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冷酷王子のはずが何故か溺愛してきます。

冷酷王子のはずが何故か溺愛してきます。妹side

作者: えりぃ
掲載日:2026/04/23

冷酷王子のはずが何故か溺愛してきます。の三話目になります。

前の二話をお読みになると、訳が分かりやすいかと思います。

お兄ちゃんのへたれっぷりを知りたい方は是非どうぞ!!


 大好きだった兄と大大大好きだった親友が、仕事の移動中に事故に巻き込まれ亡くなってから、私の時間は止まったまま。

 一応ご飯はちゃんと食べてるし、仕事にも行ってる。

 私と同じように二人の死を悲しんでいる人達に、これ以上心配かけたくないから。

 理由はそれだけ。私まで死んじゃったら両親がもっと辛い思いしちゃうから。

 こんな時、私が無理していることに唯一気づいてくれる親友はもう居ない。

 それが、どうしようもなく悲しい。



 ぼーっと歩いてたら。




 ▷▷▷▷▷▷▷▷▷




 親友が居た。

 急いで駆け寄ったけど、彼女には私は見えないみたい。

「咲希、咲希」

 呼びかけても反応なし。

 それでも、嬉しくて咲希の周りをくるくる回ってた。

 少し冷静になったら、彼女に話しかけてる人が居ることに気づいた。

 咲希は少し困った顔をしながらも、話をちゃんと聞いている。

 そんな真面目なところも咲希らしいなって、嬉しくなる。

 しかし、咲希に話しかけてる人。随分キラキラした人だな。

 アニメに出てくる王子様みたいな感じ?って言ったら伝わるかな?

 興味が沸いて観察してみると、「お兄ちゃんじゃん!!」ってなった。




 しかし、改めてよく見ると二人とも私の知ってる姿じゃ無い。

 なのになんで二人って分かるんだろ?

 ん~~~。

 三秒悩んで、まっいっかってなった。

 こんな私も咲希なら、らしいって言って笑ってくれる。




 しっかしお兄ちゃんは王子になっても、へ・た・れ。

 見ていてイライラする。

 そんな私のイライラが頂点に達したある日。

 寝ているお兄ちゃんに向かって、キレた。




「お兄ちゃん何やってんの。も~まじお兄ちゃんへたれすぎ。

 寝言で咲希、咲希言う位ならちゃんと起きてる時に言いなさいよ!

 子供の頃から咲希の事好きなくせに。

 王子の権力で一緒になって満足してんじゃないわよ。

 ちゃんと、守れなくてごめん。

 今度はちゃんと守るから僕と一緒に居て下さいって言いなさいよ!」




 泣きながら色々わめいて、最後に兄をベットから蹴り落とした。

 だって腹が立ったんだもん。

 せっかく一緒に居られるチャンスがあるのに。まだうじうじしているお兄ちゃんに。







「真紀?」




 名前を呼ばれて、びっくりして振り向くと咲希と目が合った。

 色々言いたいはずなのに言葉は出てこず、泣きながら抱き着く。

 わんわん泣く二人をお兄ちゃんが、まとめて包んでくれた。





 気が付くと私は病院のベットだった。

 ぼーっとして階段を踏み外したらしい。

 たったの二段・・・。

 そのまま倒れて意識が無いから大騒ぎだったらしい。

 両親にはめちゃくちゃ泣かれました。




「真紀ごめんね。ありがとう。」咲希の声が今も耳に残っている。

 現実だったのか、私の願望が見せた夢だったのか。知る事は出来ないけれど、私の気分はすっきりしている。だって会えなくても二人は幸せに過ごしていると思えるから。

 だから、そんな奇跡を見せてくれた神様に感謝!

 これからも二人が幸せでありますように。そして私もいい人に巡り会えますように!お願いするのも忘れない。

 真紀はちゃっかりしてるねって咲希なら笑ってくれるから。

 お兄ちゃん?お兄ちゃんのへたれはもう治らないから、咲希が頑張って支えてくれるはず(笑)




またいつか会えた時に、沢山話が出来るように!その時を楽しみに!頑張って生きよう。









かれこれ、一年以上投稿が空いたかな?

見つけてくださってありがとうございます。


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