夏休みが楽しみになってきた!
「次はぶん殴りますから。」
いいですね?とネール嬢に問いかけるペガサス。ネール嬢は何も答えない。
あの後、ペガサスはネール嬢をどこかに連れていってしまった。講義はいいのか?とか思うよね。実は先生がビビってどっかに行っちゃったので、一講義目は自習になっちゃったんだよなこれが。
もちろん、私はリズ嬢達と一緒に精霊学を勉強したよ?もちろん、教師は私!!だって精霊についてなら私が一番詳しいんだもん。ちなみにディアマス殿下と兄様は講義場に戻っていった。そうだよね、二年生も講義があるもんね。
で、ちょうど一講義目が終わるかなーってところでネール嬢とペガサスが帰ってきたんだけど……
「ペガサス、なにしたの?」
「レイ様は知らなくてもいい事ですので、何も聞かないでください」
ほんとに、何をしたんだろうかこの穏便派は。最近ペガサスが穏便派の皮を被った過激派見えて怖い。ヴァンパイアと下位精霊だけが私の癒し。え?ヴァルキリー?うん、可愛いよね、見た目は。
『ねーねー霊王様いつ名前つけてくれるのー?』
『ボク早く名前欲しい!』
おっと、水の下位精霊達に名前つけるの忘れてた。リーナ嬢にも呼びやすい名前がいいよね。だってリーナ嬢と契約するんだし。どんなのがいいのか、正直に言って全然わからんっ!
かくなる上は……
「リズ様、リーナ様、ダイアナ様。どんな名前がいいと思います?」
友達に聞く!!そう、私はセンスがないってよくクローカに言われるんだよね。だから他の人の意見もね、ちゃんと聞いてね。
「名前ですか……リリちゃんとかどうですかね?」
ダイアナ嬢のは普通に可愛い系だった。
「ティナさんはどうでしょうか?」
リーナ嬢も可愛い。二人ともセンスがいいね!!
「ディアスさんなんていいんじゃないですか?」
おお、カッコイイ!!誰の名前からとったか明確に分かるけど!いいと思う!!
『あー!!水のが名前つけてもらってるー!!』
『ずるいずるいー!!』
あ、やばい。そういえば雷の子もいたんだった。今四体いるから四つ名前つけないといけないわこれ。
でも、残念ながら、私にはいい名前が思い浮かばなかった。もう残すすべはこれしかない。
「よし、雷ズよ。合体するのだ、今すぐに。」
そう、合体である。雷の精霊達を合体させ、三体にする。そしたらちゃんと名前の数が足りるからね。そして、今度から無意識に精霊を生まないように気をつけよう。もう名前は考えたくない。
『じゃあ、契約しようねー。ボクの名前はティナ。リーナはボクを受け入れるかい?』
「あ、はい!」
「おめでとうございます!リーナ様、これで水中に潜んでる魔物も倒せますね!」
水中にモンスター?魚型でもいたのかな?確かに水の精霊は水を操るから有利に戦えるけど。
「はい!陸からでも充分に戦えますけど、やっぱり水中で戦いたいですよね!」
まさかの、水中で戦いたい人だったのかいリーナ嬢。いや、確かに出来ないことはないんだけど、タイムリミットはあるぞ?三十分でケリつけないと、徐々に酸素が抜けていって、最後には手遅れ……とか、ある可能性もゼロじゃないんだからな!?
「ああ、リーナ様。その水中の魔物を討伐するときは私も呼んでくださいませんか?」
「?ええ、分かりました。」
おし、これでリーナ嬢の窒息死は防げるはずだ!私が傍にいながら助けられない……なんてことはほとんどないからな!!大丈夫だよね。もし窒息で死にかけてもエレン呼んで治してもらえばいいし。もしモンスターが強かったらクローカにぶん殴ってもらえばいいし!!
「なら、私も入れてくれないでしょうか?水中の魔物はまだ見た事がないので興味があります。」
おーっと、リズ嬢もここで参加か?ならもうリズ嬢の派閥全員で討伐しに言った方がいい気がするぞ?でも、ダイアナ嬢を無理矢理来させるのはダメだよな?
三人でちらっとダイアナ嬢の方を見る。
「良ければ、私も入れてくださいな。仲間はずれはいやですよ?」
「ならば夏期休暇に討伐しに行くとしませんか?」
リズ嬢がそう提案する。うん、私もそれがいいと思う。リーナ嬢はちょっと水の精霊の力を慣らしておく必要があるし、私も夏休みじゃないとちょっと都合が悪い。
学園がある時期の休みの日はほとんど霊界に帰って仕事終わらせる予定だから、そこにモンスターの討伐予定ぶっ込まれるのはちょっと遠慮したい。
「では、夏期休暇の予定はこれで決まりですね!」
夏休みが今からすんごい楽しみになってきた!
「遊びに行くのはいいですけど、仕事はちゃんとしてくださいね……」なんて言ってるペガサスなんて、私は見てないし聞こえてもないんだからな!!
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら下の評価ポイントを押してくれると有難いです。




