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New world online   作者: 蒼
最強に向けて
13/21

12話 料理?

俺はログインすると、まず調味料を買いに行った。料理を作るためだ。今は肉しか食材を持っていないので野菜などもついでだ。野菜は基本NPCしか売っていない。【農業】というスキルもあるが不人気過ぎるのだ。


と言うわけで今露天に来ている。俺はログインすると、まず調味料を買いに行った。料理を作るためだ。今は肉しか食材を持っていないので野菜などもついでだ。野菜は基本NPCしか売っていない。【農業】というスキルもあるが不人気過ぎるのだ。


今日は主な野菜と調味料を買う。醤油や味噌などの全く同じ調味料は無かったがそれに似たものがあるのでそれで我慢する。おいおいしっかりした物も作ってみるのもありかもしれない。


後は調理セットを購入し、準備完了だ。所持金の半分近く使ってしまったが、初期投資だ。問題ない。


料理を作る場所を何処にしようか迷っている内にファースの端っこまで来てしまったようだ。


ファースというのはこの町の名前だ。今更だが。

昨日、サンに教えてもらうまで知らなかったのだ。


本当に俺はこの町に着いて全然知らないんだなと思った。


だから今日は町の探検も兼ねて料理が作れる場所を探していたのだが・・・


迷った


恐らく町の端っこの方だと思うので町の中心部に向かっているのだが覚えがあるものが見えない。しっかり目印を考えて歩けば良かったのだが、後の祭りだ。しょうがない。次からは目印を見つけながら動こうと心に決めた。


というかファース、広過ぎんだよ。NWOはマップ機能が無いので迷うと本当に分からなくなるのだ。


もういいや と俺は諦めた。近くに広場を発見したので、そこの机で料理することにした。


一回ログアウトすれば良いのだが、もうめんどくさいのでここでする事にした。


別に外で料理してはいけないなんて事は無いから大丈夫だろう。


早速料理を開始する。


今日作るのはステーキだ。と言うか主な食材が肉と少量の野菜しか無いのだ仕方ないだろう。


ステーキと言っても試作なのでそこまで大きくはしない。精々野球ボールくらいだ。


リアルでも何回か姉さんに頼まれて作っているので、まずはリアルと同じ感じで作ってみる。幸いステーキくらいを作るの食材はある。


そして出来たのがこちら


グランヴォルフのステーキ 品質 C+

グランヴォルフの肉で作られたステーキ各調味料で丁寧に作られている。焼き具合も完璧だ。貴族に出しても喜ばれるだろう。

製作:ソウ


結構な出来具合いではなかろうか。


この世界の貴族がどれほどの物か分からないがだいぶ上の人間だろう。その貴族に出して喜ばれるなら、良いものなのだろう


と言うかNWOにも貴族や王族ってのはいるんだな


食べて見ると、結構美味しかった。これならユイ達と行ったカフェよりも美味しいだろう。


まあ、カフェのものと比べるのはどうかと思うが。


てな感じで自分の料理を試食していると


「あのー」

「!うわっ!?」


いきなり声を掛けられて驚いた。


「あ!すいません。いきなり声掛けて」

「ああ。大丈夫。んで何?」


振り向くと髪を三つ編みにし、前に垂らしている黄緑色の髪をした女性がいた。年齢は恐らく俺と同じくらいか俺より上くらいだろう


「あ!はい。良い匂いがしたもので気になったのですよ」

「ああ」

「それに、料理って結構趣味スキルでとる人少ないですから」

「なるほど」


少し話して見ると彼女はエリという名で農業や調合をしているのだそうだ。この辺りで畑が買えるので其処で野菜を作ったり薬草を採取してきてポーションなどを作って売っているそうだ。だがポーションは兎も角、野菜は元々【料理】のスキルを持っている人が少なかったので売れなかったそうだ。


其処に俺がこんな所で料理を作っているのを見て声を掛けたそうだ。


「なるほど。分かりました。今後野菜が出来たら俺に売ってくれませんか?」

「え!良いんですか?」

「ああ。と言うか欲しいくらいだ。NPCの露天では対して良いのが無かったからな」

「じゃあお願いします」

「え?こんな金額で良いのですか?」


金額を見るとNPCのところで見た野菜の金額の半分くらいだった


「はい。これからも買ってくださいね」

「ありがとうございます。礼と言っては何ですが食べますか?まだ作ってないですけど」

「いいのですか?」

「ああ」


そう言って俺は試作品第2号を作りに取り掛かる。


今度は野菜炒めと同じステーキを作る


新鮮な野菜炒め 品質 B-

新鮮な野菜で作られた野菜炒め。見た目もよく味もとてもいい。貴族などに出しても上手いと褒められるだろう。

製作:ソウ


「上手いです。とても美味しいかったです。ステーキも焼き加減が絶妙だし、野菜炒めもステーキに凄くあいますね」

「はは、ありがとう」


こんなに褒められると思わなかった。料理スキルのおかげか。リアルで作っているのより美味しい気がする。


「こっちの方こそ、こんなに美味しい物をゲーム内で食べられるとは思わなかったですよ」

「野菜のおかげですよ」

「だが、それにしても何故こんな所で料理なんて作ってたんですか?」

「ああ。それは・・・・迷ったんですよ。んで戻るのも面倒臭くなったので近くにあったここで作ってたんです。あはは」


俺は苦笑いをしながら説明する。


「ああ。なるほど、此処は本当に広いですからね。私も1回迷ったことがあります。では最初の所まで送りますね。」

「そうしてくれると、助かります」

「私のホームも見ていってください。」

「はい。ありがとうございます」


ホームは結構大きかった。南の大通りの脇道に入って少し行った所にあった。外見も結構綺麗で裏には畑があるらしい。


「ありがとう、此処まで来たら分かったよ」

「ええ。いいですよ。これからもよろしくお願いします。ソウ」

「こちらこそ。エリ」


その後フレンド登録してログアウトした。





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