表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/104

八岐大蛇倒れる

本来の色を取り戻したオロチ丸であったが正気を取り戻した訳では無かった。

オロチ丸の眼球には未だに文字が映し出されている。


式神の頭文字を取った白、青、玄、朱である。

しかし今までと異なりどこか眼力が弱くなっている様だった。

目の色も白目を取り戻しつつある様子である。


『うう、、、、頭が痛い、、、晴明様、、、我にお力を、、、』

八岐大蛇がそういうと3体の式神を妖精ティンカーが呼び出す。それは紙で出来た人型の人形で頭には白虎、青龍、玄武の呪符が貼られている。


八岐大蛇の周囲をぐるぐる周り始め何やら歌を歌っているようだった。

囁くような声でティンカーが歌い始めるとそれを追って輪唱を始める。声の4重奏である。


耳の中がぐわんぐわんと耳鳴りを起こす。

途端に八岐大蛇が苦しみだし目の焦点が狂う。

眼球からは出血が始まり呪詛からの力を強めている様だ。


刹那、クインアキューズドが《ゼ・レジスト》を発動する。


4重奏は突然止まり式神はパタリと落ちる。

妖精ティンカーは口をパクパクと動かしていたがワタワタと慌てふためく。

クインアキューズドが高位のレジストをかけたからである。


八岐大蛇は少しの間苦しんでいたが身動ぎを辞める。

4つの頭がこちらを恨めしそうに睨みつける。

『貴様ァーーー!許さぬ、、、、許さぁぬぞぉぉぉぉお!』


クインアキューズドが火神の前に立ち八岐大蛇と対峙しようとしたが火神が静止した。

ポヨンとクインアキューズドのおっぱいに触れてしまったが俺にも小さいながらもおっぱいがあるからセーフだろう。

(絶対セーフじゃねぇ)


火神は八岐大蛇の前に立つと八岐大蛇の呪術が弱くなっていることを悟った。

それは4つの頭から禍々しい呪詛の臭いが消えていたからである。

神の末裔である火神にとって妖は《臭い》のだ。


「オロチ丸。楽にしてあげるからね?」


火神は腰を低く下げた。右手には真紅に染まる天叢雲剣を構える。左手には滅炎龍ヴァルバリーの黒炎を纏う。

ジリジリと迫る両者の距離。


火神が左手を天叢雲剣に添える。天叢雲剣に黒炎が纏い始める。刹那、八岐大蛇の目玉が宙を舞う。


『ギャァァアアアアアーーー』


4つある頭の炎、聖、水、地属性の頭のうち赤く染まる炎属性の目玉がゴロンと落ちた。


朱の文字は消え去り目玉はサラサラと砂となり消え去る。

目玉を抉られた八岐大蛇は真っ黒な血がダラダラと垂れる。

真っ黒な血は地面に着くと音を立てて地面を溶かす。


次々と文字が書いてある方の目玉を抉りだす火神。

傷口は黒炎で焼き切られ本来は出血するはずは無い。

しかし八岐大蛇は真っ黒な血液を出している。

それが意味すること。それは目玉に呪詛の元凶があると言うことだろう。

4つ目の目玉が抉られたところで糸が切れたように八岐大蛇の頭が力なく地面に着くと体ごと倒れ込んだのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ