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メイドとプリーズアフターミー

「お久しぶりです母様。あ、玄関前にフィルが荷物と一緒に倒れていますので回収して置いてください」

「やぁ〜 メルエムアン」


 私は服の裾を摘んだカテシーを、対してご主人様は笑いながら軽く手を上げただけです。


「わかったわ〜」


 そんな私たちにひらひらと手を振りならが、現れた究極の胸を持ちし母様、メルエムアンは重力五倍の空間の中をニコニコとした母様が私とご主人様の前まで歩いてきながら背後の妹達にフィルと荷物の回収を指示をすると一瞬で姿が消えます。

 ご主人様は消えたのにまだ気づいていないようですが私が反応して宙へと向かい跳躍。スカートをはためかせながら蹴りを空中から飛びかかろうとしていた満面の笑顔を浮かべていた母様の顔面に蹴りをめりこまします。


「ふべし!」


 情けない悲鳴をあげながら母様は元いた場所へとクルクルとまわりながら蹴り返されると頭から床へと突っ込み倒れこみます。

 僅かな間に行われた襲撃と迎撃のため私と妹達にはしっかりと見えていましたがご主人様には現れた母様がいきなり倒れたように見えたことでしょう。

 そしてそんな母様の無様な姿が晒されているにもかかわらず妹達は全くその場から動く気配は見られません。心配している様子も見られません。それどころか親指を立てる者や聞こえない程度に手を合わせて拍手をしている者までいる始末。

 我が母ながら人望の無さが伺える光景です。


「メルエムアンは相変わらず何もないところで転けるなんておっちょこちょいだなぁ」


 ご主人様が笑いながらそんなことを言いますが母様と私の動きが見えていないのですから仕方なのない発言と言えるでしょう。

 ですから私もその発言に便乗することにしました。


「ええ、母様はあの胸にある究極武器アルテマウェポンのせいでまともな歩行もままならない残念な女性なのです。ですからご主人様、こう覚えておいてください。無駄な巨乳より美しき美乳が尊い、と。はい、プリーズアフターミー」


 ご主人様に催促を促した瞬間に私はまた目にも止まらぬ速さで胸元に手を入れると胸元に潜めてある録音用の魔道具を起動させます。


「無駄な巨乳より美しき美乳が尊い?」

「その通りですご主人様」


 ああ、これでご主人様の言葉で無駄な巨乳(メルエムアン)より美しき美乳(リップス)の方が尊いということをご主人様に理解していただきましたし褒め言葉も録音できました。

 これでこっそりと作っているご主人様の名言集に新たな一ページが増えますし。

 なにより疑いもせずに繰り返すご主人様は愛らしいですしね!

 武器商人として過ごしていない時のご主人様は年相応の子供の愛くるしさがありますし! ですが武器商人としての人をゴミのように見下してる時のご主人様の顔もまたそそるものがあります。


 やっぱりご主人様(ウチの子)は可愛い!


「ごふっ、リップスちゃん。母親相手になかなかに酷い仕打ちじゃないかな?」


 母様がヨロヨロと立ち上がるのを眺めていましたがやはり異常です。

 頭から床に叩きつけられたにま関わらず鼻血を出しただけの母様に呆れたようなため息をついてしまいます。


「何をおっしゃっているのかわかりませんが床にぶつかる瞬間にきっちりと身体強化の魔法を使っていた人が言うセリフではありません」


 顔面を蹴り飛ばされた時には身体強化の魔法は使っていませんでしたし。だから鼻血だけ出ているんでしょうがそれ以外に傷一つない、さらにはメガネにすら傷がないというのは我が母ながらおかしい。


「母様、倒れなかったね」

「残念」

「また仕事尽くしの毎日かぁ」

あね様の一撃で倒れないなんてなぁ」


 そんな母様の背後では妹達が全く表情を変えずしかし、少しばかり残念そうな顔になりながらもヒソヒソというか聞こえるのをわかった上でしゃべり続けています。

 その声を鋭く尖った耳が捉えたのかピクピクと小さく揺らし、妹達の方を睨みつけますが、全員が図ったようなタイミングで顔を背けて我関せずを決め込んでいます。

 母様、人望がなさすぎませんか?


「相変わらずメルエムアンのところは愉快だねー」

「そうかい? ならフルーティもウチの子になればいい! 一ヶ月もあれば君なら細マッチョくらいにはなれるよ!」

「あははは、やだー」


 母様の目は割と本気ですがご主人様はあっさりとそれを切り捨てます。

 そしとそれに私は激しく同意します。

 ご主人様は愛らしい容姿が似合うのであってマッチョになったご主人様は少し見たいですけどやはり可愛いご主人様がいいのです!


「歩いて喉乾いたんだけどー」


 ああ、全く歩いてないのに自分の欲望に忠実なご主人様、可愛い!

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