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理由は言うまでもない

 

 ギャラリーが多すぎるので、ギャラリーがいなくなるまでは各自で最初の講義の準備をしようということで、一旦散らばった私達。


 そしたら、来るわ来るわ質問の群れが。


 沢山あったけど、ピックアップするならこんな感じ。


Q.霊界ってどんなところ?

A.この大陸数個分の大自然が広がっています。ご飯が美味しいです。


Q.精霊と契約ってどうやったらできるの?

A.なんの下心もなく接すればいずれは出来ます。


A.霊王並に強くなるにはどうすればいい?

Q.人間では無理です。諦めてください。


Q.派閥に入れてください!!

A.リズ様に言ってください。


Q.霊王って基本何してるの?

A.自然の管理です。


Q.君婚約破棄されたんだろう?僕がもらってあげるから嫁においで?対価は霊王からの恩恵でいいよ。

A.正直、変態ストーカーより気持ち悪いので近寄らないでください。


 などなどなどなど、様々な質問が来た。

 てかオイ、最後の。お前ナルシストなのか?それは正直AT変態クソ雑魚ストーカー(笑)よりもキモイぞ。


 あ、次にあの変態ストーカーが進化したらATの後にナルシスト付けよう。正直テロップ収まりきれないけど、そこは文字を小さくして頑張ろう。


「御機嫌ようローゼ様。朝から大変ですわねえ?もし良ければ、ローゼ様も私の派閥に入りませんこと?私の派閥はリズ様とは比べ物にならない程の規模の派閥ですわよ?」


 私が次の進化体制を考えている間に、近づいて来てしまったネール嬢。正直、話したくないですね。はい。


 とりあえず、ネール嬢が言ってる派閥の説明をしようと思う。


 うちの学園には代々、権力争いを若いうちからさせておこうと、子供たち同士でグループを作らされる。

 このグループ…つまりは派閥の大きさによって学園を快適に過ごせるかどうかが決まると言っても過言ではない。


 なので、普通新入生は少しでも大きな派閥に入れてもらおうと頑張るのだが、私は違った。

 兄様がもう大きい派閥の頂点に君臨してるから、アイリーン公爵家の派閥は心配しなくて良かったのである。


 当時の私が問題視していたこと、それは…………


 アストランス公爵家の派閥が、無い!!


 その一つだけである。

 前にも語ったと思うけど、リズ嬢と私は学園に入る前からの付き合いである。

 もうお友達と言うよりは親友として扱った方がいいくらいのベストフレンドだ。理由は言うまでもない。


 私は、派閥がないからと、有象無象の令嬢達に馬鹿にされて内心傷ついているリズ嬢を放ってはおけなかった。

 なので、恐らくこの学園で一番頭がいいであろう兄様のいるクラスに向かったのだ。


 え?自分で考えなかったのかって?

 残念ながら、私のローゼとしての脳はそんなによく出来てないのだよ。


 そして、兄様から言われた言葉。


「派閥がないなら作ればいい。俺もそうしたからな。公爵令嬢が二人もいればさすがに早々に潰されることはないだろう。」


 そして、もし潰そうとしてくる者がいるのならお前の自慢の霊法で返り討ちにしてやれ。学園は弱肉強食だ。

 とも言われたな。


 私とリズ嬢は迷わずその案を実行した。

 信頼できる兄様の言葉なら疑う必要もない。

 とりあえず、アストランス公爵家が舐められないように派閥作れば大丈夫じゃね?的なノリで。


 リズ嬢からはすっごいお礼言われたけど、気にしないでと言っておいた。だって私は派閥決まらなかったら兄様のに入ればいいもん。

 それはそれで結構面白そうだけど、私の直感は告げてたんだ。リズ嬢と派閥作ったほうが絶対に面白いってね。


 そして、地方から来て知り合いがいなかったリーナ嬢とダイアナ嬢を上手く引き入れて、アストランス公爵家の派閥は完成した。


 メンバー構成を兄様に報告して、返された言葉はこうである。


「……戦闘能力が高すぎないか?ミジュアーレ伯爵令嬢も、マーモレス子爵令嬢も、フリーならば俺の派閥に引き入れようと考えてたんだが…………」


 これは派閥が完成してから知った事だけど、リーナ嬢とダイアナ嬢の実家は超武闘派貴族だったらしい。


 魔物の劣等種……面倒いからモンスターでいいや。ゲームにそう表示されてたし。

 ミジュアーレ領とマーモレス領は代々モンスターが出現しやすい洞窟や森が沢山あるらしくて、その領地で育つ子供たちはみんな高い戦闘能力を持つらしい。

 そして、それはお嬢様であるリーナ嬢やダイアナ嬢も例外ではなかったとの事。


 そして、リズ嬢は母は元王族、父は元A級冒険者のハイブリッド。霊法ではローゼ()の方が上だったけど、剣では全く勝てなかった剣術の天才。

 てか、王族と冒険者の結婚ってなんだそれ凄いな。あ、クローカのところの本棚探したらありそうじゃない?王族の駆け落ちストーリー。あいつそういうの好きそうだし。


 そして、私には言わずもかな霊法の才能があった。

 多分、記憶覚醒前でも霊法に関しては同年代では負け無しだったんじゃないかな?


 ぶっちゃけ、あの時はやればやるだけ身に付いたから霊法の練習がめっちゃ楽しかったんだよね。


 まあ、勿論色々と突っかかって来られたりもしたね。丁度今みたいに。


「いえ、遠慮しておきますわネール様。私はリズ様の派閥で結構です。これでも愛着がありますの。」


「あらあら?貴女のお兄様は素晴らしい方なのに、妹である貴女はそれほどでもないのねえ?

 アストランス公爵家の肩を持つより、我がロイヤード公爵家の派閥にいる方が、アイリーン公爵家も安泰なのではないかしら?」


 どうしよう。ちょっとイラついてきたぞ?

 私がそれほどでもない"ただの"霊王なのは否定しないけど、それを、公爵家の一人娘と言うだけで、なんの功績も上げていない"たかが"小娘に馬鹿にされるのはイラつく。


 そして、ついでと言わんばかりにリズ嬢まで馬鹿にしてきやがった。


 ………………どうしよう、なんだかすっごく殴りたくなってきた♡



面白い、続きが読みたいと思って頂けたら下の評価ポイントを押してくれると有難いです。

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