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ペコの気持ち06

再転の姫君の裏でこっそり投稿します。

ペコの気持ち06





「行ってきまぁす♪」



「ワンワン。」



『いってらっしゃい。』



最近の秋は中学生になって忙しくなり、朝と帰りにペコとあいさつをする程度で、あまりペコのことを構っていられなくなった。そのため、この朝の挨拶に反応するのは、自分を忘れられないようにとのペコなりに必死な行動と言える。



『今日も、朝早くから起きていたのに、私のところに来たのは、お弁当と朝ご飯の匂いをさせて私のごはんを運んできただけなのよね。』



しかも、そのお弁当の匂いの原因が、しばしば宿敵である、竜のためのものだとペコが知ったら黙っておかないことだろう。



『最近の秋ちゃんって、本当に夜遅くまで帰ってこないし、帰ってくる時はいっつもあいつとう一緒なのよね。』



『私の見てる前で写真を撮ったり、最近真赤になって秋ちゃん帰ってくることが多いけど、何か体調壊すようなことしてないかしら?』



ペコの心配は分かるが、写真を撮ったり真赤になっているのは、秋が竜を意識しだしただけであり、問題なんて全くない。むしろ、不健全なまでの恋愛音痴だった秋が意識しだしただけでも良いと言えるのではないだろうか。



その日の帰り、秋は帰ってくると、久しぶりにペコとお話をする。



『ペコにこうして相談するのも久し振りだなぁ。』



『久し振りに構ってくれると思ったら、またこの話なのね。』



お互いに久しぶりであることは同じなのだが、その心中は複雑であった。



「まぁ、それでね。和美って子がひょっとしたら、ボクのこと嫌いかも知れないんだよね。そんな風には見えなかったんだけどな。ボクの勘って結構あたるけど、やっぱり怖いよ。」



『秋ちゃんには私がついてるから心配しないで。』



ペコが励まそうと秋の顔をなめると、くすぐったそうにしながらも、秋はお礼を言った。



「励ましてくれてありがと、今日竜にも守ってやるって言ってもらったんだよ。」



『ま、またあいつの話になるのね。』




結局誤解が解け、何事もなく学園祭が終わると、友人達が蟹津家に集まってきた。




『あら?今日はいつものメンバーよりも多いのね。あいつもいるし、これ以上秋ちゃんに悪い虫がつかなければ良いんだけど。』



『それに、今日は外でちょっと問題が発生したから、あんまり人が来てほしくないんだけどな。』



ペコは直接見たわけではないが、犬独特の鋭い感覚で車庫で起きた悲劇を知っていた。もし今日来た人がその様子を見たら、悲しむことになるだろう。しかし、生き残りがいるとは考えてなかった。



結局、夜中に秋が外に出てきてしまい、現場を目撃され、さらに秋の言葉につい新しい家族を認めてしまった。











べ、別に私は秋ちゃんを一晩中独占したあの子に嫉妬なんてしてないんだから!!




再転の姫君を更新しないと、投稿できないといった理由がご理解いただけたかと思います。


ジジがペコの気持ちに出てくる会だったため、どうしても本編の方が進まないと、投稿することができませんでした。


さて、ペコの秋ラブっぷりをご堪能いただいた皆様に次回からのペコの気持ちの予告をいたします。

実は全10話構成になっており、ちょうど半分が終わりました。ジジの参入で名実共にお姉ちゃんになったペコが今後どのような態度をとるのか、その様子について書いていきたいと思います。


追伸

ペコのツンデレ具合はおそらく変化しません。

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