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第16話 魔法学園の夢

Side:シンディ


 懐かしいなぁ、魔法学園。

 ここに三年通ったのよ。

 これは夢ね


「どう、少しは的に当たるようになったかしら」


 出た、ステラ。

 こいつ嫌い。

 私を虐めるのだもの。


「すいません、すいません」


 虐められて謝る癖がついたのよ。

 むかつく、言い返してやりたい。


「早く魔法を撃ちなさいよ」

「ファイヤーアロー」

「シールド、シールド、なんて馬鹿威力なの、シールド、シールド、シールド。先生、シンディが私の事を殺そうとしました」

「私やってない、すいません」

「謝るって事は悪いって思っているのよね。何よその目は。先生、鞭で打ってあげて下さい」


 私は先生に鞭で打たれ、反省文を書かされた。

 痛む背中に苦しみながら、エリナ先輩のいる研究室に逃げ込んだ。


「また、鞭を打たれたの。ステラのせいね。ごめんね何もしてあげられなくて。彼女が公爵家令嬢でなければやりようもあるのだけど」

「心配してもらって、すみません」


「例の魔道具は出来た?」

「すいません、出来てます」


「じゃあ、試験しましょう。実験台はステラの婚約者で良いわね」

「適任だと思って、すいません」


 エリナ先輩がステラの婚約者を呼び出す。


「良い事で、夢心地にさせてくれるって書いてあるけど、ステラには秘密だよ」

「ええ、天国に行かせてあげる」


 エリナ先輩が魔道具のスイッチを入れました。


「うへへへっ」


 婚約者の顔がだらしない笑みを浮かべます。

 この魔道具は精神魔法と幻覚魔法を組み合わせたものです。

 今、婚約者は理想のプレイを幻で楽しんでいる最中です。


 婚約者が弛緩しました。

 乙女の口からはどうなったかは言えません。


 婚約者をその場に放置して、立ち去ります。

 そして、昼食の食堂で。


「聞いた、聞いた。ステラの婚約者がちょめちょめで凄かったらしいわよ」

「やだ、眠ってしちゃったの」


 ステラの形相が凄まじい事になっています。

 私の所に来て怒鳴り始めました。


「あなたの仕業ね。決闘よ。負けた方が学園を去るの。受けるわよね」

「受けます、すいません」


 修練場でステラと対峙します。


「ルールは自動シールドの魔道具が一回でも作動したほうの負けとする。では始め」


「ファイヤーアロー、ファイヤーアロー、ファイヤーアロー。こんにゃろ、当たりやがれ」

「ほほほ、覚悟はよろしくて。ファイヤーアロー」


 私は必死でファイヤーアローを避けまくります。

 駄目よ、反撃しないと。

 ステラに近づき近距離でファイヤーアローを撃ちます。

 当たったのですが、私の自動シールドも作動してしまいました。


「ふん、命拾いしたわね。引き分けよ」

「引き分けて、すいません」


 そして、ステラは私を睨むと去っていきました。

 それからは、机に落書きされたり、腐った玉子を投げつけられたり、教科書を隠されたり、階段で蹴られた事もあります。

 私は授業に出なくなりました。

 卒論で卒業という手段をとったのです。


 書いたのはもちろん精神魔法と幻覚魔法の融合魔道具。

 二つの魔法を融合させるのは画期的な技術だと評価され魔法学園を卒業できました。


 目が覚めました。


「あんた大分うなされとったけど平気なん」

「大丈夫です、すいません」


「朝の散歩のついでにギルドよったら、シンディに指名依頼が入っていたわよ」

「凄いやん、どれどれ、うちにも見せて。魔法学園からやて」


 指名依頼を見ると臨時講師の依頼でした。

 学園長からの依頼です。

 これは断れないですね。

 断ると卒業生全員に村八分にされます。

 嫌な予感がするのですが、仕方ありません。

 行く事にします。


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