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幕間その一 青年は冒険者になるそうです〜

 神殿で()()()()を終えた俺は今日から俺も大人の仲間入りした俺は決意する。


 俺が住んでる国は十五歳になると神殿で()()()()を行い女神様から加護を授かり初めて大人として認められる、

神殿と言っても色々ある、王都や大きな街には立派な神殿があるが、俺が住んでる辺境の村は簡易造りの神殿風?一応神殿扱いになる。



「小さい頃から憧れていた冒険者になるんだ!」



 幼い頃に両親が死んで俺はずっと孤児院で育てられていた、大人になった俺は今日から孤児院から出て一人立ちしなきゃいけない。




 旅たち前に孤児院に寄って別れの挨拶するために孤児院向かう。


「シスターただいま〜」


()()()()は無事すみましか?今日から大人の仲間入りですね、幸せになるよう毎日お祈りしますね。」

 いつもの様に優しい笑顔でこう言ってくる。


 シスターはいつも優しくて、まるで聖母様みたいな人で他の孤児院の子供達からも人気物。


 俺も勿論大好きなのである。



 俺は元気よく、そして感謝の気持ちを込めて

「はい、無事に終わりました。本当にお世話になりました。」


「女神様からどの様な加護を授かりましたか?」


「剣と魔法の加護を授かりますた、父と母と同じ加護です。」

 そう、俺の父親は剣の加護を母親は魔法の加護を授かっていた、俺は両親の加護を授かってとても嬉しくシスターに報告をした。



 シスターもとても喜んでいるようで、俺も顔が緩む。

「父と母が残して行った剣と魔法ローブを持って行っていいですか?」


「勿論ですよ、剣と魔法ローブはお父様とお母様が貴方に残して行った形見です。成人したら渡す様に頼まれていましたので。」

 そう言ってシスターは剣と魔法ローブを取りに行った。



 俺は両親が残して行った剣と魔法ローブを見た事がない、成人するまではとの遺言らしい。

 どんな物だろとワクワクしながら待っているとシスターが戻ってきた。


「お待たせしました。こちらの剣がお父様から、こっちの魔法ローブはお母様です、大切にして下さいね。」


「有難う御座います、俺に似合いますかねぇ?」

 一目見てしっかりと手入れされてると分かる剣を腰に装備し、黒色の魔法ローブを羽織ってシスターに恥ずかしながら聞いてみる。


 良く似合ってと言われた俺はお世辞でも嬉しかった。


 よし!!そろそろこの街も見納めだな、俺が住んでる村は辺境過ぎて………冒険者ギルドが無い、そのために街に出る必要がある。


「シスター長い間お世話になりました、俺が冒険者になって稼いだら神殿と孤児院にお金持ってきます。」


 そう言って村をでた、そう初めて村以外の村もとい街に行く。





 俺は村に二ヶ月に一度くる行商人に駄賃を支払い馬車に乗せてもらっている、10日かけて街までやってきた、凄い!!何が凄いって?人の多さにさ、街に入るために俺は馬車から降りた。



 俺は行商人にお礼の挨拶をし行商人にと違う列に並んだ。


 しかし、門番も大変そうだ、この街に初めて入るには街門で検査があり、入街税を支払って初めて入街証明書が発行される。


 初めて見る大きな街に俺はドキドキ、ワクワクだ今から俺もあの街に入るのかと思うと胸の高鳴りが止まらない。


 勿論、俺が並んでる列は初めて入街する人達のエリアだが、しかし長すぎる二時間近くは待っている。


 やっと俺の番か簡単な検査、入街の目的を聞かれた。


「坊主!まずは身分を証明するのはもってるか?持ってないなら………」


「持ってます!これを―――」


 俺は村の神殿から預かった封書を門番に渡した。

 俺が住んでる国は神殿から身分証明書をもらう、この証明書には名前や出身地、犯罪歴等が記載されている。無くした場合は再発行に二週間もかかるうえ手数料も取られることになる。


「これなら問題無いな、入街の目的は」


「冒険者になる為にギルドに登録をしに来ました。」


「冒険者ギルドならこの道を真っ直ぐ進むと大きな建物があるそれが冒険者ギルドだからな。初回入街税銀貨五枚な。」


 俺は銀貨五枚を門番に渡して街に入った。


 門番に言われた道を歩いている、真っ直ぐと真っ直ぐ―――


 おっ!あったこれが冒険者ギルドかぁデカイなこれなら誰かどう見たって冒険者ギルドとわかる、建物の周りには冒険者が沢山いたし、きっと今からクエストに行くのだろう。


 初めて生でみる冒険者に俺は少し緊張していた………

 よし!!両頬を掌で叩いて少し気合いを入れてギルドの中に入って行った。



 冒険者になるためには冒険者ギルドで登録をしなくちゃいけない。


俺は登録する場所をキョロキョロしながら探している、話しに聞いていたけど強面の人が沢山いるなぁ……ニ階建てで一階が受付や買取、依頼板、酒場があり、二階は会議室やギルドマスター室になっている。


 俺は冒険者登録に来たので一階の受付に向かった。


 周りの威圧感に圧倒されながらギルドの受付の人に声をかけた。

「……すみません、冒険者登録をお願いします。」


 ギルドの受付は営業用笑顔なのかとてもニコニコしている、しかし美人さんだ歳は俺より少し上くらいだろう。


「冒険者登録ですね?まずはこちらに名前と年齢、専門職をご記入お願いします、加護については任意ですので大丈夫ですよ。」


 専門職とは色々あるが主にパーティーを組むさいは|剣士、戦士、神官、魔法士、罠士(シーフ)らしい。


 加護は冒険者にとっては聞いてわいけない暗黙の了解になっている、何故なら加護にも強い弱いがあるからだ。


 例えば俺が持ってる剣の加護も剣<剣騎<剣勇がある。他には剣の加護を授かったのに魔法士になりたくて隠している人もいるくらいシビアに事らしい。


 中には加護を大体的に言う奴らもいるらしく、例えば剣勇の加護を授かった勇者様や道士の加護を授かった魔法道士様等がいる。


 俺も加護以外の事を記入し美人受付嬢に渡した。


 美人受付嬢は記入に間違いないかを確認しながらギルドの説明をしてくる。


「記入漏れはありませんね、ギルドは冒険者同士の争いに介入致しません、後は冒険者にはランク制度があります――――です。」


 簡単に言えばD<C<B<A<Sの順に強いらしく、依頼をしっかりこなせばランクは上がって行くので俺は、今日登録したばかりだから一番下のDランクだ。

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