表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石英の子  作者: 彼岸花
1/9

プロローグ

雷が轟き、雨が激しく降る真夜中のこと。

家の中から男が出てくる。

稲妻が山の間を走ったのと同時に男は叫んだ。

「俺の家に石英の子が生まれたぞ!」

石英の子。

100年に一度生まれる、別名神の供物。

髪と肌が白く、瞳が青い。とにかく色素の薄い子。

そして、その子は14歳になった最初の満月の日に村の人々に殺され、食べられてしまう。

そうすることにより幸福と長寿が訪れる。

石英の子が生まれた家は名誉とされ、村の長と同じくらいの立ち位置になる。

男は雨の中、へその緒を切ったばかりの赤ん坊を天に掲げた。

あたりが真っ白になるくらいの雷鳴が響く。

「神よ!俺の息子だ」

赤ん坊はギャアギャアと泣いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ