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あと3人

剣闘士エミリー、盗賊頭ルッカス、大聖人ウルバエル、龍人ラプラーの4名との戦いになったのだが難陀は好都合と考えていた。


龍王の技には先程使った天地龍巻翔の他にも奥義は存在するのだがどうも火力調整や一点集中といった技術がまだ未熟であった。


先代カグツチが行方不明になってから得た能力については常に1人での戦いだった為に周りに気を使う必要が無かったのだ。


このままでは仲間にまで被害が及ぶ事となり使わないのなら宝の持ち腐れなのである。


流石に龍王奥義と呼ばれるだけあってどれも強力な威力を誇るのだ。


龍王奥義は全部で4つある。

その内難陀が使えるのはまだ2つ。

それでも龍王難陀は龍王の中でトップなのだ。


『うちは剣闘士エミリー!余程の手練とお見受けした!共闘となることを詫びたいが勝てねば困るゆえ勘弁願いたい!覚悟!』

『某の名はルッカス。命までは取らぬが達磨にしてくれるわ!』

『私の名はウルバエルです。聖人と言われていますがそんな大層なものでは御座いません。しかし神の御心に従い敵を殲滅するのが私の役目であります。ですから、、、死んでください。くひひひひ』

『我の名はラプラー。龍人である。そなたは、、、もしや、、、?』


「ふふふはははははは!我の名は龍王難陀である。纏めてかかってこい!!」


龍王と聞いてラプラーが冷や汗を掻き始め、ガクガクと震え始めた。

『ま、まさか、、、伝説の龍王様であらせられのですか、、、?しかも難陀様は龍王序列第1位の剣聖、、、勝てるわけが無い、、、我は辞退す、、、、』


「龍人ラプラーよ。龍人ならば逃げる事は恥と知れ!我は決して許さぬ!その身が焼かれようとも命懸けで戦うのが龍の魂であるぞ?いざ尋常に勝負せぇぇ!!!」


ラプラーが棄権しようとした瞬間に左足に力を入れ踏み込むと龍闘気(ドラゴンオーラ)を纏いラプラーの鳩尾目掛けてぶん殴った。


音速を軽く超えた難陀の龍突進(ドラゴンタックル)に気づくのが遅れ観客席まで鳩尾がめり込んだまま吹き飛ぶ。


「まずは1人。修行が足らぬよ。ラプラーよ。貴様はまだ青い。出直してこい。」


難陀も龍人の1人として龍人に対しては並々ならぬ思いがあるのだ。

まだ若い青年ラプラーに強くもなって欲しいし、高くなった鼻をへし折る必要もあったのだ。


まぁへし折られ過ぎて原型を留めない程やりすぎてしまうのが難陀であるが、、、

それ故に彼女には弟子は居なかった。

全員3日も経てば逃げ出してしまうのだ。


『ラプラー選手場外だーーー!難陀選手強い!まさかの大穴優勝かー?』


司会の声が久々に聞こえた気がした。


『龍王、、、なのか?』

『、、、あれは勝てねぇよ、、、』

『神は我に重すぎる苦行を与えたのか、、、?』


3人が3人とも恐怖を浮かべていた。

それは当然である。龍人ラプラーもこの4人の中では上位の存在であった。

青年とは言え龍人なのだ。ドラゴン並みの力と素早さを兼ね備えた超越した種族。それが龍人である。


「ははは!準備運動はこの位にして、、、そろそろ本気でいかせてもらう!」

難陀は龍闘気を纏う。そこまでは今まで通りである。

しかし、、、難陀は更に闘気を練り始める。


「はぁぁぁああああーーーー!ふんっ!!」


身体を包む赤色の闘気の先の方が蒼く染まり中心部は黄金色になりユラユラ揺れている。


これこそ龍王奥義の一つ《龍黄金鎧(ドラゴールドアーマー)》である。


龍の鱗は鋼鉄よりも硬いと言われ、龍闘気を纏った龍人はアルミナよりも硬く、更には龍黄金鎧はダイヤモンドよりも硬い上に攻撃を柔らかく受け止め弾き返す性質を持った鎧となるのだ。


最早無敵の龍王の爆誕なのだ。

制御は出来ていないのが難点なのだが、、、


本来の龍黄金鎧は目視できるギリギリの闘気を放ちつつ最大の防御力を誇る能力なのだが、難陀の使う龍黄金鎧は無駄に闘気を多く使っている。

そのお陰で魔力は枯渇しやすく、闘気に当たるだけで弾き飛ばされる程の無駄な攻撃性能も持っているのだ。


難陀は龍黄金鎧をどうにかセーブしつつ戦闘に使えないか模索するつもりであったのだ。


そして、、、エミリーとウルバエルとルッカスの地獄の戦闘が始まるのだった。

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