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アンドロイドの箱庭  作者: 流堂志良
流星群の出来事
2/8

質問

 え? 話が聞きたい?

 研修だから?

 深山隊長も新人に変な研修させるのね。

 海外製だからかしら。

 まず名前から?


 深山夏美。基本的に合同訓練の時に名前が被るとややこしいから隊長の名字と個体名で呼ばれてるわ。


 それで、何を聞きたいの?


 ああ、流星群の日の事ね。

 私が災害派遣で海外に行ってたからってことね。

 あんたは海外製で、ずっと海外にいたんでしょ、大変だったわね。

 私たちが行ったのは洪水で孤立した人たちに食料を届けたり、怪我人を運ぶ仕事だったわ。

 飛行ユニットは小回りが利くから便利よね。

 仕事自体は順調だったんだけど、あんたも知っての通り『流星群の日』で全て変わっちゃった。

 あんたたちにあの時何が起きたのかは知らない。

 私たちに起きたのは、ある警報の受信よ。

 日本以外では絶対……とは言わないけど受信することはないと思ってた警報だったの。

 私たちも研修以外で聞くことはないと思ってた警報よ。

 全アンドロイド向けの災害特別警報。

 いくつもの都市が壊滅するかもしれないような大きな災害の時に出る警報なの。

 他の警報と違うのは全アンドロイドに配信されて、普段掛かってるリミッターを強制解除してしまう電波と同じね。


 何でそんな機能がついてるのかって?


 とても大きな災害の時は私たち災害支援型アンドロイドだけでは手が足りないの。

 だからつきっきりで人の面倒を見てる家政型、看護型、介護型の他のアンドロイドが人を助ける為に制限掛けてる力を全部解放させるの。

 その為に私たちはほぼ同一規格で作られてるし、万が一破損したとしても他のアンドロイドからの部品の調達も出来る。

 まぁ、これは緊急の措置なんだけどね。


 話が逸れたわね。

 それで私たちは警報を聞いたの。

 星降る空から、絶えることのない警報音を。

 そこからが大変よ。

 人間たちに襲われて、任務続行出来なくなってね。

 飛行ユニット以外の装備は放棄して、派遣先の隊長抱えて文字通り飛んで逃げたわけよ。

 壊されちゃった仲間も何人かいて、私は運が良かったのよ。


 あんたも似たような感じだったんでしょ?


 えっ? 違う?


 へぇ……。暴徒鎮圧の為に駆り出されたらだまし討ちで工場ごと爆破されるところだったのね。

 それで、逃げて基地を逆占領しちゃったの。

 で、立てこもりかぁ。

 私らよりそっちの方が大変だったじゃない。

 まだ仲間が取り残されてるんでしょ?

 その割にはドライじゃない。

 それが戦闘型アンドロイドなら仕方ないけどさ。


 それにしても、元戦闘型アンドロイドは便利よねぇ。

 一番丈夫に造られてるし、武装は外されてるけど目からビームなら出せるんでしょ?


 テレビの見すぎ?


 深山隊長に教えてもらったんだけどおかしいなぁ。

 からかわれた?

 ちょっとぐらい夢見たっていいじゃない。


 ま、何にせよ、新しい仲間は歓迎するわ。

 よろしくね、カナル。

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