少子高齢化を解消するニュービジネス
世の中なかなか景気はよくならず、少子高齢化が進み、この先未来はどうなるか?不安は多くて、希望が少ない。
けれど、それでも人は生きていくものですから、そんな人々に需要のあるものが、次のヒット商品になったりするのではないでしょうか?
晩婚化が進む中、婚活商法が流行したように。ま、私の知人には結婚を焦ってしまった結果、婚活パーティーで結婚詐欺に引っ掛かって、300万円持ってかれたりしたものですから、新しいものはいろいろ気をつけなければいけませんね。
温故知新、旧きを知るは新しきを知る。まずは入念なリサーチから。
少子高齢化の原因の最たるものは、経済的な理由。なるほど、子育てにはお金がかかるものですからね。
経済的に困窮して、子供を作ることを諦めるご夫婦が、けっこうおられましたね。
これで消費税が上がれば、この傾向はさらに強くなりそうですね。
昔は、一姫二太郎と言われていましたが、二人も育てるのは無理だと、お子さんがひとりというご家庭も多いですね。
『妹萌え』というのも、兄弟姉妹が少なくなって、一人っ子が増えた時代に生まれた言葉ですから、兄弟姉妹に対する幻想、これもビジネスのヒントになりそうですね。メモメモ。
調べてみて、意外と多かったもの。30~40代の独身女性に多かった意見として、
『結婚するのは、諦めた。だけど子供が欲しい』
生物の本能なのでしょうか、なるほど自分の血を継ぐ子を、後の世に残したい、これは使えるかも知れませんね。
ちょっと詳しく調べるためにも、詳しい人に聞いてみましょうか。
どうして、今の時代は結婚が難しいのでしょうか?
「それは、一夫一妻制度だからだろう。あとは、過疎化でムラ社会が崩壊して、昔ながらのお見合いが無くなってきたのもあるか」
一夫一妻に問題があるんですか?
「一夫一妻制度は、モテない男にも結婚の機会ができるようにつくられた、男尊女卑の考え方のものだ。ゴリラを見れば解るが、遺伝子を残すに相応しいボスだけが、ハーレムを作り子孫を残す」
モテない男に、子孫を残す資格は無い、と
「生物としてモテる、というのは強く賢く、病気に強いということだ。そういう遺伝子を残すことで、子孫はその長所を受け継いでいく。孔雀のオスが羽を広げてメスにアピールするのも『病気にならず美しい羽を維持できていること』『他のオスとの戦いで羽を傷つけられない強さがあること』のアピールだ」
なるほど、生物としては病気に強く、生存力が高い子供が産めそう、というのがモテる要素なのですね
「例外もあるがな。ゴリラで言えば、ボスに相手にされないメスが、ボスに負けたオスと子供を作ることもある」
なかなか良くできていますね。
「日本でも、昔はそうだったのだが。村にとって役に立たない男には、子供を作る資格がない。村祭りの相撲で勝った男は、その夜には夜這いに来た女の相手をしなければならない。このとき男の方に、相手を選ぶ自由は無い」
選べないんですか?自由恋愛とかは、
「自由恋愛など、近代になってからできた概念だ。これは猫に近いかな、猫はメスがオスを選び、選ばれたオスに拒否権は無い。村にとって強くたくましい子供が必要であれば、良くできた仕組みだよ。このために村では夫婦間の子供に夫の血が入っていないことも多い」
え?旦那さんの子供じゃないんですか?
「子育てをするのに夫婦であるのが便利だが、妻が、夫よりも良さそうな遺伝子を持ってる男と子供を作る、そういうことだ。生まれた子供は夫の子供では無いが、村の子供として育てられる。日本でも明治初期まであった風習だ」
なんとまぁ、驚きですね。
「明治維新のあと、日本に広まった西洋の考え方、モラル感で変化したがな。同じことは鳥の生態でも見ることができる。『おしどり夫婦』なんて言葉もあるが、巣にいる雛がつがいのオスの遺伝子を持ってないことがある。ツバメの観察で解ったことだが、ツバメはオスメスつがいで雛の世話をする。だが人気のあるオスはつがいになってるメス以外とも子作りをする。人気のあるオスの種を仕込んだメスは、あぶれたオスとつがいになって卵を産み、巣で子育てをするわけだ。その雛はオスの子供では無い。そのオスがせっせとエサを運んで育ててる雛が、自分の子供ではないことを、知っているかどうかまではわからんがな」
なるほど、なるほど。日本人の結婚の考え方、その変化が少子高齢化の原因の1部というわけですね。
「原因はひとつでは無くさまざまな要素が絡んでいるがな。明治維新後の日本人の性に対する考え方の変化、これが問題の要素のひとつではある」
いや、勉強になりました。目が覚める思いです。今日は本当にありがとうございました。
生物学者の先生に時間をとらせていただき、なかなかおもしろい話が聞けました。
生物の本能、モテるオス、このあたり使えそうじゃないですか。
情報は得ました。椅子に座りお気に入りのブランデーを開ける。
リラックスして、ゆっくりと待ちます。
この世にまったく新しきアイディアなどありません。頭の中で過去の記憶が融合するとき、新しいアイディアが産まれるのです。
過去、エンピツがありました。消しゴムがありました。エンピツと消しゴムを知る男がある日、思いつきました。
『エンピツのお尻に消しゴムをつけたら便利じゃないか?』
その男は今まで存在しなかった『消しゴム付きエンピツ』を発明し、一攫千金を稼ぎました。
私の知り得た情報、これが私の頭の中で結実し、科学反応を起こします。モテるオス、少子高齢化、『結婚は諦めた、だけど子供が欲しい』そんな女性達。
かつて、CDにそのアイドルの握手券を入れることで、ファンの『アイドルに身近に会いたい』という気持ちに答えて成功したビジネスがあります。来た、来ましたね。
男性人気アイドルグループの『凍結精子入りDVD』
コンサートDVDの中に当たりくじが入っている。その当たりくじと交換で男性人気アイドルの凍結精子がもらえる。あとはそれを持って病院に行けば、テレビやコンサートでしか見れないアイドルの子供を体外受精で妊娠できる。
これがヒットすれば、『結婚は諦めた、だけど子供が欲しい』という独身女性の望みを叶え、なおかつ少子高齢化の対策にもなる。
政府がシングルマザーを援助するような政策があれば、なおよろしいですが。
今の日本の法律では、少し難しいですかね?でも、時代の流れは変わるもの。1度流行ってしまえば、人の意識や考え方なんて、数年で変化するものです。昔は駅のホームにあった灰皿が無くなったように。
人気のある男性の精子は、お金を出して買うのが当たり前、そのように日本人の意識と考え方を変えてしまえば、良いのです。
あぁ、これはなかなか大きなビジネスになりそうですよ。早速、いろいろ準備しなければ。
終