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幕間・負けヒロイン列伝その1 『ハチミツとクローバー』山田あゆみ

 みなさん、こんにちは!

『負けヒロインに花束を』の語り手・立花宗重(たちばなむねしげ)の親類、西わかばです!


 さて、第1章のストーリーをお読みいただいたことで、「負けヒロイン」の魅力に気づいてもらった読者も多いんじゃないでしょうか?


 この幕間では、番外編として本編中に宗重が、代表的な「負けヒロイン」として言及している()()()()()のモデルとなった作品やキャラクターを紹介させてもらいます。

 

 栄えある(?)第1回目として取り上げるのは、宗重のラブコメ観に多大な影響を与えた『ハチミツとシロツメクサ』の玉田まゆみのモデルである、このキャラクター!

 

 作品名『ハチミツとクローバー』

 負けヒロイン:山田あゆみ


 愛称は『あゆ』。アニメ版の担当声優は、高橋美佳子さん。

 美術大学の陶芸科似通う学生。卒業してからは同科の研究生、修了後は授業のアシスタントを務めている。

 作品の初登場時21歳で、片想いの相手である真山巧と同級生(真山は1浪のため年齢は、彼の1つ年下)。

 実家は浜田山商店街の酒屋で家族構成は父・母・兄。空手の経験があり(小学5年生の時に大会で入賞した)、怒ったりパニックになった際に周りにいる人に(時には無差別に)踵落としや連続蹴りを見舞うったりするの。

 大学の講師でもある花本修司が「骨学のモデルにしたい」と言うほど理想的なプロポーションで美脚美乳の持ち主。故に清楚な外見と幼い時からの器量良しで男性たちに人気が高いんだけど、本人は真山を一途に思い続けていて――――――。

 料理の腕は無く、不可解なものを作る。食べた者の多くは気絶して担架に乗せられたり……。

 大食いの酒乱。数合わせで合コンに呼ばれては、その美貌で自覚の無いまま男性陣を独り占めにし、あげく酔った勢いでぶち壊しにする事から「合コンの破壊神」、体力があることから『鉄人』などの異名がある。

 ちなみに、作者の次作である『3月のライオン』のコミックス14巻には藤原デザイン事務所が登場するが、そこで後日譚として野宮と結婚し、長野に登り窯付きのアトリエ兼自宅を構えて生活している様子が描かれているが、この点に言及する男性読者は、ほとんどいない。


 以上が、片想いの女王・山田あゆみの概要なんだけど……。


 あらためて、振り返ってみると、宗重が分析する負けヒロインの要素、


 ・恋愛感情に素直になれないキャラ

 ・幼なじみのように関係性の変化に乏しいキャラ

 ・オカンや姉のように上から目線で口うるさいキャラ

 ・暴力&暴言キャラ


を、ものの見事に網羅しているのがわかるわね……(笑)


 彼女の場合、片想い相手の真山が想いを寄せている原田理花(はらだりか)さんのキャラクター設定が、強烈すぎる(自分が運転していた自動車事故で夫を失い、自身も後遺症を負っている)こともあるけど、彼女自身も、これだけ負けヒロインの要素を背負っていれば……って感じだね。


 それでも、最終的には、野宮さんという年上のイケメン男性に見初められるところに救いがあるんだけど、前述のように、読者の男性からは、


「山田には、片想いのままでいてほしかった」


なんて言われるんだ。

 個人的には、『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイや、りんご……もとい『いちご100%』の東城綾ちゃんみたいに、報われないままで終わるより、救いがあって良いと思うんだけど……。

 

 ホント、男って残酷だよね。


 次回の幕間では、その『いちご100%』の東城綾ちゃんを取り上げる予定です。


(ライター・WEBサイト編集者・西わかば)

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