出会い
初めまして、勢いに任せて投稿しました。
低クオリティで、不定期更新ですが、良ければ読んでいってください。
夜も更けた森の中で、男が一人で佇んでいた。
「...ふむ、妙に静かじゃのう」
明かりもつけず、まるで見えているかのように辺りを見渡し、男はそう呟いた。
「動物はおろか、虫の鳴き声までせんとは...」
夜行性の小動物たちは少なからずいるのだが、その動物達の気配すら感じる事が出来ぬほど、静寂に包まれていた。
「強力な魔物がいる気配もないしのう......
寧ろ精霊たちが活発になっている様じゃのう」
動物たちと比べ、精霊と呼ばれた者たちは活性化しており、どこかへ向かっているようだった。
「さて、精霊達が向かってる先は......
どうやら中心部にある泉の方じゃの」
精霊達が吸い寄せられるように向かう場所に当たりをつけ、男はそちらに体を向けた。
「はぁ....面倒事の匂いがするのう.....」
盛大に溜め息をつき、気だるそうに歩いていく。
如何に面倒とはいえ、仕事として頼まれ前金も既に貰っているので、なんの情報も得ずに引き返すことなど依頼人が許さないだろう。
「全く、あやつが持ってくる仕事は厄介そうなものばかりじゃわい」
仕事を頼んできた知人を思い愚痴をこぼしながら、この仕事を終わらせるために、原因となっているであろう場所に歩を進めるのであった。
完結できるよう頑張ります