008 飛空艦「ノア」
レヴィアタンの王冠、ベヒモスの大剣、守護者のマント、魔王の蹄だ。
先程ゴブリンのドロップした、魔石のカケラとゴブリンの爪だけだった。これは、論外だな。
4つで出来そうだな。なんか鍛冶屋の感がする。
やるか。無闇に素材入れたら弱くなりそうな感じだしな。
ベヒモスの大剣は、ベヒモスの顎だった部分だ。ここを艇体にし、レヴィアタンの王冠を艇橋、守護者のマントをマスト、魔王の蹄を錨にするか。
1つずつ、叩いていく。良し!中々の出来だ!これを一つにする。
「ふぅー。……オラァァぁ!」バァァァァン!
力の限り、全開の魔力を叩き込んだ。
凄い光りで輝いた。こんな輝いたのは、初めてだ。めちゃくちゃいい出来だ。
new!固有「飛空艦 ノア」
俺の何も書いていないドックタグにヒエログリフが刻まれた。
「スーパーカッケェぇぇ!艦?初めて見たな。強そうならいいか。」
全長200m位ある黒銀色の船体、甲板と要塞城の艦橋が黒だ。甲板の中央にある艦橋には、大砲が四方八方に向けられていた。主砲は、船体に組み込まれている。蹄の錨が前部に2個あった。
「化け物作ってしまったか。素材自体が、化け物だからしょうがないか。でもこれって逆に目立たね?」
こうしてこの飛空艦で、ユグドラシルに行くのを諦めた。でも試運転は、必要だ。
早速中に入った。もう国みたいな艦だな。
艦内は、エンジンルーム、寝室、食堂、倉庫、工作室があった。エンジンルームは、ベヒモスの王玉が置いてあり、機械の中でマグマが流れていた。このドックタグから出てきたのかな……気にしたら負けだ。うん。
要塞城と直結してる主大砲に来た。座る場所にスコープがあった。あとやはりサタンの王玉だ。
艦橋は、城のようだった。ていうか城。
しかし上ると一面ガラス張りに座り心地の良さそうな椅子の両隣にルシフェル、レヴィアタンの王玉があった。椅子前に操舵の舵があり、座ると運転しやすいように引き寄せる事が出来た。
取り敢えず、発進してみるか!
「どうやるんだろ。」
舵をグルグル回してもダメだった。
艦長っぽく言ってみるか。
「んんっ!ノア発進!」
エンジンの回転数が上がる音がする。
ヤバイ楽しい。上昇しそうなレバーを引っ張った。飛空艦が浮いてきた。車のクラッチみたいなものが左にあった。クラッチペダルを踏み、Nから1にして、前進して行く。ドックを出た。
ギアを上げていく。トップまで出してみる。この大きさで、かなり速い速度まで出た。
しばらくドライブ?をしていると大陸の裂け目と言われる大河があり、ポツポツと大河の中に浮かぶ山が見えた。ここで今日は、休もう疲れたし。
そういえば腹へった。
魚でもいるでしょ。そいつを今日は、食って寝よう。