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ペコの気持ち02

ツ・・・ツンデレワンコめ・・・

ペコの気持ち02



今日はペコが蟹津家に来てから初めての休日、庭で武満と利也が何か作業をしている姿を秋の膝の上で丸くなりながらペコも見ている。



「ペコの城がもうすぐできるからね。」



『城?私の城ってことはどこかから敵が攻めてくるのかしら?』



「お父さんはとっても器用だから、きっと完成したらペコも気にいるよ。」



『お父さんは?武兄さんのことはあえて言わないのね。』



利也が一生懸命指導しているが、武満のハンマー使いはどう見ても普段から慣れていないぎこちない動きだった。



「痛!」



「大丈夫?武兄ちゃん?」



武満がハンマーで指を打ちつけてしまい、心配した秋はペコを膝から下ろし、二人の方へ寄って行く。



「お兄ちゃんは受験生なんだから、ボクが交代するよ。」



「秋、受験生だからって、心配することはないよ。

武も男の子なんだから、日曜大工くらいできるようになっておかなくてはいけないんだから。」



利也はそうは言ったものの、結局秋と交代することになった。



『あら?秋ちゃんってすっごく手先が器用なのね。

これなら最初から武兄さんじゃなくて、秋ちゃんに作ってほしかったわ。』



ペコは指を気にしながら横に座った武満を慰めるべく近寄っていく。



「ペコのお家もうすぐ完成するからな。お兄ちゃんが作ってあげたかったんだけど、ごめんな。」



武満がペコの鼻先に手を伸ばしてきたのをペコはなめている。



『別に武兄さんが謝ることじゃないわ。それに秋ちゃんの方が上手みたいだしね。』



ペコの考えなど分からない武満はペコの愛らしさになごんでいた。



しばらく経つと、秋は犬小屋を完成させたらしくペコに手まねきをしながら呼ぶ。



「ペコ〜。おいで。」



ワンワン



『完成したのね。仕方がないからどんなものができたのか見てあげるわ。』



ペコのしっぽは、はちきれんばかりに振られていた。ペコも小屋にばかりかかりきりの秋に呼ばれたのが嬉しかったのだろう。



『べ、別に小屋なんかに嫉妬してなんかいないんだから!!』



「どう?ちょっとペコには大きいかもしれないけど、すぐに大きくなるよね?」



秋の声もどこ吹く風といった様子で、ペコは小屋の様子を眺めると、ヒョイと小屋の中ではなく、屋根の上に登ってしまった。



ワンワン



『良い城じゃないの。』



「屋根の上じゃないよぉ。中にはいるんだよ。」



秋はペコのことを抱きあげると、小屋の中にペコをおろした。



『え?敵に備えて見晴らしがいいように上に乗るんじゃないの?』



「スヌーピーじゃないんだから、屋根の上に乗るんじゃなくて、中に入って寝るための小屋だよ。」



『ええ?じゃあ、これからは秋ちゃんもここに寝るの?』



今まで、秋の部屋で寝ていたペコは、秋も一緒にここで寝るものと考えていた。





完成後、二か月ほど結局小屋はペコが屋根に登るためだけに使われ、夜中になると鳴き出すペコを仕方なく秋の部屋に入れてあげる蟹津家の面々であった。



「ペコは甘えん坊さんだね。」



『ち、違うわよ。秋ちゃんが寝れないといけないから一緒に寝てあげるだけなんだから。』




かわいすぎぃ~。



なんでこんなにペコって可愛いんでしょう。


AKIも実家で犬と猫を飼っており、動物は大好きです。その子もめちゃくちゃツンデレで、昔は「おいで」と呼ぶと、ダッシュでこちらの方に走ってきて、そのまま通りぬけて行くというツンデレっぷりを発揮しておりました。

あ、その話もペコでやれば良かったかな?


と、とにかく。ペコの代わりに、家のワンコをブログの方にUPしておきますね。

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