闘技場
『トンドラ闘技場へようこそ!』
難陀は火神とオロチ丸と別れたあと闘技場へと向かった。
自信の弱さを鍛えるためにである。
決して優勝賞品に目が眩んだ訳では無い。
難陀は3日後に開催されるバトルロワイヤルに出場を決めた。
闘技場で行われる種目は主に2つである。
バトルロワイヤルによる生き残りをかけた戦い。
もうひとつはくじ引きによる運要素も入ったトーナメント戦である。
バトルロワイヤルはその名の通り最後まで生き残った者が勝利を得る。
そして勝者1名に褒賞があるのだ。
金貨100枚と《ラフファエルの指輪》である。
金貨は別に欲しくないのだが、、、ラファエルの指輪はどうしても欲しかった。
ラファエルの加護の籠った指輪なのだ。
その効力たるや能力の増加だけに留まらず、ラファエルが使ったとされる《大天使の裁き》を使えるようになると伝わる伝説級の逸品なのだ。
「噂には聞いていたが、、、このような場所で出会うとは、、、」
ラファエルの指輪は国宝級というか世界遺産級のアイテムなのだ。
天使の冠がついたアイテムは数多くあるのだが大天使の冠がついたアイテムは5つしか存在しないのだ。
1つ ラファエルの指輪
1つ ミカエルの神剣
1つ ガブリエルの杖
1つ ウリエルの盾
1つ ルシフェルの槍
この5つのアイテムである。
各性能は世界を破壊しかねない逸品であるがその本質は全て集めてこそ発揮する。
5つのアイテムを揃えることで手にすることが出来る《全知全能の雷》である。
かつてこの星を作ったとされる全知全能の神である。
その他の神などゼウスの眷属でしかない。
大天使と差異はないのである。
難陀は《全知全能の雷》には興味はなかったがラファエルの指輪には興味があった。
ラファエルの指輪には全ての治療が出来る能力がある。
それは《呪い》に関しても有効なのである。
難陀が欲しい理由には呪いが関係してくるのだが、彼の口から語られることは無い。
闘技場でのエントリーを終えた難陀は闘技場のシステムを熟読していく。
ルール
わざと殺めてはならない。
武器は何を持ち込んでも良い。
バトルロワイヤルには場外は存在しない。
バトルロワイヤル中は共闘可能である。
最後の3人になると一時的に休憩が入る。
その時間30分程である。
休憩が終わると3人によるバトルロワイヤルが再開される。この時共闘は禁止である。
三つ巴の戦いを制したものはラファエルの試練に挑む挑戦権を得られる。
ラファエルの指輪は確かに優勝賞品ではあるがあまりに強大な能力の為にテストされるのだそうだ。
ラファエルの指輪を持つに相応しい者であるかどうか。
難陀はエントリーした人間を見て回るが自分の相手になる者は居ないようだった。
しかし油断は禁物なのである。
櫛名田姫との戦闘の際、もしも油断していなかったならば難陀1人でも勝てたかもしれないのだ。
それは難陀自信が1番よく分かってる所である。
もしも自身の能力を過信してまたもや遅れを取るようなら主人の迷惑になる事を重々承知している彼女は並々ならぬ面持ちで挑む気でいた。
最早彼女には慢心などない。
死角の無い龍王になっていた。
しかしラファエルの試練というのが曲者なのである。
ラファエル。それは大天使。あまりにも未知数なのである。
かくしてエントリーから3日が経ち闘技場にトンドラの猛者たちが集まってきた。
エントリーしていたのは以下の通りである。
剣闘士エミリー、盗賊頭ルッカス、詐欺師フェイクス、魔術師マンモル、死霊使いデスタール、大神官フリーデル、召喚士イェーガー、魔剣士キーエル、忍者ハトリーヌ、大聖人ウルバエル、龍人ラプラーの11名プラス難陀の計12名である。
さて。この中の誰がバトルロワイヤルを制すのか。
難陀はラファエルの試練を突破出来るのか。
次回へ続く




