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花の骸に口吻を  作者: 田嶋春
第一章
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第一話



今日も宮廷では美しい、軽やかな音楽が流れている。


踊り子を真似て、舞踊(フラメンコ)でも踊ろうかしら。


誰もいない庭で、そんなことを考えていると。



「フアナ様!!! 」



侍女頭のマーサが慌てて駆け寄ってくる。



「どうしたのマーサ? そんなに慌ててはこの間みたいに転んで腰を打つわよ? 」


「いいえ! そんなことはどうだって良いんです! 両国王陛下がお呼びです! 急いでお支度を! 」


「まぁ! お父様とお母様が揃って!? 一体どうしたのかしら……。 わかったわ。急ぎましょう」



これはきっと火急の案件だ。


お忙しいお父様とお母様が、わざわざ揃って私に話を告げるなんてこと、そうそうないもの。



私のお父様はアラゴン国王・フェルナンド2世。

お母様は、カスティーリャ女王・イサベル。


両親の結婚により、両王国はカスティーリャ=アラゴン連合王国となり、やがてスペイン王国となるのだが、それはまた別のお話。



そんな多忙な両親がわざわざ娘の私を王の名で呼びつけるなんて、よほどの重大案件だ。


私ももう16歳。心当たりがないではないけれどーー。




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