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イジリがい○○くん  作者: のょび
1/9

イジリ

1話 赤面


この会社に入って早三年、私早田蒼汰(23)はこまっている。

私の入社した会社は「建NEXT」という会社だ。建設会社とは少し違って、

建設現場に人を派遣して手伝うという感じの仕事だ。

一般的には「荷揚げ屋」と呼ばれている。

私はそこの事務の方で働いていて、営業でとってきた現場仕事を作業スタッフを人選して

送り出すという業務を行っている。

そして作業スタッフは言われた現場に向かい働いて給料をもらうという流れなのです。

まぁそこの会社に入って後輩もできるわけですが、私の一個下の後輩がね、、、。


:蒼汰せんぱい~!助けてください~


ほら来た。


:なんだ?なんだ?フリーズでもしたのか?

と言って彼女の元に着いて最初に目に入ったのが


「今日仕事終わり、私と飲み行きましょ。アフター付きですよ?♡」


すぐさま俺の右手が彼女の頭にチョップを食らわしてしまった。


:いた~い!なにするんですか~!


:ぃ、いいからお前は仕事をしろ。暇なら電話して仕事でも取ってこい。


:ぷぷ、は~いぃぃぃ


:たくっ!


彼女の名前は霧生神子きりうみこ神の子って書いて、みこなんだが、、、。

こいつはいつも俺をおちょくる習性がある。

まぁ顔は可愛いのだが、たまに、、、。


:先輩今日はあついですねぇ~

なんて言って、ブラのチラ見せやらなんやらで俺の赤面する顔を楽しげに見やがる。


そのせいで、会社の上司からは「赤面」くんやら


:よ!ま~たラブラブしてんのか~?


:ちょ!ラブラブとかそんなんじゃ、、、、。


:ぷぷ!先輩私たちラブラブですってぇ~


:お前は少し黙れ!


変なあだ名はつけられるわ、やじは飛ぶわで、はぁ~~

こいつはこんなこと言われてなんとも思わないのだろうか?

毎日がこの調子でペースが乱れるというかなんというか、、、。


ピンポーン お昼になりました


:おっ!やっと昼休憩か。さ、今日は買っておいたコンビニ弁当で済ませますかな。


私の昼休憩はこだわりがある。この一時間の休憩有意義に使いたい私はまず

食べる10分⇒タバコ&コーヒータイム10分⇒昼寝30分

そして残りの10分で目を覚まして仕事に望む。

これが私のゴールデンタイム!

のはずだが、、、、。

飯を食べ終わってタバコを吸いに行った先に、、、、。


:先輩今日も時間通りですね。待ってましたよ


:ナンデイルノカナ?飯はどうしたよ?


:先輩に伝えたいことがありまして。食べ終わってすぐですよー

 あの!先輩。


うお!いきなり近寄って、上目で見やがって!なんなんだよ!畜生!かわいいじゃねぇーか!

:な、なんだヨ?


:あの、、、、、。今日飲み行きましょう!


:へ?


:先輩~今日私のメール見ましたよね?飲み行きましょって

 まさか変なこと考えてたんじゃないですか?


:べ、別に変なことなんて、、、。てかあれマジだったんだね。


:そうですよ~!あ、で~も~。アフターは私の気分次第ですよ?♡


:お前の場合アフターどころか俺がアフターケアしてるようなモンじゃないか。

 酒そこそこのくせに結構飲んで潰れて、いつも俺が肩貸して送って行ってるじゃないか。


:えぇ?そうでしたっけ~?


:そうだよ。覚えてないのか?


:じゃぁ先輩は今まで食べてきたパンの枚数は覚えてるんですか?


ほあたぁ~!

:いた~い!チョップしなくてもいいじゃないですか~!


:いや、いきなりネタを組み込まれたため少しイラっと

まさかこんなネタで返してくるとは思わなかった。


:ま~ず~!今日お願いしますね。自分もあと10分寝たら仕事に入りますんで!

 でわでわ~!仕事終わりにまた~!


:あ、ちょっ!

彼女は走り去ってしまった。

まぁ悪い気はしないし、可愛いし、でも勘定はほぼ俺もちなんだが、、、、。


:行ってやるかな!まぁあいつとの飲みも悪い気はしな、、、。ん?

10分?寝たら?


時計を確認!

:もう12時48分!俺の三十分の昼寝がァ。

まさかここで俺のゴールデンタイムが壊されるとは。


まず、今寝ても眠いだけだし、仕事終わりの飲みを考えながらブラックでゆっくり

ティータイムと行きますかね。

後輩との飲み二ケーションも先輩の役目。


13時のスタートと共に神子のニヤケ顔でチラチラこっちを見てくる視線はまた

悪巧みを考えてる顔とすぐに察しがつく。


困ってはいるが、、、。

:ふぅ~なんとも言い難いな(笑)

椅子の背もたれにのしかかりながら、そう呟いた午後13時、後半戦を終わらすことだけを考えよう。

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