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天界龍ウロボロス

難陀は闘技場で優勝と言うか伝説を残した。

そしてオロチ丸も目的であった龍眼玉と燼滅剣をGET。

しかし頭の半数を失う事態であったが身から出た錆である。


さて、、、おじいさんを探さねばである。

手がかりが無い事が痛いがそこは仕方ない。

オロチ丸がすぐ探したそうだが見つからなかったとの事だ。

逃げ足が早かったのか、、、はたまた煙のように消えたのか。謎であった。


しかし泣き寝入りする訳にもいかない、、、火神がどうするか悩んでいたら難陀が転移系の魔術を獲得していた事を思い出した。

磁場転移陣である。

この魔術は転移先の磁場を数値化する事で転移を可能にするものであった。

今まで行った場所ならば転移が可能になる事になる。

しかしオロチ丸は使えないため1人だけ置いてけぼりになるのだ。

これでは意味が無いので何か策を考える必要がある。

まぁ転移陣の話しはひとまず置いておいて、今はオロチ丸の頭を見つけねばならなかった。


まずはトンドラの町での聞き込みである。

そして聞き込みをすると分かったことがあった。

まずカジノでであったおじいさんはこの町の住人では無いこと。

ここトンドラでは住民カードなるものが存在していた。まるで現世のシステムの様である。


そして住民は生まれながらにしてカードデータをICチップの様な機能を持った魔石を埋め込まれるのだ。

まぁギルドカードみたいな物である。

住民カードは他人には絶対譲渡出来ないんだとか。

そして住民カードで容姿や年齢を入力すれば魔石モニターにて顔も検索される。

目伏せはしてあるので実際には分かりにくい。

少しはプライベートにも配慮がある様だ。

しかし犯人を探すという明確な目的がある場合は完全な顔写真どころか居場所すらも特定できると言う。素晴らしい防犯システムであった。


まぁそのカードではおじいさんを見つける事は出来なかったのだが。

そしてオレはひとつの仮説を立てる。

おじいさんはおじいさんでは無く変装や変身しているパターンだ。

その場合見つけるのが困難になるが心当たりはあった。

そう、、、、妖精である。


まずは俺たちが出現した草原でティンカーと会った。

俺たちは助けて貰ったがもしかしたら偶然ではなく必然的に町に案内されたのかも知れない。


次に難陀の根城の洞窟である。

そこでもティンカーに遭遇した。偶然にしては出来すぎである。


ここ最近ではクシナダ城の櫛名田姫。

そして夜叉姫である。

これらは違う妖精であったが俺たちの邪魔をすると言う明確な目的とどうやら黒幕にセイメイと言う存在が有ること。


まぁ十中八九妖精が変身してオロチ丸を騙したのだろう。

となれば今後俺たちの目的である裟伽羅の救出を邪魔すると言う目的があるはず。


力の半分を失ったオロチ丸であったが龍眼玉のお陰でほぼ同等の力は出るようである。

属性は光、水、土、闇の4つしか使えないみたいだが。


これからの旅には用心が必要だろう。

1人行動は避けるようにせねばならない。

宿に1人で残すと言うのも危ないのである。

こうなるとあと一人メンバーが欲しい所である。


俺は左手に分体を宿す滅炎龍ヴァルバリーに話してみることにした。

彼は恐ろしい能力を持つが俺と対等な関係にある竜種であり、知能も高い。

そして話も解る漢なのだ。


「我は火を司る火之夜藝速男神なり。カグツチの名により命ずる。冥界の守護者《滅炎龍ヴァルバリー》よ。我が肉体左手に宿りし友よその姿を現せ!召喚!」


『グルルルルルル』


どうやら機嫌が悪いようである。

彼は炎闇の瘴気を撒き散らしながら周囲を威嚇する。


突然の呼び出しに激おこなのである。

「ごめんごめん。急に呼び出しちゃって、、、所で友としてお願いがあるんだけど誰か俺たちの仲間に適した人とか龍とか知らない?」


『友か、、、飯の最中であったが、、、まぁ良い!仲間?仲間か、、、我の知る限り我以上の存在は稀である。修行中の弟子ならおるのだが、、、』


「弟子?その子を預かっていいかい?教えられることは俺が先生になって教えるからさぁ、、、お願い!ヴァルちゃん!」


『ヴァルちゃん、、、?ふふふ、、、ついに我にも婚約者が?、、、よし。分かった。では本日より100年我の弟子そなたに預け修行させようでは無いか!では早速呼ぶとするか、、、天界龍ウロボロスよ。その姿を現せ!』


ヴァルバリーは時々ブツブツ小さい声で囁き半分くらい聞き取れなかったがどうやら弟子を俺に100年齢預けてくれるらしい。


その名を天界龍ウロボロス。

輪廻の象徴とされる龍である。

ウロボロスに死はない。不老不死の完全体である。

しかし肉体はいつか朽ちるものである。

1000年に1度のペースで不死鳥のように体を変えるそうである。

そしてつい数年前に肉体の更新を行ったお陰で体力、魔力が激減しヴァルバリーを師事していたのだと。


まぁ火神達にとっては強力な助っ人であり、変身できる龍種は願ったり叶ったりなのである。

人型に変形したウロボロスは20代位の男性の容姿をしていた。

煌びやかな服を纏いイケメン。

どこからどう見ても王子様である。


火神は若干チェンジを希望したかったが何故だかオロチ丸、難陀、ヴァルバリーに猛烈に説得され渋々ウロボロスを受け入れた。


どうもイケメンが近くにいると落ち着かないんだよなぁ、、、

現世で俺はありきたりな風貌であった。

可もなく不可もなくの容姿。

それは決してモテないのだ。

バレンタイン(ヘルデー)とか言う悪魔のイベントはそそくさと部屋に閉じこもった事を今でもしっかりと覚えている。


イケメンは数個から数十個の俺には縁のないアイテムを持ちホクホク顔で『こんなに食べきれないよ、、、あげようか?』と上から目線で話しかけてくる。

親友であった《翔太》もその1人でバレンタインは仲が悪くなる程の一大イベントである。


親友を奪うバレンタイン。

心をへし折るバレンタイン。

最早過去に行けるのならウァレンティヌス(ヴァレンティーノ)だか何だか知らないがぶち殺してやりたい。

まぁ過去に死刑になった可哀想な司祭だったらしい。


そんなバレンタインに恋人同士なら分かるがイケメンが燥ぐ理由は無いのだ。

「爆発してしまえ!」と天界龍ウロボロスに言いそうになったのは内緒である。


そんなこんなで俺たちはウロボロスを仲間に加え4人で旅をすることになった。

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