橋姫
オロチ丸目線~
ふふふ~僕はオロチ丸。
日本で封印されてた八岐大蛇なんだけどさ?
那岐様に助けてもらったんだ!
どうやって助けて貰ったかは分からないけど、、、
須佐之男に奪い取られた宝剣、草薙剣でしか封印は解けないはずなんだけどね、、?
でも那岐様が助けてくれたからもういいんだ!
僕は昔から一人ぼっちで誰も友達なんていなかったんだ。
そしてある日道を歩いていた姫を食べちゃった時から八岐大蛇になっちゃってね。
それからは姫を食べまくってたんだけどね。
悪事がバレて封印されちゃった!あははw
今となればいい思い出だな!
数千年も閉じこれられてたけど今は那岐様と冒険が出来るんだからいいんだよ!
そして今僕達は初クエストを達成させるために薬草?夢見草?まぁ僕にはよく分からないけど色々見つけたいんだって!
那岐様の望むことなら僕は命を懸けてやってやるんだ!
例え勇者や魔王を食べることになっても、、、
よし!頑張って那岐様の役にたつんだ!そしてあわよくば、、、結婚、、、ジュルリ、、、
はっ!?涎がでちゃったww
見られてないよね?ふぅ、、、、良かった!
もし那岐様に幻滅されたら、、、死んじゃうかも、、、
「那岐様~待ってくださいよぉ~」
オロチ丸は必死に薬草を探している那岐の後ろでニヤニヤし眼福だなぁと思うのだった。
~~
「ふぅ、、、オロチ丸少し疲れたね?休憩しようか?」
『はい!那岐様!、、、む!?何かこちらに近づいて来ます、、、』
「えっ、、、誰!?何処!?」
『、、、まだ分かりませんが、、、あちらの方向かと、、、』
オロチ丸は森の深部の川にある暗がりを指さした。
ガサガサ、、、、
「「!?」」
ガサガサ、、、
グガォ!!!!
八岐大蛇がよく知った顔があった。
橋姫である。
橋姫とは、、、橋に纏わる鬼女。
一言で言うならば女の鬼である。
『貴様は、、、橋姫!?どうしてこの世界に?』
オロチ丸が驚愕な表情で話しかける。
グガ、、、グガオオォォォォォ!!!
「危ない!!」
火神はオロチ丸を咄嗟に飛びつき横に押し倒した。
『、、、あ、、、那岐様このような場所で大胆、、、』
「いやいや。そんな状況じゃないでしょ?死んじゃうところだったよ?」
橋姫の一撃でオロチ丸の後ろにあった木々は粉々に砕け散っている。
『、、、言葉が通じぬか。ならば!』
オロチ丸は八岐大蛇の姿に戻り白色の頭から氷のブレスを吐く。
『氷の息吹!』
橋姫はブリザードブレスを身軽に躱すとオロチ丸に奇声をあげながら噛み付こうとしている!
キシャーーーーー!!!
オロチ丸は向かってきた橋姫の方向に青色の頭を向けると橋姫を丸呑みにした。
ガブッ!!!ごっくん、、、んふぅ、、
『不味い、、、でも、、、能力は獲得したと思います。』
・・・能力獲得・・・
オロチ丸・・・橋渡し、橋破壊
火神那岐・・・橋渡し、橋破壊
ん、、、すげえ微妙な能力だな。
まぁでもいつか役に立つ日が来るかもな!
「と言うか、、、オロチ丸って、、橋姫って知り合いなの?」
『は、はい、、、一応知った顔ではありますね。昔の日本の鬼女なんです。有名な橋の鬼なのですよ。でも前はちゃんと言葉が話せたはずです。あと、、、昔の日本で突如鬼の行方不明が相次いだのです。那岐様の時代には鬼は居なかったでしょう?昔はそこらじゅうにいましたからね?もしかしたらこの世界に何らかの理由で飛ばされたと考えるのが妥当かも知れませんね、、、』
2人で少し考えてみたが答えは出なかった。街に戻って聞き込みをしてみることにした。
「ギルドに戻ってみようか?他の冒険者の人なら分かることもあるかも知れないよね?」
『はい!そうですね!冒険者の人は色んな情報持ってるかも知れませんね?タダでは教えてくれ無さそうですが、、、』
「あ。そっかぁ、、、窓口のお姉さんはにまずは聞いてみよう!」
ということで俺たちは一旦ギルドに戻りお姉さんに話を聞くことにした。
「すみません。因みにお姉さんって橋姫さんってご存じですか?」
『はい!知ってますよ!元勇者の方ですね、、、最近は悪行を働いてたみたいで評判が悪く討伐依頼が来るほどでした。もしかして橋姫見つけたんですか?』
「はい。見つけたんですが、、、」
オロチ丸が食べたとは言えないか、、、
「逃げられちゃいましたw僕らはまだFランクの駆け出し冒険者ですからね!」
どうにかこの場を乗り切らねば、、、
『フフ、、、まぁいいでしょう。これは独り言なのでよく聞いておいてくださいね?クエストで 討伐依頼 が出ているお尋ね者の手配書は 特別な呪術 が用いられてましてね。対象者が亡くなる、存在の消滅等の生命反応が無くなると手配書の 顔が消える のですよ。ほら、、この手配書をご覧なさい?消えてしまってるでしょう?元勇者の討伐の依頼は元々「デッド・オア・アライブ」生死は問わないんです。そこは問題ございません。しかし討伐クエストはランクA以上の方しか受けることは出来ません。しかし受付されていないクエストでも討伐された証拠があれば報奨金の70%を差し上げますが、、、ね?証拠があればです。まぁ討伐されても問題ないので次からは証拠を残した方がいいかも知れませんね?例えば《角》とかです。元勇者とは最近まで勇者として魔王に立ち向かって人達がいたのですが、急に無意味に暴れだしたんです。そしてその種族は《鬼族》なんです。という事で、、、収穫した角はギルドへお持ちくださいね?』
受付のお姉さんは途轍もなく冷たい表情で口角だけ上げて俺たちを見る。
「、、、よ~く分かりました。詳しい説明ありがとうございました。じゃあ何もしてない僕達はまた採取クエストに行ってきます、、、じゃあオロチ丸行こ?」
俺はオロチ丸の手を取るとそそくさとその場を後にした。
『那岐さまぁ~、、お姉さん超怖かった、、、なんて目をしてるんだ、、、チビるかと思ったよ、、』
「ははっ、、、確かに怖すぎたね。でも生死は問わずらしいから問題にならなそうで良かったよ!情報も手に入ったしね。採取クエストまだ途中だったからもう1回森に行こう?」
『はい!行きましょう!森は魔物とのエンカウントも思ったより少なくて採取し易いし、、、僕も賛成です!』
オロチ丸は一抹の不安を抱えながらも火神の意見を取り入れ森へと向かうのだった。
森に着くと先程までの魔物の量から打って変わってうじゃうじゃ湧いていた。
『那岐様、、、?』
「うわ!こりゃ多いね、、、一気にやっちゃおうか?」
オロチ丸と火神は同じ属性のブレスを吐く事を目配せする。
「氷の息吹!」
『炎の息吹!』
「『えっ!?』」
少しの沈黙がすぎる、、、
「森で炎はまずいよ?山火事に、、、」
「『
もう、、、なっちゃってる!!!!!』」
『ごめんなさい!那岐様、、、』
「謝るより今すぐ消化しよう!一緒に出来るだけ大きな威力の水のブレスを吐くよ?」
『はい!分かりました!』
「『大津波の息吹』(ビッグウェーブ)!!!」
森の中にハワイでしか起こらない様なビッグウェーブが巻き起こり、先程倒し損ねた魔物や木々を全て巻き込んでこの小さな森を消滅させてしまった。
、、、、あはは、、、やりすぎちゃった。
採取クエストが、、、、、
初のクエストが、、、、、
失敗に終わるのだった。
前途多難な2人の旅はこの先どうなるのであろうか。