行く。

オロチ丸はその間俺の胸の間からひょっこりはんしている。可愛い奴だ。

裟伽羅はテーブルに座ったまま待たせた。

自分が行くと聞かなかったがそれでも裟伽羅の肩を椅子に押し付け座らせた。

こういうのは男性の仕事である。


「お待たせー!え、、、?」


テーブルには裟伽羅の他に見知らぬ男性が二人。

裟伽羅さんは絡まれていた。

『ようよう。姉ちゃんよぉ。無視してないで付き合えよぉー』


Theチンピラである。


「すみませーん。その子は俺の連れなんでどいてもらえます?」


『あぁん?俺達が誰か分かって言ってんのか?クソガキが!』

『兄貴!やっちまいやしょうぜぇ!』


男2人は机をバンっと叩いて立ち上がった。

机には大きな穴が空いた。


「すみません。カシアスさん。」

宿屋のおばちゃんに謝った。

俺達のせいで机が壊れてしまったのだ。申し訳ない。


『いいのよ。アンタが気にすることじゃないわ。ジェイク兄弟。あんたら迷惑なのよ!早く出てって!』


『ああん?くそばばあ!てめぇ俺達が善意でこのボロ宿使ってやってんのに文句つけんのかぁー?』

『もぅ我慢ならねぇ、、、!オラァ!』

ジェイク弟が我慢の限界を超え暴れ始める。

持っていた剣を抜いた。

途端に火神の顔から笑顔が消えた。


「剣を抜いたね?俺も本気で殺るよ?」

左手から黒炎が吹き出す。

周囲の温度が上昇し店の灯りが黒炎に吸収されバチバチと不安定になる。


『な、な、なななんだ!?それ、、、脅しなんて効かねぇぞ!な、なぁ兄貴?』

『お、おうよ!俺たちジェイク兄弟を脅そうなんて100年はえぇ!』


そういうと兄も剣を抜く。

2人は火神の黒炎に構わず火神に剣を向け飛び込む。


ドロリ、、、


黒炎を纏った左手を前に出しジェイク兄弟の剣をアイスの様に溶かした。

剣は真っ赤に焼かれ瞬時に持ち手も溶け始める。


『あっちぃ!な、ななんだこれ!?あちぃ!』

『ば、ば、バケモンだ!こいつ人間じゃねぇ!魔物だ!逃げろーーーー!』


「かがみん?勝手にかかって来といて化け物とか魔物とか失礼過ぎない?殺っちゃっていい?」


『すみません、、、火神様。私なんかのせいで、、、』


「アルマゲドンは落ち着いて?裟伽羅のせいじゃないし俺は何もやってないよ?ただ手を翳しただけ。だから朝食にしよーよ。」


「かがみんがそう言うなら、、、」

『はい。。。すみません。。。』

キュッキュー


オロチ丸はノリノリで朝食に食らいついている。食欲に素直でなによりだ。


「カシアスさんすみません。お騒がせして、、、俺達が修理しますので。」


『いいのよ!火神ちゃん。あの悪ガキ共にやらせるから。あれでも少しは名のある冒険者。宿から嫌われるような事はしないからね。キッチリ修繕費ふんだくってやるわ!がっはっはっー』


冒険者相手に商売している宿屋のおばちゃんは逞しいようだった。


「すみません。では、、、お言葉に甘えます。でも何か俺たちに出来ることがあれば言ってくださいね?」


『がっはっはー!言うようになったねぇ。火神ちゃん。初めてここに来た時はあんなに頼りなさそうだったのにねぇ。分かったよ。もしこの件で困ったことがあったら火神ちゃんに言うから安心して食べたら行ってきな?』


「はい。わかりました。じゃあいただきます!」

俺たちは朝飯をかっこんで口をパンパンにしたまま城を目指すのだった。

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