セイト到着
那岐とオロチ丸は平原をフラフラ~と歩き彷徨いながら村を探す。
あっちへフラフラ~こっちへフラフラ~と。
まぁ敵と戦いながら俺は天之尾羽張の扱いにもなれゴブリン如き一瞬で倒せる様になっていた。
オロチ丸もゴブリン、オークと言った雑魚敵を食いまくり能力を獲得していた。
・・・能力獲得・・・
オロチ丸・・・肉体強化B、棍棒操作C、槍操作C
火神那岐・・・肉体強化B、棍棒操作C、槍操作C
俺は棍棒と槍を使えるようになったようだ。
まぁそんな武器手元に無いから試しようも無かったのだけど。
肉体強化は使うと力や防御が漲った。
時間にして5分程度だがかなり有用で肉体強化を使用した斬撃は数メートルにわたる真空刃が発生。
あまりに威力が上がり、肉体強化を使って倒したゴブリンの原型が無くなり思わず合唱してしまった。
「肉体強化ってすげぇなぁ、、、でも使ったあと疲れるのが難点かな、、、?もしかしたら魔力みたいなの使ってるのかな?」
『そのようですね!那岐様!魔法の様なものだと思います。この世の中には呪術や魔法、魔術など僕が知らない事が沢山ありそうです!呪術は僕も使えませんし、、、』
オロチ丸は1人でしょんぼりし始めた。
「まぁ得手不得手は皆あるもんだよ!この世界にはきっと空を飛べる奴だっているだろう?俺も飛べないしな?」
と言って飛ぶ振りをした。
ビューーーーーーーーーーーーン
「『えっ、、、』」
飛べるじゃん!!!
俺!鳥になったよ!お母さーーーん!!
夢が叶ったよ!
なんて。そんな夢持ったこともないのだけども。
「ふぅ、、、飛べてしまったね、、、もしかしたらオロチ丸も飛べるんじゃ?」
『そんなハズないですよ、、、?僕前の世界でも飛べなかったし、、、』
オロチ丸は首を下げて上にブンブン振って何度も何度も試している。
が。飛べなかった。。。
『いいもん、、、いいもん、、、どうせ僕なんて那岐様より全然弱いんだもん、、、』
「まぁまぁ!この世界の浮いてる魔物を食べちゃえば飛行能力奪えるんじゃない?、、、、あ!いい所にトンボみたいな魔物がいるじゃん?」
それはシルフだった。
まぁ一言で言えば妖精だ。
「え、、、っと妖精?これって敵なの、、、?」
『僕達にとってはほとんど全てが敵かも知れません。。。でも敵対しないなら攻撃しなくても良いと思います!』
「そっか!そうだよね?ほら!こっちおいでよ?俺たちは何もしないから!」
火神はシルフに声をかける。
しかしシルフはその可愛らしい風貌から一転し、歯を剥き出しキシャーーーーと威嚇する。
「うーん、、、どうやら、、、言葉通じないみたいだね?、、、やっぱダメか、、、」
俺は両手を広げて身を瞑った。
降伏ってどうやるか分からなかったけど取り敢えず無防備にならないとと思ったのだ。
オロチ丸もいる事だし襲われても死ぬことは無いだろう。
オロチ丸も首を下げシルフの方へ向く。
『*********?』
「うーん、、、言葉が通じないのかぁ、、、どうしよう、、、オロチ丸何か良い手はない?」
『そうですね、、、あ。能力を使いましょう。那岐様は言語認識って能力持ってませんか??』
うーん、、、どうだろう、、、
ぬぬぬ、、、、、
言語認識発動!
使えたかな?どうだろう、、、
『だれ?君たちは誰?私の敵?』
「おお!聴こえた!」
『僕には聴こえません、、、』
オロチ丸がまたもやいじける。
「はは、、、こんにちは!俺が喋ってる言葉はわかるかい?」
火神は目を開くとシルフに話しかけた。
『う、、、うん。一応ね?君たちはここで何してるのさ?』
「迷子かな?どこか村に行きたいんだけど分からないんだ、、、」
『迷子かぁ、、、うんうん!嘘はついてなさそうだ!』
シルフは先程までの恐ろしい顔とは打って変わってニコニコし、とても楽しそうにクルクルと空を回ったりしている。
『じゃあ私が案内してあげるよ!シルフの村には案内できないけど、、、人族の村なら私達には関係ないからねー♪こっちだよー!』
俺たちの周りをビュンビュン回りながら案内してくれるみたいだ。
「シルフさんありがとう!」
『シルフさんだなんて、、、なんか照れくさいや!私の名前はティンカーって呼んでー!よろしく〜』
「うん!ティンカー!こちらこそ宜しくね!」
『んー、、、でも君変わってるよねぇ、、?どうして禍々しい蛇と一緒にいるのー?何か理由があるのー?』
「え?禍々しい?こんなに愛らしいのに?とってもいい蛇なんだよ?オロチ丸って言うんだ!どうかな?オロチ丸とも仲良くしてくれるかい?」
もしかしたらこの世界では蛇は嫌われ者なのかも知れないな?
『、、、うん!分かったよ!君の友達なら私も仲良くしたい!宜しくね!オロチ丸君!ところで君の名前は何て言うんだい?』
「俺の名前は火神那岐だよ!」
『カガミナギ、、言い難い、、よし!ミナギって呼ぶね!宜しく!ミナギ!』
ええ、、、カガミとかナギなら分かるけど、、、
間をとってミナギって、、、
まぁ村までの付き合いだしいっか!
とツッコまずに俺たちは少しスピードを上げて歩き出した。
俺たちはティンカーの案内で平原を歩く。
その間もティンカーは俺たちの周りをグルグル回り、キラキラと光が羽に反射してとても綺麗だった。
そうこうしているといつの間にか目の前に建物が広がる。
どうやらここは村ではなく都の様だった。
『もう着いちゃったね!お話楽しかったよー。ありがとう〜また会おうね〜バイバーイ』
シルフはまた楽しそうにクルクル廻ると平原の方へ帰っていった。
火神達は西の都「セイト」にたどり着いたのだった。