冷酷王子のはずが何故か溺愛してきます。妹side
冷酷王子のはずが何故か溺愛してきます。の三話目になります。
前の二話をお読みになると、訳が分かりやすいかと思います。
お兄ちゃんのへたれっぷりを知りたい方は是非どうぞ!!
大好きだった兄と大大大好きだった親友が、仕事の移動中に事故に巻き込まれ亡くなってから、私の時間は止まったまま。
一応ご飯はちゃんと食べてるし、仕事にも行ってる。
私と同じように二人の死を悲しんでいる人達に、これ以上心配かけたくないから。
理由はそれだけ。私まで死んじゃったら両親がもっと辛い思いしちゃうから。
こんな時、私が無理していることに唯一気づいてくれる親友はもう居ない。
それが、どうしようもなく悲しい。
ぼーっと歩いてたら。
▷▷▷▷▷▷▷▷▷
親友が居た。
急いで駆け寄ったけど、彼女には私は見えないみたい。
「咲希、咲希」
呼びかけても反応なし。
それでも、嬉しくて咲希の周りをくるくる回ってた。
少し冷静になったら、彼女に話しかけてる人が居ることに気づいた。
咲希は少し困った顔をしながらも、話をちゃんと聞いている。
そんな真面目なところも咲希らしいなって、嬉しくなる。
しかし、咲希に話しかけてる人。随分キラキラした人だな。
アニメに出てくる王子様みたいな感じ?って言ったら伝わるかな?
興味が沸いて観察してみると、「お兄ちゃんじゃん!!」ってなった。
しかし、改めてよく見ると二人とも私の知ってる姿じゃ無い。
なのになんで二人って分かるんだろ?
ん~~~。
三秒悩んで、まっいっかってなった。
こんな私も咲希なら、らしいって言って笑ってくれる。
しっかしお兄ちゃんは王子になっても、へ・た・れ。
見ていてイライラする。
そんな私のイライラが頂点に達したある日。
寝ているお兄ちゃんに向かって、キレた。
「お兄ちゃん何やってんの。も~まじお兄ちゃんへたれすぎ。
寝言で咲希、咲希言う位ならちゃんと起きてる時に言いなさいよ!
子供の頃から咲希の事好きなくせに。
王子の権力で一緒になって満足してんじゃないわよ。
ちゃんと、守れなくてごめん。
今度はちゃんと守るから僕と一緒に居て下さいって言いなさいよ!」
泣きながら色々わめいて、最後に兄をベットから蹴り落とした。
だって腹が立ったんだもん。
せっかく一緒に居られるチャンスがあるのに。まだうじうじしているお兄ちゃんに。
「真紀?」
名前を呼ばれて、びっくりして振り向くと咲希と目が合った。
色々言いたいはずなのに言葉は出てこず、泣きながら抱き着く。
わんわん泣く二人をお兄ちゃんが、まとめて包んでくれた。
気が付くと私は病院のベットだった。
ぼーっとして階段を踏み外したらしい。
たったの二段・・・。
そのまま倒れて意識が無いから大騒ぎだったらしい。
両親にはめちゃくちゃ泣かれました。
「真紀ごめんね。ありがとう。」咲希の声が今も耳に残っている。
現実だったのか、私の願望が見せた夢だったのか。知る事は出来ないけれど、私の気分はすっきりしている。だって会えなくても二人は幸せに過ごしていると思えるから。
だから、そんな奇跡を見せてくれた神様に感謝!
これからも二人が幸せでありますように。そして私もいい人に巡り会えますように!お願いするのも忘れない。
真紀はちゃっかりしてるねって咲希なら笑ってくれるから。
お兄ちゃん?お兄ちゃんのへたれはもう治らないから、咲希が頑張って支えてくれるはず(笑)
またいつか会えた時に、沢山話が出来るように!その時を楽しみに!頑張って生きよう。
かれこれ、一年以上投稿が空いたかな?
見つけてくださってありがとうございます。




