裟伽羅絶体絶命
さて。破壊神クラが契約される一部始終を見てしまった裟伽羅は腰を抜かしながらも笑うしか無かった。
「はは、、、ははっ、、、こりゃ私の手には、、、」
一気に目頭が熱くなり一雫の涙が零れた。
私は何をしてるのか。
こんな化け物に勝てるはずも無いのだ。
ウロボロスやアルマゲドンを仲間に加えてる時点で気づくべきであった。
彼は正真正銘の化け物。
自分同様に異世界転移していたとしても異次元であった。
「よし!クラ!俺を陥れようとした者を排除せよ!」
『はっ!お任せあれ!』
クラがローブを深く被り尻餅をついた裟伽羅に一瞬で近づく。
『覚悟せよ!我が主を脅かす者よ!存在その物をこの世から消滅させてやるわ!』
「わわ、、、ちょっと、、、ちょっとまって、、、」
小便を垂れ流しながら裟伽羅は涙目なのだがローブに覆われた顔は火神には見えていなかった。
身長140センチと小さくなったクラはどデカいカニの迫力はないのだが漆黒のオーラを放っていた。
裟伽羅に向かい歩を進める度に床の木がミシミシと鳴り、漆黒のオーラに侵される。
漆黒のオーラに侵された床はまるで炭になったかの如く脆くなって崩れ落ちる。
裟伽羅はアワアワ言いながら足をばたつかせ臀で後退りしている。
「ま、、ままって、、、、私!私よ!裟伽羅!ごめん。。。火神。私が悪かったから、、、命ばかりは、、、」
裟伽羅は命乞いを始める。
がクラは命令に忠実に排除する為歩を進める。
「あ、、、あわ、、、、あわわ、、、、」
あと3m。
裟伽羅は壁に背中がぶつかりこれ以上逃げることが出来なくなる。
『覚悟せよ。消し炭も残らぬと思え。《死色》』
破壊神クラは漆黒のカニである。
その特技は全てを黒に。いや全てを死の色に変えること。
クラの触れたものは全て《死》と化すのだ。
物の死。人の死。全てを死に追いやる。
姿を少女に変えようが能力は変わらない。
彼女の能力とは裏腹にクラは薄らと微笑を浮かべ大人が子供を蹂躙するべくチカラを振るう。
余りの恐怖に裟伽羅は意識を失う。
最早命乞いすら無駄と言うことを悟ったのだろう。
火神の怒り。そして破壊神クラのチカラ。
見誤った誘拐劇のせいで彼女の死が確定したのだった。
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『那岐さま、、、どこ、、、?僕を置いていかないでよ、、、』
オロチ丸は涙を溜めムリフェンの街を徘徊する。
『カグツチ様、、、我を召喚してくれれば馳せ参じるのに、、、』
難陀は召喚されない事に不安を募らせる。
『所詮人間か、、、?しかし、、、この魔力は、、、?』
天界龍ウロボロスは火神の魔力を探知していたが場所までは分からない様である。
『まってて!僕が守ってあげる!!』
行方不明になっていたアルマゲドンは空を飛んでいた。
火神がいる廃墟まであと数分で到着できるであろう速度で空を駆け抜ける。
画して裟伽羅と火神の運命はいかに、、、?




