3話 武器?
「…きてー。おい起きてー宇宙」
「ん、んー」
「起きましたか」
「スースースー…」
「おい!」
「いてッ!なんだー」
「やっと起きましたか早くご飯を作 って!もう11:00ですよ」
「ッ!」
起きると姉さんが扉の前で仁王立ちしていたって11時!?携帯にも着信が5件も同じ人からきていた
相手は太陽だ。かけると…
「もしm…」
「あ!やっと起きたか。毎回土日は遅いからな!」
「ああ普通に寝てたな。これから飯食ってからするわ」
「遅れんなよ!」
俺は朝もういらないだろうと昼飯だけ作り姉さんと食べた。
「あ!そういえば姉さんはどんな感じにしたんだ?」
「後衛で魔法使いですよ」
「へー。太陽は?」
「んー。βの時は前衛で片手剣でしたね。あ!でも途中から二刀流を目指すとか言って使ってましたよ。結局最後は片手剣使ってましたけど」
「ん?なんでだ」
「難しいすぎるんだって」
「へー。」
俺は小6の時竹刀で二刀流できたなまあまあむずかったけど。時間があったらやってみよっかな。
「ごちそうさま、じゃあさきに私は入ってますよ」
「ああ俺も食器洗ったらログインするよ」
チラッと時計を見る11:40だった。携帯を見ると太陽から「12:00にログインしてすぐ右にある木の下集合な。」ときていた俺は「了解」と打ち込んで急いで食器洗いに取り掛かるのだった。
ログインすると一気に綺麗な景色が視界いっぱいに広がった。中世のような街並み、真っ青な空、俺と同じように街を見渡している人もいる。約束の場所を見てみると、髪を銀にして目を青にしたおそらく太陽がいた。
「おーい」
「お!来たか」
「太陽だよな」
「ああ、そうだぞゲーム内ではサンだな」
「うっわ!そのままだな。俺はソウだ。」
「ほっとけ。じゃ武器屋行くか」
太陽について行くと結構でかい店に着いた
「おい たいy…サン 大丈夫なのか 俺あんま金ないぞ」
「ん?ああ βテスターはβ時に持っていたお金ともう一つなにかをそのまま引き継げるからな。ちなみに俺は今30万ベア持っている」
ベアというのはこの世界の金の単位だ。ほぼ日本円と同じ価値らしい。最初は皆1万ベア支給される。
「はあ?おれの30倍…」
「β時俺は結構強かったからな。トーナメント戦で2位だった!」
マジか‼︎こいつ2位だったとは。Vサインしてこっちを見てくる正直ウザい。
看板にはデミウルゴス工房と書かれていたデミウルゴスというのは、確かどっかの創造神の名前だった気がする。
そこに入って行くと奥の方に小さい子供?が座っていた。
「やあ、久しぶり キリ」
「ああ ソイツは…もしかして噂のリア友君か?」
「ああ」
「ソウだ。よろしく」
噂のってなんだよ。それになんか子供のくせに生意気だなと思っていると横から小さい声で「キリは大学生だぞ」といわれた。
「はあ!?」
「どうも20歳です。」
どうやら 話していることがわかったのかそんな返事をされた。
「すいません。キリさん」
「いいですよ。よく言われますから。あと私はキリと呼び捨てでいいですよ。」
少しふてくさくされた顔で答えた。
「で、今日は何しに来たんですか?」
「ああ、ソウの武器を買いに来た。」
「はい。わかりました。ソウさんは何の武器を使うのですか?」
「刀ですね」
「ではこれはどうでしょう」
鉄の刀 製作者 キリ 品質C
ATK+14 切れ味:5
追加効果:クリティカル率上昇(小)
俺はあんまり知らないのでサンに聞くと
「NPCの最初に変えるやつが追加効果なしでATK+5とかだったから結構いいやつだな」と返された。
後で聞いたが品質がF〜SSのの8段階で切れ味は最高50だそうだ。
「金は2万4000ベアですけどね。」
「ッ!高!」
「まあそれぐらいだろうな いいぞそれ買った。」
「おい!いいのか?」
「ああ」
まあ貰えるものは貰っておく主義なので貰ったが。
そのあと少しキリと少し話したあとフレンド登録をして店を出て北の草原にホクホク顔で向かった