四話 フラグとやらが立ちました〜
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僕は新米監視官、今日も元気に監視対象の青年を監視しています。
青年は冒険者登録を受付で済ませ、今から依頼を受ける為に依頼板を見に行くようですね。
(勇者パーティーに言われた通り加護は隠しているみたいですね。しかしなぜ登録初日に依頼を受けるのでしょうか?こう言う時は決まって……)
「よう!新人どこ見て歩いてるんだ?ガキは大人しくお家にかえんな!」
(ほらね!絡まれている、これはテンプレと言うやつですね。)
「――――――」
「――――――」
「――――――」
僕は暫く青年が先輩冒険者に絡まれてるのを眺めながら、ふと受付がある方に視線を向けた。
(あの女受付の人が助けに入るのかな?それとも………あっ!)
青年と先輩冒険者の間に入って来た女冒険者を見た。
「弱い者虐めはよくありません―――女神様が―――」
女冒険者が喧嘩?の仲裁に入ってその場は収まった。
(この女冒険者は神官かな?うん神官ですね。しかし、その青年は弱くないですよ?なんせチート能力者ですよ。)
僕は女神官に視線を移す、女神官は着ている服が純白で青いラインが刺繍されてる神官服、身長は青年の目線辺りで髪の色は白銀、体格は出る所は出て引っ込む所は引っ込んでる。
(短い言葉で言うとこうですね。身長が青年より少し低く、胸が大きなスレンダー女神官。)
きっと、この女神官がチーレムメンバーその一で候補だろう。
青年は助けてもらった女神官にパーティーの誘いを受けてたが………それを「宜しくお願いします。」即決断しパーティーに加入した。
(ですよねー、チーレム候補から格上げして確定ですね。)
初対面でしかも時間にしてほんの数分でパーティー加入を決めた青年を横眼で眺めながら、勇者パーティーに言われた忠告は何処へ行ったのですかね。
(まさか!さっきの絡まれてたがフラグ?う〜ん、フラグとテンプレの違いがよくわかりませんね。)
青年は女神官の後ろを歩き付いて行く、どうやらもう一人のパーティーメンバーを紹介するらしい。
そして現れたのはチーレムそのニ
軽装な装備を身に纏い、髪の色は茶色で身長は青年の胸辺り、胸は女神官より無い、身のこなしが速そうない女罠士。
(獣耳モフモフじゃないですね……人族ですね、テンプレだと確か獣人族が現れるのですが…………)
えっ?えーーーーーっ
(僕の期待を返して下さい!テンプレとフラグの違いがわかりませんね。)
後半は残念そうに呟いた。
青年は女罠士と顔合わせを終えて、正式にパーティーメンバー加入した。
初依頼はどんな依頼にするかと、三人で盛り上がって話をして行くうちに外は陽が落ちようとしていた。
「本日の宿はお決まりでしょうか?」
「どこの宿なのだ?」
「まだ、決めてないです。」
青年は冒険者登録をした後に先輩冒険者に絡まれて、女神官に助けられパーティー勧誘を受けて今に至る。
(テンプレ?フラグ?がありましたからね。)
「それでしたら、私達と同じこちらの宿にお泊りに…………」
「そうだぞ!!宿代は初依頼で返せばいいのだ!」
女神官が最後まで言葉を発する前に女罠士が言葉を発した。
「わかりました。」
青年は宿主に声を掛け一晩泊まる事を告げる、勿論…………
一人部屋で、宿代は自分で支払った。
翌日青年を含めた三人のパーティーは冒険者ギルトに依頼を受けに向かった。
(どうやら依頼が決まったようですね。)
青年達パーティーは女罠士が依頼板からもって来た討伐依頼を受けるようだ。
(ゴブリン討伐ですか、薬草採取じゃないのですね……)
僕は初依頼は薬草採取だと思っていたのですがどうやら違うらしい、先日の女受付から説明を受けた時には、
「新人はまず薬草採取から―――」
と、説明を受けていたからだ。
冒険者ギルトの依頼板に貼り出されてる依頼は主に三種類しかない、常に貼られてる常設依頼、護衛依頼、臨時依頼の三種類。
常設依頼とは常に必要とされている、薬草や魔物素材等の採取。
護衛依頼は主に行商人を目的地まで安全を確保する護衛。
臨時依頼は村や町そして、個人から冒険者ギルトに持ち込まれた依頼、依頼は冒険者ギルトによって様々等級に割り振られており、冒険者の等級によっては受けられない依頼もある。
D級の冒険者がS級の依頼を受ける事が出来ない、冒険者ギルトは信用第一の商売のため依頼失敗は許されない、仮に依頼失敗をすると提示されてる報酬の半分を違約金として支払わなければならない。
そして、依頼板には貼られてない依頼が存在する、指名依頼。
指名依頼とは主に王族や貴族等の権力者が冒険者を名指しで指名する依頼の事。
今回青年パーティーが受けた依頼はC級臨時依頼、町に現れたと言うゴブリンの根城を壊滅しその後、町の周辺調査。
女神官「どうでしょう?私が連れて来た新たなメンバーは」
女罠士「う〜んパッとしないぞ!」
女神官「・・・・・」