6話 パーティそして…?
昼食を食べてログインするとあの2人はまだ来てなかった。暇だったので今までスキルのこととか見ていなかったのでメニューを開いて確認してみた。
名前:ソウ
職業:中衛L v4
性別:男
所持SP1
スキル:【刀術Lv8】【見切りLv3】【身体強化Lv1】【立体起動Lv1】【料理Lv1】
控え
なし
称号:なし
「ほう!刀術が8になってる。アーツは〈袈裟斬り〉か。漢字なんだな」
刀だからだろうか?と考えていると
「お待たせー」
後ろから声がした。振り返ると2人がいた。
「待った?」
「いや、俺は早く来ちゃっただけだから。まだ約束時間前だよ。」
時間を見ると、12:08と表示されていた。
「じゃあ、早速行こうか」
「え!準備とかいいの?」
「うん?」
「いや、回復薬や食料とかだよ」
「ああ そういえばサンといった時、何も準備してなかったから、必要ないのかと思った。」
「ええっ!何も持って行かずに戦ったの?それにサンってあのサン?」
「?サンって有名なのか?北の草原いったけどほぼ攻撃くらわなかったしな」
「ええっ!北の草原いってほぼ無傷!?あそこサイレントボアが大量に出てくるし、上からもアローバードが飛んで攻撃してくるからβ版でもなかなか攻略できなかったのに」
「そうなのか?別にそれほど強くないと思ったんだけどな?」
「……強すぎでしょ…」
「それよりサンは有名なのか?」
「ええ。【剣舞】のサンでしょ。β版でトーナメント2位よ。そりゃ知らない人の方が少ないわよ」
「【剣舞】?」
「ええ。トーナメント上位者や有名な生産職者は結構二つ名持ってるわ。掲示板で誰かが騒いでいたのが本当にその人の称号欄に書かれていたのよ。公式HPにも「二つ名、面白そうだったので運営が合ってると思ったのは勝手につけました」って書かれてるわよ」
運営公認かよ。
「二つ名ならユイちゃんにも付いてますよ?」
いきなりサナが話しかけて来た
「ちょ!待って いわないで」
「いいじゃない。可愛いいんだし」
「変でしょ!」
「ユイちゃんはトーナメント戦で5位で、二つ名は【戦乙女】ですよ」
「へーいいじゃん」
ユイは頭を抱えてしゃがんでいた。そんなに嫌だったのだろうか?
「あ!じゃあキリにも付いてるのか」
「トップ生産者のですか?」
「ああ」
「キリさんとも知り合い何ですか?」
「ああっていうかこの刀もキリが作ったものだしな」
そう言って刀を見せるとめっちゃ驚かれた。
「デミウルゴス工房の武器はとても高いのに…。ソウといると驚いてばっかだね。」
「というかキリさんもうこんな武器作れるんですか。あ!話がずれましたね。キリさんの二つ名は【創造神】ですよ」
「へーなんか似合ってるな。」
その後少し話したあと東に森に向かった。
ユイはトーナメント戦で5位なので上手いと思っていたが、サナも大分上手かったので俺も結構楽だった。これなら二人でも大丈夫だったんじゃないかと思ったが。
ユイは細剣。所謂レイピアを使い、サナは双剣を使い、俺は刀を使って戦った。
見事に脳筋パーティだな。
出てくる敵はケープスパイダーとロングスネーク、ニドルビーなど虫系が多かった。
途中で休憩を挟んだり、採取したりしながら次々に出てくる敵を倒し、進んでいく。
後で聞いたがサナは生産職らしい。十分戦闘職でも行けると思うんだけけど。此処へはケープスパイダーの糸を取るために来たらしい。
話ながら、進んでいくとぽっかりと開けた場所に出た。その瞬間半径20メートルくらいの円に囲まれた。