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アルマゲドン

ミスティリオ山頂の小屋から外に出ると遥か上空に途轍もなくデカい何かが居る。


空に浮かぶ雲よりも大きいその何かの大きさは遠近法で分かりにくい。


しかしウロボロスやオロチ丸よりも大きな何かだと言うことは伝わった。

たまたま横を通った飛空艇が何せミニチュアに見えたのだから。

例えるならば空母と戦闘機に近い関係性である。


横をたまたま通りかかった飛空艇は何を思ったのか砲撃を始めた。

しかしそれは蟻が象に喧嘩を売るような物で無謀とも取れる。

象は歩けなくなると生死に関わる為、足裏が敏感で通常は蟻さえ潰すことは無いが怒った時はライオンですら踏み潰す。

ライオンも大人の象には手を出すことは無い。

余程空腹で手を出したならば死をも覚悟しての所業なのである。


さてこの蟻(飛空艇)は何を思って砲撃を仕掛けたのだろう。

もしかするとこの大きな何かを討伐する為?

はたまた偶然出くわした化け物に対しての威嚇射撃なのか?

それは定かでなはい。


飛空艇にはケプラー王国の紋章が描かれていた。

黄色を基調とした玄武の印をあしらっている。

まぁ単純にいえば亀さんマークである。

この世界のセンスは分からないがあまりカッコイイものではないなと思う火神であった。


横腹に数度の砲撃浴びせた飛空艇は大きな化け物の前に陣取ると主砲を口元に向け攻撃を仕掛けるつもりであった。


脆くもその目論みは砕け散るのだ。

大きな化け物は口を大きく開くと咆哮を放つ。

それは空間や大地をも揺るがす程の咆哮で空に近いミスティリオは激しい影響を受ける。

小屋は結界に守られ無事だが山頂付近に居た個体は空を舞い麓まで吹き飛ばされる。

西側にあった針葉樹も軒並み倒され麓に飛ばされる。

ミスティリオの生態系が破壊される。


「なに、、、あれ?オジンさん知ってる?」

『あれは、、、空の覇者アルマゲドンなのだ。わいも見るのは2度目なのだ!アイツは危険なのだ!今すぐ小屋に入るのだ!』


オジンはコミカルにアタフタし頭を抱えるも悲壮感は全く感じられない安定の可愛さである。


「ふふ、、、緊急事態なのにオジンさんが言うと可愛い、、、」

オロチ丸は自分の事を棚に上げてオジンに抱きつく。

マスコット2体の織り成す人形劇さながらである。


アルマゲドンが空の覇者と呼ばれるには所以。

空の王者の飛龍ですら赤子を捻る様に殲滅する様子から付けられた2つ名である。

かつてアルマゲドンに対して飛龍が喧嘩を売ったことがあった。

今から500年は前の出来事である。

ウロボロスは生まれ変わる前の姿であった為に記憶は薄らだがあった。

天界から見ていた彼はそのあまりの蹂躙に息を飲んだ。

天界の神龍ですら勝てると言いきれないほどの巨大な力を持つ空飛ぶ山嵐。


飛龍がブレスを放ち山嵐が激怒し、咆哮と共に剣山のような針を発射。

飛龍は見る影もないほど穴だらけになって一瞬で殲滅された。

その大きな巨体の針は1本あたり長さ5メートルあり、太さも1番太い根元部分は直径1メートルある。

針は鋼鉄すら溶かすように穴を空け大地に降り注がれると地中深くまで到達する。

開いた大穴からは大量の温泉や溶岩が溢れ出す。

その星の生態系すらも破壊する程の針なのである。

全ての耐性を持ち破壊も困難な針。

たまたま転がっている針を見つけた鍛治職人が武器として利用し、その素材を覇者金属(ウルツァイト)と名ずけた。

加工が難しく破断するだけでも30日を要する。

先端の尖った部分をそのまま槍に使い、人々は覇者の槍と呼んだ。

世界最高の武器として名を連ねるがそれまでに存在した神々の武器をも凌駕していた。


彼の名は《アルマゲドン》超絶巨大な山嵐。

現世ならば人気の可愛い動物なのだがそんなことは露知らず、まだ世界の危機を疑う全貌を知らない火神は空に向けたった1人で飛びたつのだった。

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