1話 プロローグ?
はじめまして蒼海です。
初めてで分からないことも多いと思いますがよろしくお願いします。
―「New world online 」
通称【NWO】。それは、限りなくリアルに近いVRMMORPGだ。
以前までのVRゲームではAIがそれほど発達していなく、グラフィックも良いとは言えなかった。だからNWOも変わらないだろうと思うものも少なくなかった。だが、β版をプレイしてみて人々の目が変わった。限りなくリアルに近いグラフィックとほぼ人間と同じ受け答えをする自立型AI。世界観は中世を基本とした剣と魔法のファンタジーというテンプレ物だったが、それでも素晴らしい完成度だった。
「おーーーい。宇宙」
俺が学校に登校していると、後ろの方から俺を呼ぶ声がした。振り返ると親友?幼馴染?(まあどっちでもいいけど)の太陽がいた。
「どうしたんだ。今日は遅かったな。」
「ハァハァハァ、スー ハー ふぅ ちょっと昨日夜遅くまでやりすぎて寝坊した。」
「またゲームしてたのか?はぁ」
こいつは重度のゲーマーでたまにこうして遅れてくることがあるのだ。
「ゲームもいいが宿題はしたのか?今日社会あるぞ」
「まじで!ヤベ」
俺らの通う学校は宿題は少ない方だと思うがそのかわりやってこないとヤバイのだ。うん。特に社会。あの先生に怒られたくはない。うん。
「なあ、宇宙」
「見せんぞ。頑張れ」
「ッ!」
俺は地面にへたり込んでいる太陽を置いて学校に行った。
放課後一人で家に帰っているると、
「おーーーい」
また、朝と同じ声がした。
「お!死ななかったか」
「おい!」
「で何だ」
「もういいや…んでこれ!」
「なんだ?ッ!これVRゲームのセットじゃないか!それにこれNWOじゃん。高かっただろ」
「今日、お前の誕生日だろ?美羽さんと一緒に買った。ありがたく思え。」
美羽は俺の姉だ。NWOはβ版で大人気のVRMMORPGでCMにも結構出ていた。しかも初回は一万本しか出ていない。俺も一応抽選には出たが当たらなかった。
「お前はいいのか?」
「俺はβ当たってもう持っているからな」
「お前β版やってたのか。」
「ちなみに、美羽さんもやってるぞ。」
「‼︎ まじか」
まさか姉さんもやっていたとは
「正式サービスは明日からだから今日のうちに設定しとけよ」
「おう、ありがとな」
「やりすぎて夜更かしするなよ」
「するか!」
途中で別れ(と言っても家は自分の家の2つ横だが)その日はワクワクしながら家に帰った。