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14日目

タクヤは悶々としながら布団にはいり

エリの事を考えながら眠りについた


同じ夜、タクヤも夢を見た


夢の中で、エリさんが笑っていた。

それだけで、すべてが柔らかく色づいた。


彼女は、あのファミレスの制服ではなく、

知らない、けれどどこか艶めいたワンピースを着ていた。


肩が見えていて、胸元は少し開いている。

いつもより髪が乱れていて――


その無防備さが、

タクヤをたまらなく興奮させた。


「……タクヤくん」


名前を呼ばれるだけで、足がすくむ。

声が甘くて、熱くて、誘ってくる。


「キス……して」


彼女の唇が近づいた。

細く長いまつ毛、吸い込まれそうな瞳。

その吐息に触れた瞬間、

タクヤの心臓は爆発しそうになった。


唇が重なった。

柔らかくて、少し濡れていて


そこに舌が滑り込んできた時、

自分が完全に飲み込まれたと悟った。


震える手で、エリの背中に触れる。

その細い身体を引き寄せた瞬間、

胸が押しつけられ、タクヤの股間はすぐに硬くなった。


「触っていいよ……」


耳元で囁かれる。

その一言が全身を貫いた。


彼女の指が、タクヤのズボンの前をゆっくり撫でる。

まだ夢なのに、腰が跳ねた。

情けないくらいすぐに反応する自分が恥ずかしかった。


けれど、エリは笑っていた。

優しく、すべてを許すように

まるで、自分のすべてを受け入れてくれるように。


気づけば、二人とも裸だった。


エリの身体は、細くて柔らかくて、

でも大人の女の匂いがした。


胸元に口づけると、彼女が小さく甘い声を漏らす。

その声だけで、タクヤは理性を保てなくなっていく。


下腹部に伝わる、熱と圧。

そこにエリの手がふれた瞬間

夢の中でも、タクヤは耐えきれなかった。


目が覚めた時、手のひらが濡れていた。

息は荒く、心臓はバクバクと暴れていた。


(……俺、夢でイッた……)


羞恥と後悔と、そしてどうしようもない悦びが胸を満たしていた。

彼女に触れたい。抱きたい。

もうキスじゃ足りない。


(……エリさんに会いたい)


布団の中で目を閉じる。

エリの濡れた瞳と、唇と、温もりが

まだ夢の端に残っていた。

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