第1話 「出会い」
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~刑務所にて~
「囚人番号454番面会だ」
激しく扉を叩きながら、私は起こされた。
(私に面会など、一体誰なんだろうな)
面会室に入ると、ガラスの向こうには教え子が座っていた。
「お久しぶりです。高木先生」
「板庇さん」
「先生、今日は先生の恩師についてお伺いしたいことがあります」
「浜野先生についてですか....」
「はい」
私は目の前にある椅子に座った
「面会時間は限りがあるので、全てを話すには時間が足りませんがそれでもよろしいですか?」
「はい」
板庇さんの目は私を捉えていた
「浜野先生と出会ったのは、高校性2年生の時です。
夏休みの部活中に怪我をしてしまい、一人で保健室に向かいました。腕を少しかすった程度なので、絆創膏で貼れば治ると思っていました。
保健室に着き、ドアを開けると、そこには注射器を眺めていた浜野先生がいました。私は改造されると思い、瞬発的にドアを閉めました。
急いで部活に戻ろうとすると、浜野先生が大きな声で「止まりなさい!」と注意されました。
即座に止まり、後ろを振り向くと浜野先生が手を招いてました
「怪我したんでしょ、早く治さないと部活に戻れないよ」
この時の私は足が震えてしまいながらも保健室に戻りました。
浜野先生に怪我の経緯を説明し、手当てをしてもらいました。
手当てが終わり保健室から出ようとした際、浜野先生が言ったんです
「この注射器はね何も入っていないんだよ」
私は足を止めました。
「なんで、何も入っていない注射器を眺めてたんですか」って聞いたら、
「この注射器をくれた人が、とても有名な人でね。その人のお別れ会の時にもらったのさ」と
板庇さんは少し驚きながらも
「それから高木先生は事件に関わったんですね」
「まだだよ、板庇さん まだ板庇さんと出会っていないんだから」
板庇さんはハッとなり
「すみません、続きをお願いします」と申し訳なく言った
私は話を続けた
「それからの私は部活の休憩や補修終わりなどに保健室に向かいました。
浜野先生に注射器をあげた人の話や保健室の先生に決めた理由などをたくさん聞きに行きました。
夏休み最終日の放課後、保健室で浜野先生と喋っていると、浜野先生から「ねぇ、高木君。何も入っていない注射器に高木君の腕に刺すとどうなると思う?」と私の目を見て言いました。
私は固まりました。
浜野先生は「冗談だよ」と笑っていましたが、少し残念そうにしていました。
下校時間10分前のチャイムが鳴り、私は帰る準備をしました。
「気を付けて帰りなよ いくら明るいからって道草食ってると真っ暗になってしまうんだから」と言いながら、浜野先生は片付けをしていました。
「もしかして、僕のことを襲おうとしてます?」と冗談として浜野先生に聞いてみたら
「高木君、君は私のことをどう思っているのかは知らないが、なぜそんなことを聞くのかい?」と注射器を強く握りしめながら、私に向かって投げようとしていた
私は急いで保健室を出ていった。」
「以上が浜野先生との出会いです 先ほどの話を聞いて、何か聞きたいことはありますか?」
「いえ、大丈夫です」と板庇は答えた
「まぁ、まだ浜野先生との出会いだけですから」
面会時間が終わり、ドアを開けようとしたところ
「先生!」と板庇が叫んだ
「どうしたんですか?」と板庇さんの方に振り向くと
「また.....来ます......」と
「はい、お待ちしております。」と私は答えた
~高木先生との面会が終わり、家に帰宅した板庇~
(次の面会いつにしようかな、来週は大学の授業に出ないといけないから、再来週かな?)とスマホの予定表を見ながら、考えていた。
(なんで先生はあの殺人鬼と同じ道を辿ってしまったんだろうか、私にはわからないよ、先生)
机に顔を伏せながら、とある日の新聞を見ていた
それは高木先生の恩師浜野京子が男女10人の高校生を殺害した記事が大きく取り上げていた新聞だった。
浜野京子は空の注射器に大量の空気を入れ、その注射器を男女10人の高校生の体に腕や太ももなどに空気を入れて殺害した。事件発生から1か月後、浜野京子自ら出頭し、この事件は幕を終えた。
「浜野涼子、あなたは一体何者なの?」
この作品を最後まで読んでいただきありがとうございます
いつもと比べたらかなり少ない文字数だと思いますが、これから増えていくので勘弁していただけると幸いです。




