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じゃぁ、着いて来てください。
『ふん。来てやったわよ。』
凛がどーんと俺の布団の上で構えている。
「ふんって。何か用ですか?」
凛は爽やかに
『理由はないわ。けど、ね?』
訳が分からんので、
「怖い夢でも見たんですか?」
冗談で言ってみる。すると、凛はガクガクしながら
『ふっ・・・ふざけないでよ。私がその程度で・・・』
「見たんですね。」
よくよく聞いてみると、
お化けが怖いみたいです。・・・なんというギャップ。
「んで?俺は何したらいいんですか?」
『話をしなさいよ。すべらない話。」
・・・ハードル高くない?
「いや。無茶振りですよね。」
『はんこ押してあげるから。』
「要りませんよ。」
んっ!いい事を思いついた。
「じゃぁ・・・昔の話ですが・・・・・・・・。」
『ぎゃぁあああああああああああ。伸の馬鹿野郎!!』
バチーン
怖い話をしてあげました。
・・・はたかれました。
『・・・馬鹿っ』
まだ拗ねているらしい。
「すいませんでした。」
『今回だけだから。』
半分なみだ目になっている。
その後少し話しをしていて、気付いたら6時半。
「あっ・・・飯作りに行ってきますけど、怖いなら着いて来ますか?」
『・・・あなたが着いて来て欲しいならいいわよ。』
「じゃぁ、着いて来てください。」
すると凛は、俺の寝巻きを引っ張りながら台所まで着いてきた。
なんだかお父さんの気分だった6時半。




