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燃え尽きた難陀

火神達一行


「みんなどこ行ったの?ムリフェンには居ないようだけど、、、アルマゲドン何か分かる?」


『あ。はい。オロチ丸はどうやら北の大地に向かった様です。難陀に関してはあと1日程でこちらに着くようです。』

アルマゲドンは恰も当たり前かの様に言う。


「えっ?アルマゲドン初めから分かってたの?」

『あ。はい。特に聞かれなかったので答えませんでしたが、、、南西に居たオロチ丸と難陀は別れは北の大地へ。ウロボロスについては天界へと帰ったようです。』

山嵐は無い胸をフンっと張って威張るが可愛らしい。


「そっか、、、アルマゲドンは俺に意地悪を、、、」


火神がそう言うと泣きそうな声でアルマゲドンが反論する。


『火神様!僕はそんなつもりは無いです!ただ、、、オロチ丸が火神様に図々しいのがちょっと気に入らなかっただけで、、、』


「ふーん、、、まぁオロチ丸が無事ならいいんだけどね?もしも、、、オロチ丸が無事じゃなかったらお仕置きだよ?」


真顔で答える火神のその冷淡な目にはひとつの輝きも無い。


『あわわわわ、、、はい!分かりました!僕今から難陀拾ってきます!じゃ!』

アルマゲドンは最高速で飛び去って行った。


「ふぅ、、、アルマゲドンもオロチ丸もみんな仲良くしてくれると嬉しいんだけどなー」


火神が彼女らが好きな理由は単純明快。可愛いからである。

そこには恋愛感情は一切ないのだが本人達は誰もその事に気づいていない。

誰しもが火神に好かれたいのだった。

モテる男は辛いのである。


さて一方難陀はというと、、、


現在最速でカグツチとの絆を必死で追っていた。

絆とは契約され使役された者同士の繋がりのひとつである。

目に見えるものでは無いが何故か勘でこっちの方にいるだろうという事が分かるのだ。


だったらオロチ丸も、、、とはならない。

オロチ丸と火神の関係性は『友人』である。

一切の繋がりがない。ただの他人扱い。

しかしそこには自由と平等といった権利がある。


決してオロチ丸が主張することは無いが。

その「友人」と言った絆は希薄で脆い。

脆いからこそ再構築しやすく、そして破壊しやすい。

火神はインヴァースに来てからの初めての友達を大切にしたかった。ただそれだけだったが仇となってしまったのだ。

もしも契約されていたとしたらオロチ丸は火神の位置を把握していたかも知れないが個体の能力に左右されるため現時点では分からない事である。


「カグツチ様~!待っててください!我は一刻も早くそちらに、、、」

走りながらも独り言を言っていた難陀。

すると急に音が聞こえてきた。


ゴォォォーーーーーー


音速を軽く超えた何かが前から迫ってくる。


ゴォォォォォォォーーーー


音はどんどん大きくなっていく。


「な、、、なにごと、、、、」


次の瞬間難陀はアルマゲドンに首根っこを捕まえられ攫われる。


一瞬たりとも速度を落とすことなく難陀を捕まえると難陀を中心に半円を描きムリフェンへとトンボ帰りするアルマゲドン。


その顔は蒼白で冷や汗をかいているようだ。

「アル、、、、、マ、、、」

どうにか意識を保っていた難陀だったが鬼の形相でアルマゲドンに睨まれると声を発することも覚束無い。

それほどまでにアルマゲドンは脅威だった。


「君たちクズのせいで僕が怒られちゃっただろ?今すぐ火神様にお前を連れていくから口を塞いでおけ。」


それだけいうとアルマゲドンは最高速と思われていた速度から1段階速度を上げた。

結界を解き空気抵抗を減少させたのだ。

体には負担がデカいが速度は先程までの1.2倍。

難陀は風に晒され死にそうな風圧に耐えていた。

しかしそこは龍王。ムリフェンまで気合いで耐え抜いた。

10分程で空の飛行が終わりムリフェンに着いた難陀は白く燃え尽きていたのだった。

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