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掌編小説集8 (351話~400話)

マッチ売り

作者: 蹴沢缶九郎

夜の寒空の下、少女がマッチを売っていた。


「マッチはいりませんか? マッチは…、マッチはいりませんか?」


今にも消え入りそうな、か細い少女の声に、足を止める者は誰もいない。しかし、少女はマッチを売る事をやめない。それが自身の生活の為であり、生きる術だからだ。


「お願いします…。どなたか、マッチを買ってください。どなたか、マッチはいりませんか?」


雪がちらつき始めたその時、少女の前を通りかかった一人の紳士が言った。


「お嬢さんの売っているマッチは、よく火がつくのだなとわかるよ。こんな寒空でも、あなたのくわえタバコには火がついているのだから…」

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― 新着の感想 ―
[良い点] そうきたか! [気になる点] 風が強い日の方が良いかも。
[一言] くわえタバコをしながらなら、「兄さん、マッチいらないかい?」の口調が似あうかしらね
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