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怠け病
命に価値があると感じたその時に、僕はこの世にはいないかもしれない。
金策に苦しみ、人間関係に頭を悩ませ、仕事に苦しみ、そして、趣味で苦しんだ。
いつも更新するたびに、「面白くない」と言われているみたいで辛いよ。大人になったらもっとずっと、自由にできることが増えると思っていたのに。
僕に向けられる目線はいつも、僕じゃない誰かへ対する期待の視線なんだ。
車で移動する途中に、思い切りフェンスにハンドルを動かしてアクセルを踏んでみたいと思う。もしその後に、女神が現れて、チートを授けるからなんて言っても、どうせ僕には何の価値もないのさ。すぐに死にたくなる。
いつも数字を気にするのは辛いよ。やっと一言もらった感想に返信すると、もうそのアカウントは消えているんだ。
外交だ……。周りに頭を下げて回って、手をこね回して……。僕にはそれすら出来ない。
塵だ。役立たず。死ねばいいのに。臆病者。
でもいつでもオコジョはかわいい。もふもふ。




