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ジェルマ大陸到着

トンドラに旅立つ前に俺たちは解決しなくちゃいけない問題があった。


そう。《夜叉姫》の進退である。

彼女は現在骸骨状態で自宅待機させている。


生き返った彼女は難陀が傍にいないといけないはずとお思いの方も多いだろうが、反魂の術を使ったのは火神である。


まぁどちらにせよ難陀か火神の傍を離れられないのは変わらない。


肉体と言っても骸骨に魂を無理やり入れ込んだ状態であるからだ。


範囲は500メートル程だと認識したがそれ以上離れると魂が昇華してしまうのだ。


1度試してみたのだが夜叉姫は2度目の死を迎えかけたと怒っていた。


骸骨に怒られるなんていい体験をしたと自負している。


ところでトンドラに行くには、、、貰った小型船に乗る事になる。


船での移動中は良いがそれ以外の街中で骸骨がテクテクと歩いているのは流石にまずいだろう。


魔族と共存している世界であるが魔物とは違い意識のない怨霊の類は討伐対象なのだ。


見た目だけで攻撃されてしまう恐れが高いのだ。


そこで俺たちは防具屋で骸骨が少し見えても違和感のないように白の巻型ローブを買い与えた。


夜叉姫に妖精の話を聞き出し、要件が済んだ時にこのまま生きるのが良いのか?それとも死んだ方が良いのかを問うと彼女は『私を殺した奴に復讐を!』と息を荒らげたので(肺は無いのだが)一緒に連れていくことにした。


妖精の情報は得ることが出来なかったが、どうやら同じ個体だけではなさそうだった。


まずは素戔嗚尊と酒呑童子に接触した妖精。


櫛名田姫に化けていた妖精。


そして夜叉姫を殺めた妖精。


全てに共通することは《妖精》という事のみであった。


しかも、、、どうやら黒幕がいるのである。

櫛名田姫はセイメイ様と言っていた。


憶測ではあるが《安倍晴明》では無いかと思っている。


天文学の天才と呼ばれ、最強の陰陽師として名を馳せた陰陽道の第一人者である。


彼が妖精の黒幕なのは間違いなさそうだったが、腑に落ちないことが多かった。


まず素戔嗚尊である。

まどろっこしい事に内部から崩しにかかっていた。

そもそもあの妖精ならば素戔嗚尊や他の側近も一瞬で倒せたはずであった。


なぜ素戔嗚尊の肉体は残していたのか?


なぜ国政を執り行ってきたのか?


全て謎である。


そして酒呑童子。


酒呑童子と素戔嗚尊を戦わせると言ったストーリーだっただろうと推測したが理由が分からなかった。


酒呑童子は当時《勇者》の肩書きを持つ英雄。


素戔嗚尊は《良き魔王》として名を知られ、善王として有名であった。


2人が戦わぬことは明白であり、そして利益も無いのだ。


考えてばかりいてもしょうが無いので準備はそこそこに俺たちはセイトに別れを告げ、一郎トンドラへの海上旅が始まった。


セイト近海は穏やかで魔物も出なかった。


しかしトンドラに近づくにつれ魔物とのエンカウントがあった。


俺たちは魚型の魔物を《サカナクン》と名付けた。

頭に被り物をしたかのような風貌なのである。


サカナクンは体を吹き飛ばしても元気いっぱいにピチピチ動くのだが頭を吹き飛ばすと急に動かなくなる。

どうやら本体は頭らしい。


もしかしたらだが海で死んだ者たちの進化した姿なのかもしれない。

まぁ知能はないので違うと思うが、、、


そして俺は憧れの《人魚》にも遭遇した。

これは現世なら自慢出来る類の話であるが見た目麗しいと言うのは偽りだ!と声を大にして言いたい!


俺たちは人魚にロマンを打ち破られながらもトンドラがあるジェルマ大陸に到着した。


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