003 魔装サタン
2体が一斉に必殺を放つ
「「どがぁぁぁん」」
爆発音と衝撃波が凄まじい……
2体は、皆地面に倒れた。
「……これ2体ぶっ殺せんじゃね。」
先ほどのサタンの様にガンランスのタメ技を使えば、2体倒せんじゃね!とりあえずスピード上がるし、魔装 サタンってやつも使ってみようかな。
「魔装 サタン!」
すると魔法陣が浮かび上がり、燃えるように暗黒の炎が身体を包み、黒い翼の盾、頭に被る輪っかに、正面に狭まって生える黒銀の角が2本、バイザーとベンテールしかない牛がモチーフの鎧だった。色は、ブラックホールを思わせる禍々しい黒だ。今の俺は、銀髪なので、合いそうだ。鏡がないと自分の姿が分からん。
「……装備は、カッコいい。翼が体と離脱していんのか。おぉ!空中を自由に動かせる!盾なのかな。ガンランス装備は、遅いからこれで速くなればいいんだけど。」
最強と言われたガンランスは、弱点があった。
遅いのだ。
だが攻撃、防御、どちらも最高峰の強さだ。それと魔法でガンランスの爆撃を装填するので、ある程度の火力もある。パーティを組むと強いのだが、クエストを周回するガチ勢にとって、邪魔者扱いされた。
ヒューマンのランスの方が、槍だけなので、速かったし。魔法も使え、突進という技も覚える消費もスタミナだけなので、低コストだった。
なので俺は、パーティ様の侍「二刀流」をサブ職で選んだのだ。だからガンランスは、初めての攻略の時位しか使われなかった。ちなみに俺の今のジョブは、ガーディアンだ。
中には、ガンランスを突き通す奴もいたが、ネットで散々叩かれていた。
サタンのタトゥーのお陰でスピードが、異常に速かった。
あっという間に2体の倒れてる場所まで着いた。
「近くで見るとレヴィアタンとベヒモスめちゃくちゃデカイな。ん?ルシフェルも倒れてんじゃん。ルシフェルとレヴィアタンと共闘するんだっけ?」
「……サタンを纏いし、ドワーフの少年よ。私の名は、ルシフェルだ。」
「うおっ!死んでるのかと思った!少年?……本当だ。言われてみれば、なんか目線が低い。」
キャラメイクの時185cmで作ったのだ。この身長じゃ目線も低いよな。興奮して、気づかなかった。
「忙しいな。まだ死んでは、いない……がもう時期死ぬ運命だ。そこで、質問だ。少年は、サタンにトドメを?」
「はい……このガンランスで。」
王家のガンランスを見せた。
「ガンランスとは、なんだ?まぁいい少年は、サタンの力を宿すが、世界樹ユグドラシル様に忠誠を誓っているのだな!」
ガンランスを知らない?アップデートがしてからガンランスが、普及したからバグが、起きたこの世界には、ないのか!では、唯一無二の武器か。ゲーマー的に良い響きだ!
「うーん。誓っては、いないのですが近々仲良くさせてもらおうと思ってます。」
「なんと!ちかっていないのだな!」
するとフラフラと立ち上がった。
ルシフェルは、5m位あり大きい。サタンも同じ位で大きいには大きいだが、レヴィアタンとベヒモスは、双方ユグドラシル位デカイのだ。これで良く戦うよ。
「ドワーフの皮を被ったサタンめ!ドワーフの少年を解放してもらうぞ!」
やべ。正直すぎた。嘘でも言っておけば!
ルシフェルは、雷魔法を詠唱した。
「っちょ!待って敵じゃないですって!」
「問答無用!何よりサタンを纏っている!」
クソ!話きかねぇ!撃滅砲を撃つしかない!
ガッチャン!ブゥゥゥゥン!……なんかいつもより威力強そうなんですけど。
「サンダー・ボルト!」「撃滅砲!」
一斉に撃ち合った。
凄まじい爆音が鳴り響く。あんな状態で第6位階の魔法使ってきた。もっと弱れよ!まぁ第6位階なら余裕だけどさ!
この世界では、魔法の強さが第10位階まであり、8〜10は、賢者や聖者など魔法特化のジョブでなければ、習得出来ないのだ。因みにガーディアンは、4までしか使えない。低級の攻撃魔法と気持ち自分の回復、身体能力を向上させるだけだったな。
ガンランス出てきて良かった!
と考えつつ、相手の出方を伺う。
「…………………………………。」
なにが起きた。
1体ずつ殺すつもりが、一気に3体エフェクトとかした。
魔装 サタンのせいかこれ?ヤバイな。魔法攻撃が半端ないって!
本来のガンランスは、正面位しか爆撃しないのだ。だが魔法が賢者以上になった今。
爆撃は、凄まじいものだった。