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玄武登場

ウーラニアは言った。

そなたは勇ましき者かと。

真なる勇者は言った。

『勇ましくは無い。しかし俺には護るべき者がある。それを護りたいんだ。』と。


ウーラニアは微笑んでこう言った。

『そう。残念ね。』と。

彼女はそう言うと神殿の最奥へと戻って行くのだった。


火神達はウーラニアの眼鏡を手に入れることは出来なかった。

しかしそれはある意味殊勝だったかもしれない。

女神ウーラニアは神具を授けなかったがその代わり女神の加護を与えてくれたのだ。

《奇跡》とも呼ばれる女神の加護。


勇者とは認められなかったが女神の庇護にされる事になった。

神に護られるのだ。

そしてその力の一端として《未来予知》が使えるようになる。

と言っても劣化版で《予知夢》程度なのだが火神は早速宿に着くと寝ることになった。

そりゃあ寝ないと《予知夢》が見れないからだよ!


「じゃあオロチ丸おやすみ!ウルツァイト見つかるといいなぁ、、、」

そう言うと火神はものの数秒で眠りについた。

女神の加護を受けた事が精神体へのダメージとなったのだろう。

流石の火神も実は疲弊していたのだった。


そんな火神の様子をじーっと見つめる2つの瞳。


彼女は悩んでいた。

なぜ悩む必要があるのか自分でも分かってはいない。

《火神を殺す》それでいいはずだ。

たったそれだけで妹の命は助かるのだから。


んん、、、、

「おはよう!ウルツァイトの夢を見たよ!まるで指し示したかのようにしっかりとね、、、」

火神は意味深な発言をした。がその真意はまだ確定されたものでは無い。

《ウーラニアの予知夢》の本質を火神は知らないのだ。

ウーラニアの庇護下に置かれた時火神はその力の一端を得た。

その力についての説明は特にあった訳では無い。


女神の加護で得たのは本当は予知夢ではなく《未来視》と《女神の力》が合わさった《都合のいい未来改変》である。

火神が見た予知夢はこうである。


~~~


火神達はムリフェンを歩き回るが犯人は見つからず鍛冶屋ダンカンに戻って雑談をしていた。


ダンカンはガックリと肩を落とし周囲から見ると可哀想な程であった。

火神は店内を探し回りもしかしたら棚の中にあるのでは?と探すとそこにはウルツァイトがあった。

ダンカンは喜び火神の剣を治してくれた。

と言った夢であった。


~~~


目が覚めた火神達は宿屋から急いで鍛冶屋ダンカンへと向かった。


予知夢で起こったことを確認するために。

街をグルグルと回る必要は無さそうだったのでそのままダンカンの店へと行こうとしたが何故だか途中で迷子になり結局夢で見た風景と同じ所を通ることになった。

鍛冶屋ダンカンの店の前に着いて説明したが信じて貰えずダンカンはガックリと肩を落とす。

どうやら予知夢での会話は重要ではないようである。

鍛冶屋ダンカンの店に入り予知夢で見た棚を調べると、、、ウルツァイトがあった。

それも大量に。逆に増えていた。

火神はウルツァイトの量を知らなかった。

予知夢で見た光景が現実となることを知るべきは今であったがダンカンが驚くも納得してしまい改変といったチート能力は影を潜めることになる。


『火神さん!ありがとう!早速メンテナンスに取り掛かるよ!』と言うと待ち時間もほぼ無く天叢雲剣と燼滅剣の整備が終わる。

異常なほどの速さであった。

夢では都合よく剣が直ぐに返された。

それがただ現実のとなるのだった。

研ぎ澄まされた天叢雲剣は赤黒さを増し、燼滅剣は漆黒に吸い込まれそうなほど黒く禍々しいく改変されている。

これはダンカンが整備した訳ではなく女神の力によるもの。

時間も異常なれば出来上がりも異常であった。


剣を受け取り店を出た火神は天叢雲剣をブン!と一振した。

一振したそこには空間の歪みが出来る。

その歪みは小さく蟻すら通ることは出来ないが確実に異空間へと繋がる空間の歪み。

しかしその小ささ故に気づかず火神はまた天叢雲剣を一振する。


そこから使徒《玄武》が出てくるとも知らずに。


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