イジリ
2話 いつもの流、、、、れ?
後半戦の仕事を終え帰り支度をしてる横にちょこんと何かがいる気配。
:お?まだいたのか?
:はい!先輩の終わりを待ってました!
そう笑顔で言ってくる神子の姿。でもこいつ俺より30分も早く終わってたはずだが、、、、。
:悪いな待たしちゃって。先に行ってても良かったのに。
:いえいえ。先輩一人待つくらい大丈夫ですよ!あと一人じゃ寂しいですし。
:一人って、、、。え?他のやつらは?
:ん?誘ったのは先輩だけですよ♡
まてまて、いつもはほかの同期とか後輩呼んで四五人で飲みしてんのにまさかの二人きり!?
落ち着け。落ち着くんだ俺。平常心だ平常心。
:ん~?せんぱ~い。ど~しました~?顔赤いですよ~?
ダメだったー!平常心どころか顔にもろでてるー!
:え?じゃ?二人飲み?
:そうですよ~なので先輩お願いしますね!
二人で飲みとか初めてやないかーい!まず、何を話すか。そうだ仕事の話とか、、、。
いやここまで来て仕事の話はマズイな私生活?趣味?映画?えぇい!もう当たって砕けろだ!
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
そんな俺の悩みもただただ無駄だったようだ。
:しぇんぱ~うぃ!きいてま~しゅか~?だ~か~ら~あのハゲ部長いつも私のこと
エロイ目で見てくるんですよ?何とかして、、、、、んぐんぐ!、、、ぷは~!
くらさいよ~!
店に入って早30分程度でビールのなくなるスピードが尋常じゃない。最初は神子から仕事の話に
なったが、ほぼほぼ飲む方の時間に当てられて、今の現状です。
:はいはいわかってるって、でもあの人俺に当たり強いんだから変なことは言えないし
実害ないなら大丈夫だろ?
:だめなんですぅ~!これはしぇんぱいのために~見せてるんですよ?ほかの人は~
だ~め~なんです~!
:はいはい。わかったわかった。それ以上のんだら、、、、、、。
:んぐんぐ!、、、ぷは~!とぅえぇいんさ~んナマ1つ!
それでせんぱい~!
結局この流れなんだよな~。飲んで愚痴を聞いて、頷くだけのこの業務感覚。これ実際
時給なら何円出るんだろうな。
:すいません。ラストオーダーですが、、、、。
:あ!わかりました!
:せんぱい~わらしは~まだ~、、、。
:お前は黙っとけ。で、何にする?
:ナマ~~~!
:では、生中一つとレモンサワー一つで。
:かしこまりました。失礼します。
ふぅ。やっとラストオーダーか。こいつはペースというものをほんとに知らないな。
って、、、、、、、、。
:お~い!何してんだよ!
:にゃにって~!あついからふくにゅいでるんですよ~!
:うわうわ!ここは公衆の面前だってば、はやく着ろ着ろ!
:ふあぁ~い、、、、。くか~くか~。
おいおい寝ちまったよ。これは肩じゃなくおぶり確定だな。
てか、はだけた服から覗くブラジャーがなんてエロいんだ。まず隠さなくちゃ。
となりのお兄さんも赤い顔してチラチラ見ていらっしゃる。そこは気づかないふりをしておこう。
まず、ラストオーダーの酒を飲んで会計済まして行きますか。
:失礼します。ビールとレモンサワーお持ちしました!
:はーい。んぐんぐ!ぷぃ~~!さて飲んだことだし!行きますか!
オーイ!神子!おーい!
:んんん~~、、、、。しぇんぱ~い、、、。えへへ、、、。
なんて幸せそうな顔で寝てるんだ。やっぱりおぶっていくのか、、、。
:ありがとうございましたー!
店を出て、周りの目が痛い、女の子おぶって店から出る姿は珍しいらしい。
神子の家は会社から800m。この居酒屋からは300m離れたアパートに住んでいる。
一応おぶって帰れる距離ではある。(何度か休憩は挟む)
:さて、行きますか。
一回目の休憩は150m先の八百屋さんの前までだ。そこまで歩く最中に神子の胸はおしつけ、、、って!
いかんいかん煩悩退散!煩悩退散!まだまだ距離があるのに今そんなこと考えたら身が持たない。
:んん~。しぇん~ぱい~?
:お?起きたのか。寝とけ寝とけ。
今ここで暴れられたらやばいからな。
:しぇんぱい。わたし~けっこうスキなんれすよ~
:はいはい、わかったから寝てなさい。
:しぇんぱいいがい~かんがれれにゃい~~!ほんとの、、、、。
:ん?やっと寝たか。こいつの酔っ払いにも困ったものだ。
こいつは酔っ払うといつも俺に好きとかなんとか色々言ってくる。
酔っ払いのたわごとだと俺は思ってるが、、、、。
いやいやそんな~!でも毎日絡んでくるということは少なくとも嫌いではないよな?
まぁ可愛いし胸も大きいし、今も俺の背中を、、、、。て!ダメダメ!
煩悩退散!煩悩退散!
ま、いつものからかいだろ。酔ってもからかいに行く精神だけは褒めよう。
っと言ってる間についたようだ。
:確か鍵わっと。あったあった。
コイツはいつも鍵をポストの中に置いている。無用心にも程があるだろ。
:まず、こいつをベットに寝せて、水を飲ませ、ウ○ンの素を飲ませ靴下を脱がすまで俺がやっている。
:ふう!一段落。明日は休みだし帰ってゆっくりしますかね。
行こうとしたその瞬間だった。後ろからいきなりの衝撃と柔らかいものが感じ取れた。
:せんぱい~。
:ど、どうしたんだ?ほら酔ってんなら早く寝ろよ。
:せんぱいは、わらしのことどう思ってますか~。
:あ~めんどくさい?かな?
その瞬間髪の毛を思いっきり引っ張られた。
:いででで!なんだなんだ!
:そういうことじゃなく~しゅきかきらいか~ですよ~
:え?
いきなりそんなこと言われるとは思わなかった。なんなんだよ。自分でも顔が赤くなっていくのがわかる。
:え、え~とね~
どっち!いえしゅ!おあ!にょー!
迷った末出した答えは、、、、。
:比較的yes寄りかな?
:なんれすかそれは~!
ふふ、、、、。そうですか。では、おやすみで~す。
、、、、、、くか~くか~。
:もう寝たよ。ふ~なんだったんだろうな。
嵐のあとの静けさのように外に出た時の夜風は酔ってる俺にはとても心地のいいものだった。
:あの最後のなんだったんだ、、、、。いやいやいや~酔ってたからな。いつものことじゃないか。
そういつものことで何も変わりのないことだった。ただひとつ違ったのは、最後yes or no。
それだけが気になったが、まぁいつもの酔った時のからかいだろ。気にしないで
明日の休日をどう過ごすか考えますか。
俺の今日という一日はとても疲れたが、まぁ悪いものではなかった、、、、かな?
他にも作業スタッフとかでてひと波乱とか交えたいなと思っています。