8話 準備?
目を開けると、知らない天井だった。
少しすると二人も戻ってきた。おそらく此処は復活地点の教会の中だろう。状況が分かってくるとボスに負けたことも思い出した。
「くっそー 負けたーーー!」
「強かったね〜」
「最初はいい感じだったんですけどね」
そう。そうなのだ。三本目のゲージに入るまでは対応できたが、怒り状態になってから、しっかり攻撃を回避できなかった。まあ相手は怒り状態になってから2回しか攻撃してないが。
「ああー悔しいもう一回したい!」
「私もしたい。このままじゃ悔しい!」
「私もいいですよ。でも、このままじゃまた同じような結果になりそうですけど」
「せめてもう一人回復担当かタンクがいたらいいんだけどなー」
「そうですね」
「まあ、いないこと嘆いても仕方ないか」
「でも、今日はもう落ちませんか?」
そう言われて時間を見てみると、18:32だった。
「やべ、夕食準備しねーと姉さんに怒られる!」
「?ソウってお姉さんいるの?」
「ああ。あ!姉さんに手伝ってもらうか!確か姉さん魔法使いで回復も使えたはず。」
「お姉さんもNWOやってるの?」
「うん。じゃあ俺行くな!」
「あ!ちょっと待ってフレンド登録しよ。連絡とかしにくいし」
「OKー。はい。」
「じゃ」
ログアウトして夕食の準備をする。今日のメニューはチャーハンと野菜の炒め物だ。早く作らないといけないし、楽だからな。
作り終えると姉さんが降りてきた。
二人でで食べながら今日のことを話した。
「いいわよ」
「!いいのか。パーティ誰かと組んでるんだろ?」
「パーティメンバーには言っとくから大丈夫よ。それに、宇宙とちょうど一緒にやって見たかったし、どんな子たちか気になるから。」
「ありがとう」
「で、いつやるの?」
「あ!」
「まさかまだ決めてないの?」
「はは。多分明日の夕方だと思う。相手も高校生くらいだったし、明日から学校もあるから。今日の夜ログインしていたら、聞いておくよ」
「分かったわ」
食事をして、かた付けをして、風呂に入った後ログインした。
近くにあったベンチに座り、フレンドのログイン状態をみると二人ともログインしていた。チャットをする。
『はい。ソウ?』
「ああ。ボスのことだけど」
『うん。何?』
「明日の17:00ごろから出来るか?」
『うんいいよ。私たち、明日から学校だけど、その頃には帰ってると思うし』
「ああ。やっぱり。高校生?」
『うん。高2だよ。ちなみにサナも』
「俺と同い年か」
『ソウも高2なの?』
「そうだぞ。後、姉さんがいいって言ってた」
『ありがとう』
「じゃあ、明日。サナにも伝えといてくれ」
『横で一緒に聞いてるから、大丈夫』
「そうか。じゃあ、明日頑張ろう」
『おー』
チャットを切った。
「もう少し時間あるな。明日に向けてステータスでも確認しておくか」
名前:ソウ
職業:中衛Lv7
性別:男
所持SP5
【刀術Lv15】【見切りLv9】【身体強化Lv6】【立体起動Lv2】【料理Lv1】
控え
なし
称号:なし
【刀術】アーツ2〈逆袈裟〉
アーツ3〈唐竹〉
【見切り】アーツ1〈サーチ〉
【身体強化】アーツ1〈瞬足〉
「んー何か新しいスキル取ろうかな」
スキルポイントは5あるので大体はのやつは取ることが出来る
「スキルポイント全部使うけどこれとろっかな・・・よし! 今日はこれで終わるか」
俺はログアウトして残りの宿題を終わらせたあと寝た。
次の日、朝食を作り食べて家を出る。
太陽がきていなかったが、大方朝頃までゲームしていて寝坊したのだろう。
授業を受けていると2時間目で太陽がきた理由を聞くと、まあ大体合っていた。
「なあ、宇宙俺らと一緒に南の平原のボス倒しに行かないか?」
昼休み太陽からそんなことを聞かれた。
「悪いけど、今日は無理だ。今パーティ組んでる人と姉さんとで東の森のボス倒しに行くから」
「東の森のボス!?あのデタラメ狼を倒しに行くのか?」
「デタラメ狼?」
「ああ。βの頃そう言われてたんだ。あいつ3分1まで減らすといきなりめっちゃ強くなるんだよ」
「知ってる」
「?やったのか」
「ああ。そこまで減らすことはできたけど、そこで負けた」
「宇宙でも負けることあるのか」
「当たり前だろ?お前、俺をなんだと思ってるんだ」
「いや、はは」
俺にだって負けることはある!というか負けたことないやつなんているのか?まあ小6の頃剣道で全国大会優勝したけどあれは多分まぐれだろう。そのあと大会出てないから今どれくらいか知らないが。
「それより太陽達は南の平原のボス倒しに行くのか。どんなやつなんだ?」
「レッドグリズリーっていうやつで、簡単に言うと赤い熊だな」
「へーそのままだな」
「まっ!お互い頑張ろうか」
「おう」